注目のスタートアップ

縦型ショート動画のマーケットプレイスを提供する「kamilas4am」が2,400万円調達

company

2022年9月8日、kamilas4am株式会社は、総額2,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。

kamilas4amは、東南アジアにおいてスモールビジネスとスタートアップ向けの縦型ショート動画を制作しています。

アマチュアのクリエイターを自社内で育成するなどの工夫により、通常のインフルエンサーよりも価格を抑えつつ、クライアントとクリエイターのコミュニケーションの間に入ることで品質を保っています。

kamilas4amは、東南アジアにおいて2,000万人の潜在顧客がいると推定しており、このデータをもとにフィリピンから事業を開始し、東南アジア諸国へと展開する予定です。

サービスは9月末にα版のリリースを予定しています。

フィリピンはスモールビジネス(個人経営・家族経営のビジネス)が多く、とくにジュース・お菓子・タバコ・洗剤など雑多な商品を販売する小売店であるサリサリストアは、フィリピン全土の約100万店舗あるといわれています。

ほかにもさまざまなサービスがスモールビジネスとして提供されています。

一方で、フィリピンもコロナ禍の影響を大きく受けており、2020年の小売市場の売上高は前年比10.2%減少しています。一方で、2020年のECの売上額は前年の約1,060億ペソから1,630億ペソへと大きく増加しており、ビジネスにおけるデジタル化が進んだことがわかります。

kamilas4amによると、こうした環境の変化に対応するため、スモールビジネスではSNSなどを活用し、集客と信頼の強化を図る必要性がでてきているそうです。

フィリピンの国民の平均年齢は26歳と非常に若く、こうした世代はSNSにおいて動画コンテンツを好む傾向にあります。とくにTikTokは全国民のうち48%が利用しているというデータがあります。

TikTokは、ユーザーが縦型のショート動画を投稿できるSNSであり、ひとつの動画を見終えるとすぐに次の動画が再生されることが特徴です。

kamilas4amはこうした縦型ショート動画の制作を、スモールビジネス・スタートアップ向けて提供することで、集客や信頼性強化を支援しています。

SNSのアカウントは無料で作成できるものがほとんどであるため、SNSマーケティングは比較的低予算からはじめられる、コストパフォーマンスの高いマーケティングのひとつです。創業期などコストの問題から大規模なマーケティングの実施が難しい時期でも取り組める施策です。またSNSアカウントを育てていくことで、将来的に大きなリターンが得られる可能性もあります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネットでのPRノウハウや、SNSの活用方法などについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Kamilas kamilas4am インフルエンサー クリエイター ショート スタートアップ スモールビジネス フィリピン マーケットプレイス 制作 動画 東南アジア 株式会社 縦型ショート動画 育成 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

UI/UX改善プラットフォーム「Kaizen Platform」が5.3億円調達!
平成29年12月13日、株式会社Kaizen Platformは、総額5億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ウェブサイトのUI/UX改善を実現するプラットフォーム「kaizen P…
多能性中間膜・エピタキシャルの研究開発・製造・販売を行う「Gaianixx」が3.5億円調達
2024年3月6日、株式会社Gaianixxは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の調達により、シリーズB総額13.5億円、創業からの累計資金調達額は18.5億円とな…
AIスマートカメラ「SiNGRAY」シリーズを提供する「HMS」が3億円調達
2022年10月20日、HMS株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HMSは、AIスマートカメラ「SiNGRAY」シリーズや、AI画像処理プラットフォーム「SiNGRAY N…
インド工科大学と日本スタートアップをつなぐ「Tech Japan」が始動
2019年10月4日、株式会社SUKILLSは、「Tech Japan」を2019年10月7日(月)から公開することを発表しました。 「Tech Japan」は、テクノロジー分野における日印連携を促進…
インフルエンサー・プロダクションの「RERAISE」が1.2億円調達
2019年2月27日、RERAISE株式会社は、1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社アミューズです。 インフルエンサー・プロダクション「RERAISE(リレイ…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集