注目のスタートアップ

「もりおかSDGs ファンド」が手紡ぎ手織りの毛織物「ホームスパン」事業を展開する「クラシカウンシル」に出資

company

2022年5月20日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、「もりおかSDGs 投資事業有限責任組合(もりおかSDGs ファンド)」より、株式会社クラシカウンシルに投資を実行したことを発表しました。

株式会社クラシカウンシルは、岩手県盛岡市を拠点に、手紡ぎ手織りの毛織物「ホームスパン」関連事業を展開しています。

「i-wool プロジェクト」という名で、農家・作家と共に岩手県内での羊毛活用とブランド化に取り組んでいます。

また、県内のホームスパン工房と作家と共同で「いわてホームスパンユニオン」という団体を立ち上げ、岩手県におけるホームスパンの継承・若手育成、産地としての振興に取り組んでいます。

他にも、「盛岡市中央公園 ビバテラス」の「まなび棟」(2022年秋完成予定)の入居を予定しており、ここでホームスパン教室や県内外の伝統工芸品の企画展などを展開していく予定です。

「もりおかSDGs ファンド」は、FVC Tohoku株式会社と盛岡信用金庫などと共同で設立した、盛岡広域・岩手県北地域の企業へ投資を行うファンドです。

ホームスパンとは、もともとスコットランドやアイルランドの農家で作られていた伝統的な毛織物です。

原毛(羊毛)から、手染め、手紡ぎ、手織りで作ることを特徴としています。

明治時代に日本に伝わり、現在では岩手県の盛岡市・花巻市周辺のみで地場産業として残っています。国内ホームスパン総生産量の約8割が岩手県で生産されています。

一方、ホームスパンの知名度は地元である岩手県内においても低下しており、特に若い世代は知らない人が多い状況にあるといいます。

ホームスパン職人は高い技術を保有しているため、ホームスパン文化とこの技術を次世代に継承するには、幅広い層へのアプローチが必要となります。

クラシカウンシルは、このホームスパン産業において、振興・普及・羊毛生産・商品製造・販売・担い⼿育成などに取り組んでいます。

事業の拡大には資金調達が重要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、VCから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ i-wool プロジェクト SDGs いわてホームスパンユニオン クラシカウンシル ホームスパン もりおかSDGs ファンド 伝統工芸品 地場産業 岩手県 文化 株式会社 毛織物 盛岡市 織物
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「ジェネシア・ベンチャーズ」が設立から約4年間の投資・支援実績のインフォグラフィックを公開
2020年12月22日、株式会社ジェネシア・ベンチャーズは、インフォグラフィックを公開したことを発表しました。 このインフォグラフィックは、2017年12月と2020年9月に最終募集を完了した、1号フ…
オフライン広告プラットフォーム展開の「ビズパ」が5,000万円調達
2020年4月24日、株式会社ビズパは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オフライン広告のプラットフォーム「Bizpa」を展開しています。 全国の広告商品の検索から発注までを…
農産物の流通現場向けSaaS「bando」運営の「kikitori」が5,000万円調達
2020年5月1日、株式会社kikitoriは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 農業流通特化型SaaS「bando」を運営しています。 電話・FAXなどアナログなコミュニケ…
「GACCI」が1億円調達 建設業の見積業務を最適化するプロダクト「GACCI」を提供開始
2023年4月19日、株式会社GACCIは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、建設業の見積業務を最適化するプロダクト「GACCI(ガッチ)」の提供を開始したことも発表しました。…
体力テストデジタル集計システム「ALPHA」を提供する「Pestalozzi Technology」が1.4億円調達
2023年5月30日、Pestalozzi Technology株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 体力テストデジタル集計システム「ALPHA」を開発・提供して…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集