注目のスタートアップ

コーヒーコミュニティアプリを開発する「KOHII」が2,750万円調達

company

2022年8月16日、株式会社KOHIIは、総額2,750万円の資金調達を実施したことを発表しました。

スペシャルティコーヒーの魅力を届けるアプリサービス「KOHII」を開発・運営しています。

オリジナルの記事の配信、スペシャリティコーヒーや器具の販売、ユーザーによる写真投稿機能、全国のスペシャリティコーヒーショップが登録するデータベースなどを提供しています。

今後、サブスクリプションサービスなど、マーケットのニーズに合わせたアプリの開発を進めていく予定です。

今回の資金は、メディアの強化を目的としたクリエイティブチームの強化、採用強化、グローバル展開に向けたサービス基盤の構築などに充当します。

グローバル展開では、テストマーケティングとしてシンガポールのローカライゼーションを進めていく予定です。

全日本コーヒー協会「日本のコーヒー需給表」によると、国内のコーヒーの消費量は年々増加を続けており、1996年に約35万トンだった消費量が、2018年には約47万トンとなっています。

2019年以降はコロナ禍によって消費量は若干の減少を見せていますが、今後も堅調に成長していくことが予測されています。

また、世界のコーヒー消費量において日本は4%を占めており、EU、アメリカ、ブラジルに次ぐ消費量であるため、世界的にも大きな市場規模であることがわかります。

コーヒーは世界各国で飲料、嗜好品として根付いています。コーヒーがいつから飲まれるようになったのか詳しいことは明らかになっていませんが、世界で最初となるコーヒー店は1510年頃にエジプトのカイロで誕生したといわれています。

国内では、1888年(明治21年)に日本で最初となる喫茶店が開業しており、それから喫茶店とコーヒーは文化として根付いていき、現在でも100年以上続いている老舗の喫茶店が何店舗か存在しています。

また近年は、海外でのスペシャルティコーヒーの流行もあり、国内でもスペシャルティコーヒーを提供するカフェが増加しています。

スペシャルティコーヒーとは、生産から消費されるまで徹底した品質管理が行われている高品質なコーヒーのことです。

近年はコーヒー価格が低迷しており、零細のコーヒー農園は十分な利益を得られない状況に置かれています。

こうした環境を改善するため、スペシャルティコーヒーは、コーヒーに美味しさやオリジナリティといった付加価値を持たせ、さらにコーヒー農園と直接取引をすることで生産者にも利益が還元されるものとしても存在しています。

つまり、スペシャルティコーヒーは高品質なコーヒーというだけでなく、コーヒーの生産を持続可能にするための考え方なのです。

KOHIIはこのスペシャルティコーヒーをさらに広めていくため、コーヒーコミュニティプラットフォームの構築を進めています。

新規事業の開発には、自社の強み・弱み、市場の機会・驚異を分析することが重要です。「冊子版創業手帳」では、事業を分析するためのフレームワークを掲載しています。自社の強みや市場の機会を明らかにすることで、ブルーオーシャンを見つけだすことができるはずです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ KOHII アプリ カフェ コーヒー コミュニティ スペシャリティ・コーヒー スペシャリティコーヒー 喫茶店 嗜好品 株式会社 資金調達 食品
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

防災・減災のための情報活用プラットフォーム「PREIN」を運用する「INSPIRATION PLUS」が5,000万円調達
2024年2月29日、株式会社INSPIRATION PLUSは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 INSPIRATION PLUSは、産学官民一体で構築する災害対策高度化を…
理系学生と企業をつなぐスカウトサービス「LabBase就職」などを展開する「LabBase」が資金調達
2022年9月15日、株式会社LabBaseは、資金調達を実施したことを発表しました。 LabBaseは、理系学生と企業をつなぐスカウトサービス「LabBase就職」や、研究開発者・技術者と企業をつな…
商業不動産のデジタル化を支援する「COUNTERWORKS」が資金調達
2023年11月21日、株式会社COUNTERWORKSは、資金調達を実施したことを発表しました。 イオンモール株式会社とイグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社が共同運営するCVC「L…
クラフトビール醸造所向け管理ソフトや物流ソリューションを提供する「Best Beer Japan」が2.1億円調達
2024年11月29日、Best Beer Japan株式会社は、総額2億1000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Best Beer Japanは、クラフトビール醸造所専用の樽管理システ…
労災保険二次健康診断サービスを展開する「ウェルヘルス」に「エンジェルラウンド株式会社」が出資
2024年6月11日、エンジェルラウンド株式会社は、ウェルヘルス株式会社に出資したことを発表しました。 ウェルヘルスは、労災保険を活用した二次健康診断の導入支援を展開しています。 企業・医療機関双方を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集