注目のスタートアップ

リアルメタバースプラットフォーム「STYLY」を展開する「Psychic VR Lab」が5億円調達

company

2023年3月31日、株式会社Psychic VR Labは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Psychic VR Labは、リアルメタバースプラットフォーム「STYLY」や、「STYLY」を活用した企画・制作事業を展開しています。

「STYLY」は、世界中の都市の3Dデータを実装しており、実空間と連動した仮想空間コンテンツを制作・配信できるプラットフォームです。

リアルアセットを保有する商業施設/不動産デベロッパー、鉄道会社、メディア、IPホルダーなどと協力し、音楽・映像・アート・スポーツ・エンタメなど、さまざまなジャンルを対象に、都市型XRエンターテインメント事業を展開していく計画です。

都市型XRエンターテインメントとは、都市空間そのものをXR技術で体験型メディアへと拡張する新たなエンターテインメントです。


メタバース(Metaverse)とは、大雑把にいえばインターネット上に構築された仮想空間のことを指します。通常の仮想空間よりも大規模で自由度が高いことを特徴としています。

メタバースはビジネスにおいても大規模な商談会などで活用されており、今後もその活用先が広がっていくことが予測されています。

メタバースにおいてコアとなる技術はVR(仮想現実)やAR(拡張現実)などのXR技術です。

VRとは専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などによって仮想空間を現実であるかのように疑似体験させる仕組み・技術のことです。

ARとは、現実空間にデジタルデータ/コンテンツを重ね合わせて表示することで、現実空間を拡張する技術です。

現実世界とデジタル世界を重ね合わせて表示するには、スマートフォンのカメラや、専用のメガネ型デバイスであるARグラス、HMDなどが利用されます。

ARは現実空間を拡張する技術であるため、実店舗や特定スポットへの集客を促すものとしても活用でき、今後の成長が期待されています。

今後Psychic VR Labは、都市型XRエンターテインメント事業を推進し、都市空間そのものをXR技術で体験型メディアへと拡張するエンターテインメントを展開していくとしています。

現実世界とXR技術が連動したコンテンツとしては『Pokémon GO(ポケモンGO)』が、いっとき社会現象になるほど流行しました。

『ポケモンGO』は、スマートフォンのカメラを通じて現実空間にポケモン(デジタルコンテンツ)を重ね合わせて表示することができるといったAR体験を提供するほか、特定のスポットを訪れなければ体験できないコンテンツがあるため、現実世界での行動を促していました。

今後、Psychic VR Labの都市型XRエンターテインメント事業がどのように展開されていくのか注目が必要です。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Psychic VR Lab STYLY エンターテインメント プラットフォーム メタバース リアルメタバースプラットフォーム 株式会社 資金調達 都市型XRエンターテインメント
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

Web3事業をマーケティングの観点から支援する「Pacific Meta」が1.5億円調達
2022年11月16日、株式会社Pacific Metaは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Pacific Metaは、Web3事業をマーケティングの観点から支援してい…
AI英会話アプリを提供する「スピークバディ」が資金調達
2024年2月16日、株式会社スピークバディは、資金調達を実施したことを発表しました。資金調達額は累計16億円となります。 スピークバディは、AI英会話アプリ「スピークバディ」、オンライン英語コーチン…
国産のファイル管理・共有SaaS提供の「ファイルフォース」が5億円調達
2019年10月31日、ファイルフォース株式会社は、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド・ファイル・ストレージSaaS「Fileforce」を提供しています。 組織構造に沿っ…
Web制作・システム開発・UI/UXデザインなどを展開する「GIG」が「イノベーション」と資本業務提携
2022年6月23日、株式会社GIGは、株式会社イノベーションと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 GIGは、Web制作、Webコンサルティング、システム開発、Webマーケティング、フリー…
東急不動産と鹿島建設による「旧九段会館」の保存・復原プロジェクト「九段会館テラス」が10/1に開業
東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社による「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」が2022年10月1日(土)に開業しました。 「九段会館テラス」は、登録有形文化財建造物である旧…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集