注目のスタートアップ

プリント基板製造における環境負荷を大幅に低減する製造技術を提供する「エレファンテック」が21.5億円調達

company

2022年10月17日、エレファンテック株式会社は、総額21億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

エレファンテックは、プリント基板製造における水・資源・エネルギーを大幅に削減する革新的な製造技術を開発・提供しています。

既存製法に比べ、CO2排出を77%、水消費を95%削減できるインクジェット印刷による電子回路製造技術です。

2020年に量産に成功し、市場に提供しています。

今回の資金は、グローバル展開の本格化、さらなる研究開発に充当します。

プリント基板は電子機器にとって必要不可欠といっても過言ではない存在です、

プリント基板は、絶縁体の板(もしくはシート)の上や内部に、電気をよく通す銅箔などの配線を施したものです。

このプリント基板に電子部品をはんだ付けして部品同士をつなぐことで、特定の機能を実装します。

基板上に銅箔パターンを形成するには、一般的に、基板をすべて銅箔で覆い、印刷したい部分だけ硬化させ、硬化していない部分を洗い流すという方法が用いられています。

この製法は、硬化のためにフォトレジストという化学薬剤が必要となること、一定量の銅が廃棄されること、大量の排水があることなど、環境負荷が高いことが課題となっています。

エレファンテックの製法は、必要な箇所にのみインクジェットによって金属ナノ粒子を印刷し、配線を形成するという製法であるため、既存の製法よりも環境負荷が低いという特徴があります。

さらに製造工程がシンプルであるため、スピーディな製造を実現できることも特徴としています。

事業のさらなる成長のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ プリント ものづくり 技術 株式会社 製造 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

高性能小型自動倉庫やロボットピックを中心とした自動化ソリューションを提供する「ROMS」が13億円調達
2025年9月8日、株式会社ROMSは、総額13億円の資金調達を発表しました。 ROMSは、EC・小売・物流事業者・FA向けに高性能小型自動倉庫とロボットピックを中心とした各種自動化ソリューションを提…
スマートロック「EPIC」を提供する「エナスピレーション」が資金調達
2023年6月19日、株式会社エナスピレーションは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、イーブロードコミュニケーションズ株式会社です。 エナスピレーションは、スマートロック「EPIC」シ…
ユニークな技術・素材を商品化まで支援する「TRINUS」が資金調達
平成30年6月14日、株式会社TRINUSは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、森永製菓株式会社及び小泉文明氏(株式会社メルカリ 取締役社長兼COO)です。 ものづくりプラットフォーム…
P2P電力取引を目指す「TRENDE」が10.7億円調達
2025年3月19日、TRENDE株式会社は、総額10億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 TRENDEは、太陽光発電システムおよび蓄電池リース事業「テラリス」を展開しています。 ま…
カスタマー・サクセス・チャット「チャネルトーク」提供の「ZOYI Corporation」2.5億円調達
2020年7月28日、株式会社ZOYI Corporationは、コロナ禍の3月17日に2億5,000万円の資金調達を実施し、累計資金調達額が11億8000万円になったことを発表しました。 また、社名…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集