注目のスタートアップ

再エネ調達プラットフォームを運営する「エナーバンク」が2億円調達

company

2022年10月5日、株式会社エナーバンクは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

エナーバンクは、電力リバースオークションサービス「エネオク」、環境価値取引プラットフォーム「グリーンチケット」、太陽光発電設備導入支援サービス「ソラレコ」を展開しています。

「エネオク」は、全国の小売電気事業者から最適な電力契約を見つけられる法人・観光庁・自治体向けオークションサービスです。

小売電気事業者がリバースオークション形式で競争して入札するため、適正な価格での調達を実現できます。

「グリーンチケット」は、グリーン電力証書の仕組みを活用し、再生可能エネルギーから発電された電気の環境価値をデータとして可視化し移転することで、再生可能エネルギーを必要とする企業などに届けるサービスです。

「ソラレコ」は、太陽光発電設備の導入において、設置目的・条件をヒアリングし、複数事業者からの提案を比較し提示するサービスです。

今回の資金は、「エネオク」「グリーンチケット」「ソラレコ」の営業・開発・オペレーション人材の採用強化、全国の官公庁・自治体施設や民間施設における電力調達ペインに応えるプロダクトの利便性向上、サービスの拡大、独自特許技術を活用した共同調達・共同オークションのシステム仕様の強化、マーケティングに充当します。

国連によってSDGs(持続可能な開発目標)が示されたことにより、世界的にクリーンなエネルギーである再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが推進されています。

そのため企業では、脱炭素化や事業で使用する電力を再生可能エネルギーにする取り組みが推進されています。

企業などにおいて再生可能エネルギーを調達する手段はいくつかあります。

その手段としては、保有する土地に太陽光発電設備などの発電設備を導入し、自家発電・自家消費する方法、保有する土地を貸し出し、業者に発電設備を設置してもらい、発電された電力を購入する方法、再生可能エネルギーを小売電力事業者から購入する方法、環境価値証書(グリーン電力証書など)を購入する方法などがあります。

再生可能エネルギーを小売電力事業者から購入する方法はシンプルでわかりやすい方法ではありますが、通常の電気料金よりも高くなったり、料金プランの選択肢が狭かったりといった課題があり、すべての企業が選べるものではないこともあります。

再生可能エネルギーの調達にはさまざまな選択肢があるため、どれが自社に最適なのかわかりにくいという課題があります。そのため、再生可能エネルギーの調達にあたって、企業ごとに最適な方法を提案してくれるサービスのニーズが高まっています。

起業ではオフィス、電気、インターネットなど様々な契約が必要となります。なるべくコストを抑えた契約をしたいと考えるのが起業家です。また、環境・社会・ガバナンスに関するサスティナブルな取組みを行っている企業に投資するESG投資が注目されていることもあり、コストだけではなく中長期的な面を考慮するのもよいかもしれません。「冊子版創業手帳」では、オフィス契約の際の注意点などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ESG SDGs エネルギー オークション プラットフォーム 再エネ 再生可能エネルギー 取引 太陽光発電 導入 導入支援 株式会社 環境 調達 資金調達 電力
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

インテントデータ(興味関心データ)を活用したBtoBセールスインテリジェンス「Sales Marker」がリリース
2022年7月11日、CrossBorder株式会社は、新サービス「Sales Marker(セールスマーカー)」を提供開始したことを発表しました。 「Sales Marker」は、顧客の興味関心のデ…
株式会社Cooking&Glow 金原恵美|地産ピクルスブランド『宮ぴくるす』製造販売の事業展開が注目の企業
地産ピクルスブランド『宮ぴくるす』製造販売の事業展開で注目なのが、金原恵美さんが2016年に創業した株式会社Cooking&Glowです。 SDGsの目標のひとつとして、「2030年までに小売・消費レ…
ブロックチェーンを活用した新規事業開発支援の「CryptoPie」とブロックチェーン関連サービスの提供などの「CryptoLab」が業務提携
2020年10月20日、株式会社CryptoPieは、株式会社CryptoLabと業務提携契約を締結したことを発表しました。 CryptoPieは、2016年からブロックチェーン業界に携わり、ベンチャ…
双方向データ伝送プラットフォーム「intdash」などを展開する「アプトポッド」が「日立建機」と資本業務提携
2023年5月22日、株式会社アプトポッドは、日立建機株式会社と資本業務提携を実施したことを発表しました。 アプトポッドは、双方向データ伝送プラットフォーム「intdash」を核としたプラットフォーム…
オンライン資金繰り管理サービス「エメラダ・マーケットプレイス」と「大阪商工信用金庫」が連携
2020年1月6日、エメラダ株式会社は、「エメラダ・マーケットプレイス」において、大阪商工信用金庫と連携を開始することを発表しました。 「エメラダ・マーケットプレイス」は、オンライン資金繰り管理サービ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集