注目のスタートアップ

DX人材育成サービスなどを展開する「アイデミー」と化学メーカーの「日本ゼオン」が資本提携

company

2022年12月16日、株式会社アイデミーは、日本ゼオン株式会社と、資本提携契約を締結したことを発表しました。

アイデミーは、AIを中心としたDX人材を育成するeラーニングプラットフォーム「Aidemy Business」や、DXプロジェクトの内製化をサポートする課題解決型コンサルティング「Modeloy(モデロイ)」、次世代経営幹部向け実践型DX研修プログラム「Next Executive Program」などを展開しています。

日本ゼオンは、合成ゴムをはじめとするエラストマー素材事業や、高機能樹脂・光学フィルム・電子材料・リチウムイオン二次電池材料といった高機能素材事業などを展開する化学メーカーです。

今回の提携により、日本ゼオンにおけるデータ活用人材の育成や、日本ゼオンが保有する材料開発や研究に関する実験データを活用したマテリアルズインフォマティクス(MI)領域での本格的な協業を開始します。

MIにおいては、「データを一元管理するためのデータ活用基盤の構築」「素材加工メーカーでの開発効率を高めるためのMI基礎モデル開発と改善によるデータ活用の価値証明」「DX推進に不可欠なデータ活用人材の全社的な育成」の3つにおいて取り組みを進めます。

AIなどの先端技術はさまざまな業界・領域で活用されていますが、化学分野においても素材開発などにおいてAIの活用が進められています。

たとえば、材料開発に情報科学を活用した手法はマテリアルズインフォマティクス(MI)と呼ばれており、実験・論文をAIによって解析し、素材の分子構造や製造構造を予測したりするといった材料開発を高速化するものとして高い注目を集めています。

一方で、研究開発の現場でAIを活用するためにはデータサイエンティスト人材やデータ活用のための基盤を構築することが必要となります。

もし研究者自身がAIを活用する場合、プログラミングの習得から、AIを実践的に活用できるスキルの習得まで行う必要があるため困難な道のりになります。

しかしデータサイエンティスト人材は、急激なニーズの高まりと、その専門性の高さから人材不足の状態にあります。そのためAIを活用したいと考えていても活用できないという課題が生じています。

アイデミーは、データ活用やAI/DX内製化に課題を抱える企業に向け、DX人材育成サービス「Aidemy Business」、DX内製化支援コンサルティング「Modeloy」などを提供し、課題解決を支援しています。

AIなどの先端技術の活用が進む時代においてデータ活用は企業を成長させるために重要な取り組みのひとつです。データ活用のためにその基盤やシステムを整備する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期における社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Aidemy DX MI Modeloy アイデミー データ マテリアルズ・インフォマティクス モデロイ 化学 日本ゼオン 活用
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

不動産による資産形成をクラウドで支援する「ヤモリ」が5,000万円調達
2021年6月8日、株式会社ヤモリは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 不動産オーナー向けクラウド不動産経営管理サービス「大家のヤモリ」や、管理会社向けクラウド不動産オーナー…
機械学習・ディープラーニング・数理アルゴリズムなどの最先端技術の実用化を手掛ける「TRUST SMITH」が1.1億円調達
2020年9月25日、TRUST SMITH株式会社は、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TRUST SMITHは、東大発の数理アルゴリズムを実装するスタートアップ企業で…
NFT導入パッケージ「Spize+」を展開する「テコテック」が地図データ・位置情報ソリューションを展開する「ジオテクノロジーズ」と資本業務提携
2022年9月12日、株式会社テコテックは、ジオテクノロジーズ株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 テコテックは、ブロックチェーン事業や、NFT特化型SaaS「Spize」、NF…
小売業界DXの「フェズ」が11.5億円調達
2021年10月13日、株式会社フェズは、総額約11億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 逆算型OMOプラットフォーム「Urumo OMO」や、データ可視化による小売事業者の売上げ…
画像認識AIアルゴリズム開発の「サイバーコア」と「ソルクシーズ」が資本業務提携
2022年10月19日、株式会社サイバーコアは、株式会社ソルクシーズと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 サイバーコアは、画像認識AIアルゴリズムの開発と、そのアルゴリズムを活用した各種…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】