注目のスタートアップ

骨粗鬆症検診用AI医療機器を開発する「iSurgery」が8,000万円調達

company

2022年9月6日、iSurgery株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

iSurgeryは、胸部X線写真から骨密度を推測するAI医療機器を開発しています。

一般的かつ撮影頻度の高い胸部X線写真を用い、他の目的で撮影された画像を2次利用することで、骨粗鬆症検診の受診率を向上させることを目的としています。

今回の資金は、胸部X線写真から骨密度を推測するAI医療機器の薬事申請を目指した開発に充当します。

さらに今後、自治体、検診・健診組織、医療機関での試験導入を予定しています。

骨粗鬆症は、骨が脆くなり折れやすくなる病気です。

骨の丈夫さは加齢によって低下していくため、高齢になるほど骨粗鬆症になりやすく、さらに女性に多い病気となっています。

骨粗鬆症による骨折は治るまでに長い時間がかかることが特徴です。とくに足の付け根の骨を骨折した場合は、長い期間歩くことができないため筋力が低下し、そのまま寝たきりになる例もあります。

国内の骨粗鬆症の患者数は、2015年時点で女性980万人、男性300万人の計1,280万人と推計されています。高齢化に伴いさらに骨粗鬆症の患者は増加すると考えられます。

骨粗鬆症の初期はほとんど自覚症状がないため、早期に発見し骨粗鬆症を予防するためには定期的な検診が必要です。

一方で、骨粗鬆症の検診受診率は全国平均で5%しかありません。iSurgeryは検診率が低い理由として、骨密度計測に特殊な機器が必要であること、慢性疾患であり被検者の動機づけが困難であることを挙げています。

iSurgeryの胸部X線写真から骨密度を推測するAI医療機器は、何らかの検査でよく撮影されることがある胸部X線写真を2次利用し骨密度を推定するものであり、これにより骨粗鬆症検診受診率を向上させることを目指しています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI iSurgery X線 レントゲン 写真 医療機器 株式会社 検診 胸部X線写真から骨密度を推測するAI医療機器 資金調達 開発 骨粗しょう症 骨粗鬆症
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ベトナム大手IT企業FPTの日本法人「FPTジャパンホールディングス」が「エル・ティー・エス」と資本業務提携
2022年10月13日、FPTジャパンホールディングス株式会社は、株式会社エル・ティー・エスと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 FPTジャパンホールディングスは、ベトナムの最大手IT企…
NFT検索プラットフォーム「NFT iD」開発の「Masentic」が資金調達
2022年3月16日、株式会社Masenticは、資金調達を実施したことを発表しました。 NFT検索プラットフォーム(NFTソーシャルエクスプローラー)「NFT iD」を開発しています。リリースは3月…
ストリートダンスバトル大会「DANCE ALIVE」をプロデュースする「アノマリー」が「NTTドコモ」と資本業務提携
2022年5月20日、株式会社アノマリーは、株式会社NTTドコモと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 また、ドコモを引受先とする、4億5,000万円の資金調達を実施したことも併せて発表し…
シニア向けコミュニティ「趣味人倶楽部」運営の「オースタンス」が資金調達
2019年12月20日、株式会社オースタンスは、資金調達を実施したことを発表しました。 日本最大級のシニア向けコミュニティ・サービス「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」を運営しています。 匿名性のコミ…
自動運転大型トラックソリューションを開発する「ロボトラック」が3億円調達
2025年3月31日、株式会社ロボトラックは、総額3億円の資金調達を発表しました。 ロボトラックは、2021年に自動運転企業として米国で上場し、自動運転トラックの世界初の完全無人走行テストに成功したT…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集