注目のスタートアップ

実名型グルメサービスを運営する「Retty」が「じげん」と資本業務提携

company

2022年11月11日、Retty株式会社は、株式会社じげんと、じげんCEOの平尾丈氏を引受先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

2022年12月23日開催予定の定時株主総会の決議を経てRetty社外取締役に平尾氏が就任し、経営に参画する予定です。

Rettyは、実名型グルメサービス「Retty(レッティ)」を運営しています。

2020年8月から、店内モバイルオーダーサービス「RettyOrder」も提供しています。

今回の資金調達により、ユーザーや飲食店により高い価値を提供するための機能拡充と店舗会員拡大を実現します。

また、じげんとの業務提携では、じげんの約2万社の顧客基盤と、Rettyの外食産業の知見・ユーザー・飲食店の顧客資産をかけ合わせた新規事業を創出します。具体的には、求人、不動産、フランチャイズ、旅行など、領域を拡張した飲食店支援の実現を目指します。

公益財団法人食の安全・安心財団が公表している統計資料によると、外食市場規模は、1997年の29兆円をピークに縮小していき、2011年には約22.9兆円に落ち込みました。

その後、食材価格の高騰・人件費上昇などにより商品単価の引き上げがあったことで市場規模は拡大傾向にあり、2019年には約26.2兆円になりました。

しかしコロナ禍によって外食市場は大きな打撃を受け、2020年の市場規模は約18.2兆円と大きく減少しています。

外食は、日常的な食事、家族・友人などとのコミュニケーション、特別な日のご馳走など、さまざまな目的で利用されています。

街中には数多くの飲食店があるため、人びとは店先に置かれているメニューや、友人・知人などからの紹介・口コミなどで訪れる店舗を選びます。

グルメサイトは、こうした飲食店の情報提供の場として生まれ、当初はディープなグルメ好きが集まるコミュニティとして機能していました。

しかし、グルメサイトが広く知られ、ユーザー数が多くなるにつれサクラなどの不正行為の横行や、グルメサイト自身による点数操作や手数料による掲載順の変動などにより全体的な信頼性が低下してしまいました。

「Retty」は、競合となるグルメサイトが存在する中、2011年6月にローンチされたグルメサイトです。

実名制、レビューよりもレコメンド(おすすめ)を投稿するという方針により競合のグルメサイトの課題を克服し、グルメ好きなユーザーが集まるコミュニティとして成長しています。

Retty株式会社のコメント

このニュースを受けまして、Retty株式会社よりコメントが届きました。

・今回の資本業務提携の目的は何ですか?

大きく2点。Rettyの成長を加速させることと、両社のアセットを生かして多角的な飲食店支援の実現を目指すことです。

・今後の展望を教えてください。

まずはユーザーや飲食店のみなさまにより高い価値を提供するためのRettyの機能拡充とお店会員拡大を行います。また、両社でタスクフォースを組成し、新たな飲食店支援の実現を目指します。

近年、飲食店はネット検索によって訪問する顧客が増えています。従来の集客では出店場所がとても重要だったのですが、近年はWebマーケティングによって集客が可能となり、出店場所も自由に選べるようになってきています。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の飲食開業に特化した別冊「飲食開業手帳」では、Webを活用した集客方法や、経営に役立つシステムの導入方法などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Retty SNS グルメ じげん レストラン レッティ 口コミ 外食 実名 実名型 株式会社 資本業務提携 飲食 飲食店
飲食開業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ストックオプションの発行・管理支援SaaS「Kachiluストックオプション」を運営する「BizDB」が3600万円調達
2025年3月10日、株式会社BizDBは、総額3600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、弁護士・会計士・司法書士・社労士を含む27名の士業です。 BizDBは、ストックオプショ…
決済機能付きデジタル社員証アプリ「TwooCa」を運営する「Kort Valuta」が5億円調達
2023年6月21日、株式会社Kort Valutaは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Kort Valutaは、決済機能付きデジタル社員証アプリ「TwooCa(ツウカ)」を運営し…
波力発電の実現に取り組む「音力発電」が1.25億円調達
2021年9月17日、株式会社音力発電は、総額1億2,580万円の資金調達を実施したことを発表しました。 海の波を利用して発電する仕組みである波力発電の実現に取り組んでいます。 海上への設置が簡単で耐…
電⼒オークション「エネオク」などを手がける「エナーバンク」が5.8億円調達
2024年12月2日、株式会社エナーバンクは、総額約5億8000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エナーバンクは、電⼒オークション「エネオク」の運営や、環境価値プラットフォーム「グリーンチ…
オールインワン基幹システムを提供する「hacomono」が38.5億円調達
2023年4月19日、株式会社hacomonoは、総額38億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 hacomonoは、オールインワン基幹システム「hacomono」を提供しています。…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集