注目のスタートアップ

飲食店向け会計・税務サービス「Crosspoint」を提供する「リディッシュ」が資金調達

company

2022年12月28日、リディッシュ株式会社は資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、伊藤忠商事株式会社です。

リディッシュは、飲食店を中心とした小規模事業者向けの会計・税務サービス「Crosspoint」や、クラウドファンディングを活用した飲食店向けマーケティング支援サービス「メイクストーリー」、パートナー企業と共創するコンソーシアムにより飲食店経営のあらゆる課題を解決するトータルレストランマネジメント事業などを展開しています。

「Crosspoint」は、飲食店や小規模事業者向けの会計税務のアウトソーシングサービスです。

またアウトソーシングサービスの提供だけでなく、ナレッジ提供、データを活用したソリューション(経営管理SaaS)の提供により、飲食店のDXを支援しています。

今回の資金は、営業・サービス体制の強化に充当します。

また、伊藤忠の持つ顧客ネットワークや金融サービスを活用し、飲食業界だけでなく、他のサービス産業の小規模事業者にも、さらに付加価値の高い「Crosspoint」サービスを提供していきます。

今後、多くの小規模事業者の廃業の原因である資金繰りの問題を解決するため、リディッシュのデータと伊藤忠の持つ金融サービスを組み合わせたサービス展開を図っていきます。

飲食店の3年以内の廃業率は70%といわれており、これはあらゆる業種のうちもっとも高い廃業率となっています。

飲食店は他のビジネスと比較して難しいビジネスなのですが、その理由は、薄利多売のビジネスであること、競争率が高いこと、在庫管理が難しいこと、外的要因によって売上が左右されてしまうことなどが挙げられます。

また個人経営が多く、経営的な視点が薄いことも廃業の原因のひとつであるといわれています。

ビジネスでは利益があるにもかかわらず、現金・経営資金が尽きたことで仕入費や固定費を支払うことができなくなって倒産する黒字倒産が起きることがあります。

飲食店はもともと現金でのやり取りが多い現金商売だったことから比較的資金繰りがしやすい商売でしたが、近年はキャッシュレス決済・クレジットカード決済が普及しており、飲食店でも現金が遅れて入ってくるケースが増えています。

飲食店は小規模事業者が多く、また日々の営業が忙しいことから、キャッシュフローを正確に把握することができていない場合が多く、それが黒字倒産を招く理由になっています。

資金繰りがうまくいかないと、売上が黒字であっても倒産してしまう黒字倒産に陥ることがあります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期に重要視したいキャッシュフローについてのノウハウや、黒字倒産しない会社を作る資金繰り表の作成術などを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BPO DX アウトソーシング スモールビジネス レストラン 会計 小規模事業者 税務 資金繰り 金融 飲食店
飲食開業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ピッチ・イベント「earthkey pitch」企画・運営の「アースキー」が「電通」と事業連携 新規事業支援を強化
2021年1月12日、株式会社アースキーは、株式会社電通と事業連携を行うことを発表しました。 アースキーは、DX関連スタートアップによるピッチ・イベント「earthkey pitch」の企画・運営など…
「J・Grip」が小規模事業者に向けて資金繰りを支援する「Azassu powered by FREENANCE」の提供を開始
2020年10月22日、株式会社J・Gripは、GMOクリエイターズネットワーク株式会社が提供する「FREENANCE(フリーナンス)byGMO」のOEM提供を受け、2020年10月22日から「Aza…
自治体のDXを推進する「ガバナンステクノロジーズ」が5,500万円調達
2021年9月24日、株式会社ガバナンステクノロジーズは、総額5,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 自治体の課題を解決するため、自治体とともに課題の抽出から、解決方法の提案、妥当性の…
サブサハラアフリカの小規模農家の所得向上を目指す「Degas」が9.7億円調達
2023年12月13日、Degas株式会社は、総額9億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Degasは、モバイルアプリなどのプロダクト、現地オペレーションを活かしたデータ収集、AI…
DX支援の「イジゲングループ」が「西日本フィナンシャルホールディングス」のグループ会社に
2022年12月26日、イジゲングループ株式会社は、株式会社西日本フィナンシャルホールディングスに株式譲渡を行い、グループ会社となったことを発表しました。 イジゲングループは、経営課題・新規事業を、デ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集