創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年8月17日コーヒーコミュニティアプリを開発する「KOHII」が2,750万円調達
2022年8月16日、株式会社KOHIIは、総額2,750万円の資金調達を実施したことを発表しました。
スペシャルティコーヒーの魅力を届けるアプリサービス「KOHII」を開発・運営しています。
オリジナルの記事の配信、スペシャリティコーヒーや器具の販売、ユーザーによる写真投稿機能、全国のスペシャリティコーヒーショップが登録するデータベースなどを提供しています。
今後、サブスクリプションサービスなど、マーケットのニーズに合わせたアプリの開発を進めていく予定です。
今回の資金は、メディアの強化を目的としたクリエイティブチームの強化、採用強化、グローバル展開に向けたサービス基盤の構築などに充当します。
グローバル展開では、テストマーケティングとしてシンガポールのローカライゼーションを進めていく予定です。
—
全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」によると、国内のコーヒーの消費量は年々増加を続けており、1996年に約35万トンだった消費量が、2018年には約47万トンとなっています。
2019年以降はコロナ禍によって消費量は若干の減少を見せていますが、今後も堅調に成長していくことが予測されています。
また、世界のコーヒー消費量において日本は4%を占めており、EU、アメリカ、ブラジルに次ぐ消費量であるため、世界的にも大きな市場規模であることがわかります。
コーヒーは世界各国で飲料、嗜好品として根付いています。コーヒーがいつから飲まれるようになったのか詳しいことは明らかになっていませんが、世界で最初となるコーヒー店は1510年頃にエジプトのカイロで誕生したといわれています。
国内では、1888年(明治21年)に日本で最初となる喫茶店が開業しており、それから喫茶店とコーヒーは文化として根付いていき、現在でも100年以上続いている老舗の喫茶店が何店舗か存在しています。
また近年は、海外でのスペシャルティコーヒーの流行もあり、国内でもスペシャルティコーヒーを提供するカフェが増加しています。
スペシャルティコーヒーとは、生産から消費されるまで徹底した品質管理が行われている高品質なコーヒーのことです。
近年はコーヒー価格が低迷しており、零細のコーヒー農園は十分な利益を得られない状況に置かれています。
こうした環境を改善するため、スペシャルティコーヒーは、コーヒーに美味しさやオリジナリティといった付加価値を持たせ、さらにコーヒー農園と直接取引をすることで生産者にも利益が還元されるものとしても存在しています。
つまり、スペシャルティコーヒーは高品質なコーヒーというだけでなく、コーヒーの生産を持続可能にするための考え方なのです。
KOHIIはこのスペシャルティコーヒーをさらに広めていくため、コーヒーコミュニティプラットフォームの構築を進めています。
新規事業の開発には、自社の強み・弱み、市場の機会・驚異を分析することが重要です。「冊子版創業手帳」では、事業を分析するためのフレームワークを掲載しています。自社の強みや市場の機会を明らかにすることで、ブルーオーシャンを見つけだすことができるはずです。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | KOHII アプリ カフェ コーヒー コミュニティ スペシャリティ・コーヒー スペシャリティコーヒー 喫茶店 嗜好品 株式会社 資金調達 食品 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年1月20日、イミュニティリサーチ株式会社は、株式会社タウンズと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 イミュニティリサーチは、免疫チェックポイント阻害薬の効果を事前に判定する特許の実…
平成30年7月17日、株式会社TECHFUNDは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、野村インキュベーション投資事業有限責任組合、ユナイテッド株式会社、インフォテ…
2020年6月25日、株式会社enstemは、総額2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 生体データ事業と、マーケティング・デザイン事業を展開しています。 今回、生体データ事業で積み重…
2023年7月24日、株式会社フォワードは、総額7,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、特許出願中のデータ整形技術を用いた生成AI×転職・キャリアアップのサービスである「キャリア…
2021年9月7日、TechMagic株式会社は、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店向けの調理ロボットや業務ロボットを開発しています。 株式会社プロントコーポレーションと共同…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…