注目のスタートアップ

EV充電サービスを展開する「プラゴ」が資金調達

company

2023年1月18日、株式会社プラゴは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、総合リース会社3社(JA三井リース株式会社、東京センチュリー株式会社、三井住友ファイナンス&リース株式会社)です。

プラゴは、都市のライフスタイルを想定した急速充電器「PLUGO RAPID」、EV充電スタンド「PLUGO BAR」「PLUGO WALL」、限られたスペースにも設置できる充電器「PLUGO BOX」(2023年発売予定)、EV充電予約アプリ「Myプラゴ」、予約を前提とした充電スタンド「マイ充電ステーション」などを展開しています。

「マイ充電ステーション」は、商業施設などの充電器を事前に予約できるようにすることで、充電できないという不安を解消し、利便性の高い充電を実現するサービスです。

今後、人口集積地の商業施設などを中心に、2025年末までに1,000拠点・1万基のEV充電ステーションの導入を目指します。

今回の資金は、EV充電ステーションの拡充、サービス向上の加速に充当します。

さらに、モビリティ領域を含む幅広い金融ソリューションや、多様なネットワーク、アセットを持つリース事業と連携したソリューションの共創を行っていきます。


世界的な気候変動への対策として、ガソリン車から電気自動車(EV)への転換が推進されています。

たとえばEU(欧州連合)は、2035年以降、ハイブリッド車を含むガソリン車の新車販売を事実上禁止にするという方針を明らかにしています。

また、日本は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」によりEV戦略について具体的な数値を示し、乗用車は2035年までに新車販売で電動車100%にすること、商用車については、小型車両は新車販売で2030年までに電動車を20%~30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車を100%にすることを掲げています。

一方で、2021年の国内の新車販売台数の割合としては、EVが0.9%、PHVが0.9%であり、欧米・中国・米国と比べると低い水準となっています。

国内でEVが普及しないのは、充電インフラの整備が遅れていることが理由として挙げられます。

EVは急速充電であっても15〜60分程度の時間がかかります。さらに地方では充電スタンド・充電設備の数が少なくなるため、旅行などの長距離の移動において不便が生じてしまうという課題を抱えています。

さらに都市圏においても、マンション住まいなど自宅に充電設備を設置できないEVユーザーが一定数いることがわかっており、不十分な充電環境はEVの普及にとって大きな足枷となっています。

プラゴは、商業施設、ゴルフ場、ホテルなどに充電ステーションを整備し、自身の用事の間にEVが充電されているという「ながら充電」が可能な環境を構築することで、EVにおける充電の課題を解決することを目指しています。

さらに充電ステーション・充電機器の増加により、景観汚染や視覚的ノイズが増加することを抑制するため、木目調など景観に調和したデザインの充電器を提供しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との連携・提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EV PLUGO BAR プラゴ 予約 充電 充電スタンド 株式会社 資金調達 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

留学特化の奨学金プラットフォーム「スカラシップパートナーズ」を提供する「RyuLog」が3500万円調達
2025年2月14日、株式会社RyuLogは、総額3500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 RyuLogは、海外留学イベント運営や留学支援事業を展開しています。 また、2024年から、留学…
オンライン研修サービス「Workschool」を提供する「TRUNK」が「ワンキャリア」から資金調達
2023年11月1日、TRUNK株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ワンキャリアです。 TRUNKは、オンライン研修サービス「Workschool」を運営しています。…
サプライチェーンマネジメントSaaS「RECERQA」シリーズを提供する「リチェルカ」が1.3億円調達
2024年9月4日、株式会社リチェルカは、総額1億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リチェルカは、サプライチェーンマネジメント(SCM)SaaS「RECERQA」シリーズを開発・提…
不動産データ分析基盤「estie pro」提供の「estie」が10億円調達
2022年1月12日、株式会社estieは、総額約10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産データ分析基盤「estie pro」と、賃貸オフィスマッチングサービス「estie」を提供して…
不動産テックの「GATESグループ」と画像認識プラットフォーム「AIZE」などを展開する「トリプルアイズ」が資本業務提携
2022年12月2日、株式会社トリプルアイズは、GATES GROUP株式会社と、その子会社であるGATES株式会社と、3社間で資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 トリプルアイズは、画像認…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集