注目のスタートアップ

EV用普通充電器などを開発・提供する「ジゴワッツ」が1億円調達

company

2022年10月18日、株式会社ジゴワッツは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ジゴワッツは、電気自動車(EV)用普通充電器「Ella」や、自動車用スマートロックシステム「VirtualKey」、IoT向け非同期認証システム「JigoAuth」などを開発・提供しています。

「Ella」は、超小型の充電器で、専用アプリ「piyo Charge」により、充電器の場所やリアルタイムの使用状況の確認と、クレジットカード決済・充電器使用の認証を行うことができます。

また、2021年3月には国内最高出力となる8kWの産業用普通充電器「Nadiya(ナディヤ)」を、2022年6月には日本初の特定計量制度対応の機種をローンチしています。

今回の資金は、人材採用の強化、組織体制の確立、研究開発に充当します。

世界的な気候変動への対策として、ガソリン車から、環境負荷が低い電気自動車(EV)への転換が推進されています。

たとえば、EU(欧州連合)は、2035年以降、ハイブリッド車を含むガソリン車の新車販売を事実上禁止にするという方針を明らかにしています。

また、日本は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」によりEV戦略について具体的な数値を示し、乗用車は2035年までに新車販売で電動車100%にすること、商用車については、小型車両は新車販売で2030年までに電動車を20%~30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車を100%にすることを掲げています。

一方で、2021年の国内の新車販売台数の割合としては、EV・PHV(プラグインハイブリッド)いずれも0.9%であり、欧米・中国・米国と比べると低い水準となっています。

国内で電気自動車が普及しないのは、充電インフラの整備が遅れていることが理由としてあげられます。

EVは急速充電であっても15〜60分の時間がかかり、地方になると充電スタンドの数が少なくなるため、旅行などの長距離の移動では利用しにくいという課題があります。

旅行などでもEVを問題なく使用するためには、商業施設・駐車場・観光地・宿泊施設などにおいて充電設備を増やし、クルマを停めている間に充電が完了しているという状態であることが必要です。

ジゴワッツは、この課題を解決するため、アプリから課金・認証が可能な小型のEV用普通充電器を提供しています。

「Ella」は、他のEV用充電器と比べて工事コストが安く、小型であることから同じ場所に複数台設置することが可能であるため、商業施設・宿泊施設でも比較的手軽に導入でき、EVの充電ができるという付加価値を提供できます。

企業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Ella EV IoT JigoAuth VirtualKey アプリ ジゴワッツ スマートロック 充電 充電器 小型 株式会社 自動車 認証 資金調達 電気自動車
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

医療機器特化型アクセラレータープログラム「MedTech Angels 2021」募集開始 9/30締切
2021年9月3日、プレモパートナー株式会社は、「MedTech Angles 2021」の開催を発表しました。 「MedTech Angles 2021」は、国内初の医療機器(MedTech)特化型…
フレッシュペットフード「ココグルメ」などを手がける「バイオフィリア」が3.7億円調達
2024年1月24日、株式会社バイオフィリアは、総額3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 バイオフィリアは、犬用フレッシュペットフード「CoCo Gourmet(ココグルメ)」、…
「視触覚センサー」を手がける「FingerVision」が4.1億円調達
2023年10月18日、株式会社FingerVisionは、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 FingerVisionは、視触覚センサー「FingerVision」を搭載…
「福祉はぐくみ企業年金基金」の導入サポートなどを展開する「ベター・プレイス」が3億円調達
2022年11月1日、株式会社ベター・プレイスは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ベター・プレイスは、福祉はぐくみ企業年金基金の導入推進、導入支援、各種サポート業務を行う「はぐくみ…
住宅事業者向けクラウド型住宅ローン業務支援システムを提供する「iYell」が4.5億円調達
2023年7月31日、iYell株式会社は、4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、全国保証株式会社とSpiral Innovation Partners LLPが共同で…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集