注目のスタートアップ

企業間でのデータ連携の課題を解決するプライバシーテックサービス「AutoPrivacy」などを展開する「Acompany」が6.4億円調達

company

2022年12月21日、株式会社Acompanyは、総額約6億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Acompanyは、企業間でのデータ連携の課題を解決するプライバシーテックサービス「AutoPrivacy」や、クライアント型の秘密計算エンジン「QuickMPC」(2022年8月にOSS化)を開発・提供しています。

「AutoPrivacy」は、企業間でのデータの連携と分析を、安全かつシームレスに行えるプラットフォームです。

秘密計算技術を中心としたプライバシーテクノロジーを組み合わせることで、活用が難しいプライバシーデータの安全な共有・分析を実現しています。

またプライバシーデータの活用にあたっては適法性も考慮する必要がありますが、「AutoPrivacy」では、データ活用における適法性のチェックと活用に必要な技術の選定を行えます。

今回の資金は、BizDevやソフトウェアエンジニアの採用加速に充当します。

経済産業省は、国内のDX(デジタルトランスフォーメーション)が実現できなかった場合、2025年以降、最大で12兆円/年の経済損失が生じる可能性を指摘し、これを2025年の崖と呼んでいます。

DXとは、テクノロジーとデータの活用によって、競争優位性を確立する取り組みのことです。

多くの組織ではSaaSの導入などが進み業務効率化は実現されていますが、データ活用についてはまだ遅れているというのが現状です。

データ活用の課題は、データ活用のための基盤がないこと、データを扱う人材がいないことなどが挙げられています。

たとえば、企業に蓄積されている個人情報の利活用は非常に有用な取り組みのひとつですが、個人情報の利活用のためには個人情報保護法などの規制に対応する必要があり、ハードルが高いものとなっています。

たとえば、データ活用の際には暗号化されたデータを一度生のデータに戻す必要があります。

しかし機密性の高いデータを生の状態にして処理をすると、その間のセキュリティが脆弱になります。そのため、暗号化した状態のままデータを計算できる技術である秘密計算技術というものが求められました。

Acompanyは、この秘密計算技術を核に、企業のデータ活用・連携の課題を解決するサービス「AutoPrivacy」を提供しています。

AI技術の発展により、ビッグデータの活用が進んでいます。またデータ分析の効果を最大化させるには、データ活用を前提とした業務環境を整えることも重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Acompany AutoPrivacy OSS QuickMPC データ プライバシー プライバシーテック 企業 株式会社 秘密計算 資金調達 連携
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

部屋探しプラットフォーム「カナリー」運営の「BluAge」が「ヤマダホールディングス」と資本業務提携 10億円調達
2022年9月26日、株式会社BluAgeは、株式会社ヤマダホールディングスと、資本業務提携契約を締結し、10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 BluAgeは、部屋探しプラットフォーム「カ…
IoTセンサーとクラウドサービスを組み合わせた製造業向けDXソリューションを提供する「SIRC」が資金調達
2025年3月3日、株式会社SIRCは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、ヤンマーベンチャーズ株式会社です。 SIRCは、超小型センサ「SIRCデバイス」を活用した各種IoTセンサと、…
体験型デジタルスポーツフィールド「スポーツ60&スマート」を展開する「エアデジタル」が建設会社「安藤・間」による出資受け入れ
2022年11月15日、エアデジタル株式会社は、株式会社安藤・間による出資を受け入れたことを発表しました。 エアデジタルは、体験型デジタルスポーツフィールド「スポーツ60&スマート」(埼玉県久喜市)や…
「エアドア」が7,500万円調達 オンライン賃貸プラットフォーム「airdoor」を正式リリース
2022年2月2日、株式会社エアドアは、総額7,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また「airdoor(エアドア)」を正式リリースしたこともあわせて発表しました。 「airdoor」…
「ZUU」が「北陸銀行」と提携 経営支援PDCAサービス「鬼速 」を活用した中小・ベンチャー支援を開始
2023年5月26日、株式会社ZUUは、株式会社北陸銀行と、ビジネスマッチング業務提携を行ったことを発表しました。 ZUUは、金融メディア「ZUU online」、金融機関を中心としたフィンテック化支…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集