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訪問看護における看護師のマッチングサービス「chokowa」を開発する「Cone・Xi」が2,000万円調達

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2022年9月29日、株式会社Cone・Xiは、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Cone・Xiは、訪問看護における看護師マッチングと、訪問スケジュール機能を提供する「chokowa(チョコワ)」を開発しています。

所属するフリーランス看護師のスキル・エリア・空きスケジュールなどから、訪問看護事業所が必要とする看護師をマッチングするサービスです。

今回の資金は、「chokowa」β版の実装、岡山県外エリア展開に向けたシステム機能の強化、カスタマーサポート体制の強化、組織の拡充に充当する予定です。

訪問看護・介護とは、患者や介護を必要とする人が住む家まで行き、必要とする看護や介護を提供するサービスのことです。

厚生労働省の資料「在宅医療の現状について」によると、訪問看護利用者は、平成13年に18.8万人(介護保険)・約4.8万人(医療保険)だったものが、2019年には約54.6万人(介護保険)・約28.8万人(医療保険)へと大幅に増加しています。

また訪問看護事業所の数も増加しており、2020年には1万事業所を超えています。

訪問看護・介護の需要は高齢者の増加に応じて高まっていきます。また多くの人は入院や介護施設への入所よりも、住み慣れた自宅での医療・看護・介護を受けることを望んでいるというデータがあることから、今後もその数が伸びていくと予測されます。

ところで、訪問看護・介護では効率的な訪問スケジュールの作成が重要です。

訪問スケジュールの作成は、訪問先の希望、訪問時間、勤務時間、スタッフのスキル、ルートの最適化など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

しかし、多くの場合、訪問スケジュールは管理者・担当者によってエクセルなどの表計算ソフトを利用して作成されており、非常に負担のかかる業務となっています。

近年、こうしたスケジュール作成をAIによって自動化するサービスが登場しており、訪問看護・介護における効率化が進展しています。

また看護師は、厚生労働省の推計によると、2025年には6万人から27万人不足するとされています。

一方で、看護師の資格を持ちながらも医療現場で働いていない潜在看護師は、全国に約71万人いるといわれています。

潜在看護師は、結婚・出産・子育て・うつによる休職など、さまざまな理由を持っていますが、こうした潜在看護師の復帰を支援するような仕組みも求められています。

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