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自己抗体を標的とした治療方法の創出を目指す「Link Therapeutics」が2.8億円調達

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2023年2月28日、Link Therapeutics株式会社は、総額2億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Link Therapeuticsは、京都大学大学院医学研究科の塩川雅広助教(消化器内科学講座)らの研究成果をもとに、2022年10月に設立されたバイオテクノロジー企業です。

塩川助教らは自己抗体が原因となっている疾患の病態解明を進めています。

Link Therapeuticsは、この自己抗体を標的とし、新規治療方法の創出にかかる研究開発を進めています。

今回の資金は、1号パイプラインを中心とした前臨床研究開発費に充当します。


塩川助教らは、潰瘍性大腸炎の患者において、インテグリンαvβ6に対する自己抗体(抗インテグリンαvβ6抗体)が高発現していることを発見しています。

Link Therapeuticsは、この抗インテグリンαvβ6抗体が潰瘍性大腸炎の原因自己抗体であると考え、治療方法の創出を目指して研究を進めています。

潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜に糜爛(びらん)や潰瘍ができる大腸の炎症性疾患であり、指定難病のひとつです。

主な症状は、下痢(血便を伴うこともある)と、頻繁に起こる腹痛です。

潰瘍性大腸炎は国内でもっとも患者数の多い指定難病であり、2013年度末時点で全国に約16.6万人の患者がいます。

また米国は日本よりも人口あたりの患者数が多く、有効な治療法の確立が世界的に求められています。

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カテゴリ 有望企業
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