注目のスタートアップ

「小豆島ヘルシーランド(SHL)」のグループ会社「瀬戸内人」が資金調達 SHLと共同で観光複合施設「オリーヴの森」の運営へ

company

2023年4月24日、株式会社瀬戸内人は、資金調達を実施したことを発表しました。

瀬戸内人は、オリーブの栽培・研究開発・製造・販売を手がける小豆島ヘルシーランド株式会社(SHL)のグループ会社で、出版・編集・広告制作事業を展開しています。

今回の資金により、SHL社が所有する農園「オリーヴの森」のなかに、コミュニケーションスペース・物販施設「The GATE LOUNGE」と、エステサロン「The SPA」を設置します。

これにより、来訪客にオリーブ農園見学・収穫体験・オリーブオイルテイスティング体験などを提供します。


オリーブは、実が食用油の原料や食用となることから広く栽培されている、原産地が地中海沿岸の植物です。

日本において本格的なオリーブの栽培がはじまったのは明治時代のことです。当時、香川・三重・鹿児島の3県で試験栽培が行われましたが、栽培に成功したのは香川県の小豆島のみでした。

その後、小豆島や園周辺でオリーブ栽培が普及していきましたが、安価な外国産のオリーブオイルなどが輸入されるようになり、国内の栽培は衰退していくことになりました。

しかし、平成に入ってからは健康食品ブームやイタリア料理の流行などもあり、オリーブ製品の注目が高まりました。

現在、小豆島では年間490トンほどのオリーブが生産され、そのシェアは国内の9割を占めています。

また、近年は消費者の健康志向がさらに高まっています。オリーブ商品は健康にも美容にも良い商品として注目されており、現在オリーブオイル以外にもオリーブの葉などを利用したさまざまな商品が展開されています。

小豆島ヘルシーランド株式会社のコメント

このニュースを受けまして、小豆島ヘルシーランド株式会社よりコメントが届きました。

今回の資金調達の目的は何ですか?

今回調達した資金は、小豆島ヘルシーランド社が所有する農園「オリーヴの森」の中に「The GATE LOUNGE(コミュニケーションスペース・物販施設)」および「The SPA(エステサロン)」を設え、来訪客にオリーブ農園見学・収穫体験・オリーブオイルテイスティング体験等を提供するための設備費用や運営資金にあてます。

瀬戸内人は、小豆島ヘルシーランド社と共同で小豆島産オリーブを活用した“オリーブで心と体をととのえる”観光複合施設「オリーヴの森」を運営いたします。

今後の展望を教えてください。

瀬戸内人は、今回調達した資金を活用し、小豆島ヘルシーランド社と共にこれまで培ったサービス開発力を活かし、独自の顧客基盤を更に発展させ、地域農産品の一段の活用に向けた開発力の強化、成長に向けた地域の人材採用、人的投資を拡大してまいります。

地域に基盤を置きながら地域特産品を活用した高付加価値製品・サービスの提供にフォーカスした食農バリューチェーンを創生する企業として取り組んでまいります。

読者へのメッセージをお願いします。

オリーブの無限の可能性をさらに追求し、私たちにしかできない手法でオリーブを究め、健康と美容に世界一貢献していく企業であること。

それはすなわちふるさと小豆島の発展に寄与することにつながると考えています。

自社の農園、配送センター、コールセンターを小豆島に整備し、地域の移住雇用人口を促進。

アート事業や出版事業に取り組むことで、小豆島が持つ資源を再発見し磨きをかけ、“観る”だけでなく能動的に楽しむ“歓光“による地域の活性化を目指してまいりました。

今回の取組はその理想に向かうための大きな一歩と捉えております。

どうぞ、ご期待ください。

事業の大きな成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SHL オリーヴの森 オリーブ 小豆島 小豆島ヘルシーランド 瀬戸内 瀬戸内人 瀬戸内海 観光 観光複合施設 農園
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「地方版図柄入りナンバープレートの寄付金活用事業に対する助成事業」
公益財団法人日本デザインナンバー財団は、令和5年度「地方版図柄入りナンバープレートの寄付金活用事業に対する助成事業」について発表しました。 日本デザインナンバー財団が寄付金を基に、地方版図柄入りナンバ…
【東京都】「観光産業外国人材活用支援事業「事業者向け支援」」
東京都は「観光産業外国人材活用支援事業「事業者向け支援」」について発表しました。 観光関連事業者のための外国人材採用に向けたセミナー 外国人材に対して自社の魅力を伝え、受け入れのためのノウハウを身に着…
株式投資型クラウドファンディング「Unicorn」1号案件の「スポットツアー」の資金調達を5分で達成
株式会社ユニコーンは、「Unicorn」の第1号案件としてスポットツアー株式会社の株式の募集を2019年7月22日に行い、目標募集額の5,000万円を達成したことを発表しました。 この目標金額は、わず…
遊びの予約プラットフォーム「アソビュー!」や観光・レジャー・文化施設向けSaaSなど提供の「アソビュー」が30億円調達
2021年12月24日、アソビュー株式会社は、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 遊びの予約プラットフォーム「アソビュー!」、観光・レジャー・文化施設向けSaaS、DXソリューション…
パーソルグループが宮崎県日向市が主催する「ワーケーションオフィス調査事業」に参画し9月から実証実験を開始
2020年9月15日、パーソルホールディングス株式会社は、パーソルワークスデザイン株式会社と、パーソルテクノロジースタッフ株式会社と、パーソルイノベーション株式会社が協業し、宮崎県日向市が主催する「ワ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集