注目のスタートアップ

中小製造業の自動化設備を設計・販売する「Robofull」が1.5億円調達

company

2022年10月3日、株式会社Robofullは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Robofullは、中小製造業の人手不足解消を目的に、データを活用した工場向けの自動化設備の設計・販売に取り組んでいます。

具体的には、安価に導入可能なパッケージ型自動化設備と、自動化設備と顧客ニーズをつなぐ営業支援データベース「AKINDO」を提供しています。

パッケージ型自動化設備は、標準化することでオーダーメイド開発が不要であるため、従来の自動化設備と比べて安価な製品提供を実現しています。

また、導入側企業としてもパッケージ型であるため、導入のイメージがしやすいというメリットもあります、

2022年10月現在、金属加工工程を対象に、複数のパッケージ型自動化設備を開発・提供しています。

今回の資金は、パッケージ型自動化設備の開発・ラインナップ拡充、「AKINDO」の開発・販売の加速、人員採用、組織強化などに充当します。

経済産業省は、国内企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現できなければ、2025年以降、最大で12兆円/年の経済損失が生じる可能性があると指摘しています。

DXとは、デジタル化とデータ活用によりビジネスモデルや企業そのものを変革させ、競争優位性を確立する取り組みのことです。

一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会の「大手企業におけるDX推進」の実態調査(調査期間:2021年9月27日〜同年9月29日)によると、大手企業の82.9%がDXに取り組んでいることがわかります。

一方で、中小機構の「中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する調査(2022年5月)」によると、中小企業のうちDXに「既に取り組んでいる(7.9%)」「取り組みを検討している(16.9%)」のは合わせて24.8%しかおらず、さらに「取り組む予定がない」中小企業が41.1%も存在しています。

とくに製造業は設備の更新・導入に高いコストがかかることから大きなデジタル化が難しく、システムの刷新、SaaSの利用などは可能でも、ロボットの導入や工場の自動化などは実現できずにいる中小製造業が散見されます。

Robofullは、中小製造業でも導入できるよう、パッケージ型の自動化設備を提供しています。パッケージ型自動化設備は、オーダーメイド型の自動化設備と比べて安価に製品を提供できるほか、導入効果を明確にできるというメリットがあります。

製造業以外でもDXの推進は大きな課題です。しかし創業期はまだなにも導入されていないまっさらな状態であるため、自らの使いやすいように最新のシステムを導入することができます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AKINDO Robofull パッケージ パッケージ型 ロボット 中小企業 中小製造業 向上 営業支援 株式会社 自動化 製造業 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

長期滞在型ホテル「SECTION L」などを運営する「セクションL」が2.5億円調達
2022年9月27日、株式会社セクションLは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 セクションLは、自社ブランドの長期滞在型ホテル「SECTION L」の運営や、省人化ソリュ…
電子機器の熱問題を解決する新素材を展開する「U-MAP」が7億円調達
2022年12月14日、株式会社U-MAPは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 U-MAPは、電子機器の熱問題を解決するため、名古屋大学から生まれた素材であるファイバー状窒化アルミ…
植物廃棄物を原料にした内装素材の開発・製造と内装空間の提供を行う「Spacewasp」が5100万円調達
2024年8月9日、株式会社Spacewaspは、総額5100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Spacewaspは、植物廃棄物を原料にした内装素材の開発・製造と、その素材を用いた内装空間…
トレーディングカードのマーケットプレイス「clove」を運営する「トラストハブ」が収集品の共同保有プラットフォームを提供する「alty」の株式を取得
2023年2月1日、株式会社トラストハブは、alty株式会社の株式を取得したことを発表しました。 altyは、収集品の共同保有プラットフォーム「alty(オルティ)」を提供しています。 スニーカー・ト…
小型で安全な在宅専用の血液透析装置を開発する「フィジオロガス・テクノロジーズ」が資金調達
2025年8月19日、フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社は、総額約3億円の資金調達を発表しました。 フィジオロガス・テクノロジーズは、小型で安全な在宅専用の血液透析装置を開発しています。 今回調達…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集