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ブランドコスメをお得に購入できる会員限定通販サイト「Pantrii」運営の「Parchie」が1.2億円調達

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2022年10月6日、株式会社Parchie(代表取締役:神崎陸)は、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Parchieは、ブランドコスメをお得に購入できる会員制通販サイト「Pantrii(パントリー)」を運営しています。

主にブランドコスメを取り扱っており、会員に対し、ほぼ卸売価格で販売しています。

収益は会員からのメンバーシップ収益であり、売上の規模が大きく利益率が安定するという特徴があります。

また、手厚い返品制度や、タイムセール、季節のイベントにより、ユーザーに便利で楽しい購買体験を提供し、大きな広告宣伝を行わない顧客獲得を実現しています。

今回の資金は、マーケティングや、人材採用に充当する予定です。

経済産業省の「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2021年の日本国内のBtoC-ECの市場規模は、20兆6,950億円(前年比7.35%増)となっています。

さらに、すべての商取引における電子商取引市場規模の割合であるEC化率については8.78%(前年比0.7%増)であり、EC市場が着実に拡大していることがわかります。

2020年の化粧品業界のEC化率は6.72%であり、全産業のEC化率と比べると低い水準にあります。

これは、化粧品は人によって合う合わないがあることから、百貨店やドラッグストアで試したりビューティーアドバイザー・店員からアドバイスをもったりしてから化粧品を選ぶという人が多いことから、実際に試すことができないECがあまり利用されてこなかったことや、化粧品を置くドラッグストアが充実していること、化粧品のデジタルマーケティングが難しかったことが理由であるといわれています。

しかしコロナ禍では化粧品ECの需要が高まっており、とくに若い層を中心にネットで化粧品を買うという行動も一般的となってきました。

ネットで購入する際には、インフルエンサーがおすすめ・紹介した化粧品を選ぶという傾向にあるようです。

また、ECやD2Cでは、Instagramなどのライブ配信でユーザーからの美容相談や悩み相談を受けつけているなど、ユーザーと積極的に関わることで購買につなげるという取り組みも見られます。

Parchieは、会員制倉庫型ショッピングモールの成功を参考に、ブランドコスメを販売する会員制EC「Pantrii」を展開しています。

安価に商品を提供するため、AIを活用して需要予測を行っているほか、ブランドから出店費用や売上手数料をとらず、流通コストをできるかぎり削減していることなどを特徴としています。

ECサイトはプロダクト販売のチャネルとして重要な存在です。ただ販売するだけでなく、企業・ブランドの価値観を発信するためのものとして活用することもできます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期におけるECサイトの導入について詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
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