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2022年9月2日「TBM」が温室効果ガス排出量を可視化するクラウドサービス「ScopeX」を正式リリース
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2022年8月30日、株式会社TBMは、「ScopeX(スコープエックス)」の正式版の提供を開始したことを発表しました。
「ScopeX」は、CO2を含む温室効果ガス(GHG)排出量を可視化するクラウドサービスです。
原材料調達・製造・物流・廃棄など、一連の事業活動から発生するGHG排出量を把握することができるクラウドサービスです。
さらに、データにもとづいた削減を行うにあたって、輸送・製造・廃棄などの各工程から自社に合った観点による削減施策を選ぶことができる機能を搭載しています。
TBMは他に、プラスチックの代替となる石灰石などの無機物を主原料とした新素材「LIMEX」や、再生材料を50%以上含む素材「CirculeX」を開発・製造・販売しています。
これら新素材の開発にあたっては、製品の原材料調達から廃棄に至るまでのライフサイクルにおける環境影響を算定している他、「LIMEX」の輸送におけるScope3の可視化に取り組み、GHG排出削減を行っています。
今回正式リリースした「ScopeX」は、これらの知見・ノウハウを活用し開発したものです。
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世界の平均気温は長期的に上昇傾向にあります。このまま地球温暖化が進むと、今世紀末には地球の平均気温が最大で約4.8℃上昇すると予測されています。
この気候変動に対応するためには、政府機関だけでなく企業による取り組みが必須です。
企業の環境への配慮を促すため、各国ではさまざまな法律などが設けられている他、投資の領域においても環境・社会・ガバナンス要素を考慮して投資先を決定するESG投資が注目されています。
また、SDGs(持続可能な開発目標)の推進によって消費者の企業を見る目も変わってきているため、企業ではESGやSDGsを考慮した経営の重要性が高まっています。
ESG対応としては、GHG(温室効果ガス)の排出削減が対応策のひとつとして考えられます。
一方で、大企業のGHG排出削減にあたっては自社のGHG排出だけでなく、サプライチェーン全体で削減していくことが求められています。
しかし、サプライチェーンは複雑な構造をしていることが多く、サプライチェーン全体のGHG排出量を把握することが難しいという課題があります。
そこで近年は専用のツールやシステムが開発・提供されており、企業のESG対応を支援する体制が整ってきています。
株式会社TBMのコメント
このニュースを受けまして、株式会社TBMよりコメントが届きました。
・今回の新サービスの売りは何ですか?
専門知識不要で、環境関連データの収集・算出までを一気通貫で把握することができ、作業工数を増やすことなく情報管理を内製化でき、外部委託費用を削減できます。また、環境関連情報を可視化することで、投資家をはじめステークホルダーの信頼を勝ち取ることができ、企業価値の向上に繋がります。さらに、中小企業でもお求めやすい価格帯となっており、即日スタートが可能です。
・今後の展望を教えてください。
ScopeX には、温室効果ガス排出量の削減施策をレコメンデーションする機能がついています。輸送・製造・廃棄などの観点から、自社にあったサービスをお選びいただけます。今後は、削減施策パートナーを増やし、マッチングプラットフォームとしての機能も充実させていく予定です。
・読者へのメッセージをお願いします。
現在、無料トライアルキャンペーンを実施中です。まずは実際にご使用いただき、操作性などをお確かめいただければと思います。(お申込み期間:2022年12月31日まで、トライアル期間1ヵ月)
環境・社会・ガバナンス要素を考慮して投資先を判断するESG投資の登場など、以前の資金調達状況とは大きな変化が訪れています。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。
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