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船舶の自動運転技術を開発する「エイトノット」が地域金融機関から資金調達

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2022年12月19日、株式会社エイトノットは、広島ベンチャーキャピタルを引受先としたJ-KISS型新株予約権方式によるエクイティファイナンス、および池田泉州銀行から借入によるデットファイナンスを組み合わせた資金調達を実施したことを発表しました。

エイトノットは、船舶の自律航行(自動運転)技術や、環境に配慮したEVロボティックボートによるオンデマンド型水上交通を開発しています。

2022年10月に小型船舶向け自律航行プラットフォーム「エイトノットAI CAPTAIN」を発表しており、それ以後、瀬戸内・大阪エリアを中心に営業活動を行っています。

今回の資金は、瀬戸内・大阪エリアでの営業体制の強化、社会実装を加速させるためのPR・広報活動、地域事業者との連携強化などに充当します。

自動運転技術は、自動車の自動運転や、ドローンの自律飛行などさまざまな領域で活用されています。

モビリティの自律化・自動化の技術は高い省力化と安全性の向上につながるため、少子高齢化により高齢者が増加し人手不足が進む国内では、重要な技術と位置づけられ開発が続けられています。

日本は四方を海に囲まれた島国です。船は沿岸地域や離島などでは日常的な移動手段として用いられており、もし人手不足や高齢化などで船が利用できなくなってしまえば、島の人びとの移動手段と本土に依存している生活インフラが失われてしまうことになります。

政府はこの課題を解決するため、2025年までに自動運行船の実現に向けて取り組みを進めており、自動運行船の実現に取り組む企業を支援しています。

海事産業は他の領域と比べてデジタル化が遅れている業界です。これは、海上は陸と比較して高品質な通信インフラを構築できず、陸で利用されているようなICTが利用できなかったことが理由です。

近年は安価で高速な衛星通信サービスの提供が開始されるなど、海上のデジタル化のための土台ができあがっており、海のDXは今後さらに注目が高まっていくことが予測されます。

新たな技術の開発や販路拡大のためには豊富な資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、ベンチャーキャピタルから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

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カテゴリ 有望企業
関連タグ AI EV エイトノットAI CAPTAIN モビリティ 地域金融機関 実証実験 技術 株式会社 海運 自動運行船 自動運転 自律航行船 船舶 資金調達
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