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植え込み型ニューロモジュレーションを開発する医療機器ベンチャー「INOPASE」が資金調達を実施

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2023年2月28日、株式会社INOPASEは、資金調達を実施したことを発表しました。

INOPASEは、植え込み型ニューロモジュレーションを開発する、東京大学ジャパンバイオデザイン発の医療機器ベンチャー企業です。

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)医工連携イノベーション推進事業(代表機関)、および、医療機器等における先進的研究開発・開発体制強靭化事業(分担機関)の採択を受け、植え込み型ニューロモジュレーションを開発しています。

また、独自技術のワイヤレス給電とクローズドループを活用し、難治性過活動膀胱を治療する仙骨神経刺激装置と、難治てんかんを治療する脳神経刺激装置の開発を並行して進めています。

今回の資金は、現在開発中のプロトタイプ機を活用したPoCスタディの推進と、特許網の構築、海外展開を見据えた体制構築に充当します。


ニューロモジュレーション(ニューロモデュレーション)とは、神経系(脳、脊髄、末梢神経)に電気・磁気を当てたり薬物を直接投与したりすることで、神経活動を変化・調整する技術のことです。

主に疾患・機能異常の改善を目的としており、その対象疾患は、パーキンソン病、本態性振戦、ジストニア、脊椎手術後疼痛症候群、複合性局所疼痛症候群、虚血性疼痛などです。

ニューロモジュレーションには、専用の治療機器を体内に植え込む(外科手術が必要な)侵襲型のものと、外科手術を必要としない非侵襲型のものがあります。

現在は対象への効果の問題から侵襲型のものが一般的ですが、今後デバイスの研究開発が進展することで、気軽に利用できる非侵襲型のものも実用化されていくと考えられています。

INOPASEは、ワイヤレス給電とクローズドループを活用した植え込み型のニューロモジュレーションを開発し、脳神経疾患や神経疾患などの治療、麻痺リハビリに貢献することを目指しています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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