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オフグリッド電力供給サービスを展開する「VPP Japan」がシンジケートローンにより103.4億円調達

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2023年3月14日、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは子会社の株式会社VPP Japan、株式会社みずほ銀行をアレンジャーとしたシンジケートローンにより総額103.4億円の資金調達を実施したことを発表しました。

アイ・グリッド・ソリューションズは、仮想発電所(VPP)事業、エネルギーマネジメント事業、電力供給事業を通した脱炭素ソリューションを統合的に展開するエネルギーサービスプロバイダーです。

子会社であるVPP JAPANは、オフグリッド電力供給サービスを手がけています。

投資負担なしで契約企業の敷地内(屋根など)にオフグリッド発電所(自家消費太陽光設備)を導入し、そこで発電した電力を施設に直接供給することで、電力コストを削減するサービスです。

今回の資金調達により地域金融機関との連携をさらに深め、スピーディーかつ具体的に地域脱炭素を実現していきます。


2015年9月の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が全会一致で採択され、世界的に社会課題の解決に向けた取り組みが推進されています。

とくにエネルギー問題は各国にとって非常に大きな問題です。

近い将来化石燃料が枯渇してしまうこと、火力発電では温室効果ガスが大量に排出されてしまうことなどから、太陽光や風力などの持続可能なエネルギーである再生可能エネルギーへの転換が進んでいます。

日本は土地などの問題から太陽光・風力ともに導入が進まなかったのですが、近年は技術革新によって発電効率が向上し、さらに福島第一原発事故の影響で全国の原発が停止したこともあり、再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが大きく推進されています。

こうした中注目されているのが、オフグリッドです。

オフグリッドとは、電力会社の送電網(グリッド)に頼らず、エネルギーなどを自給自足する仕組みやそのスタイルのことです。

たとえば、太陽光発電設備を敷地内に設置し、その電力で生活したり事業を営んだりすることがそれにあたります。

VPP Japanは、企業向けにオフグリッド電力供給サービスを提供し、太陽光発電の普及と、企業の電力コスト削減に貢献しています。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。こうした再エネ電力の契約などは、今後重要な取り組みとなっていくことが予測されます。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
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