注目のスタートアップ

医療機関データベースと電子紹介状によりスムーズな医療機関間連携の実現を目指す「M-INT」が6,000万円調達

company

2022年8月1日、株式会社M-INTは、6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

M-INTは、医療機関データベース「M-INT」と、医師資格証カードを用いた電子紹介状システムを開発しています。

「M-INT」は、医師の得意領域・専門領域を医療リソースとして可視化した医療機関データベースです。

電子紹介状システムとあわせて活用することで、医療資源と患者のミスマッチを解消し、スムーズな医療機関間連携を実現することを目指しています。

「M-INT」は、2022年冬頃に正式ローンチを予定しています。2022年8月現在、初期プロダクトを用いた実証実験を東京都中央区の17の医療機関で実施しています。

今回の資金は、「M-INT」と電子紹介状システムの開発、サービスの拡充に充当します。

令和3年6月3日医療部会資料「外来機能報告等の施行に向けた検討について」によると、患者の医療機関の選択においては、医療機関の外来機能の情報が十分に得られないことと、患者の大病院志向により、一部の医療機関に外来患者が集中しています。

これにより、医療リソースのミスマッチング、大病院における患者の待ち時間や外来負担の増加といった課題が生じています。

そのため、効率的に良質な医療を提供するため、かかりつけ医と紹介・逆紹介が推進されています。

紹介とは、かかりつけ医など地域の小規模な医療機関で受診した際に、専門的な診断や治療が必要だと判断された場合、大病院へと患者を紹介することです。

反対に、大病院において病状が安定した患者を、地域で必要な医療を継続的に提供できる医療機関に紹介することを逆紹介といいます。

この紹介・逆紹介を推進するためには、医療機関間の連携が必要不可欠です。

M-INTは、医療機関間の連携をスムーズにするための医療機関データベースと、電子紹介状システムを開発しています。

近年は、スタートアップと大企業との連携などの取り組みも進んでいます。両者のリソースを共有することでさらなるイノベーションを生むことを目的に実施されており、スタートアップにとっては大企業のネットワークや資金などを活用できることが大きな魅力です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、連携・協業できる企業の見つけ方について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ M-INT データベース マッチング 医師 医師資格証カード 医療機関 医療機関データベース 医療機関間連携 株式会社 紹介 資金調達 連携 電子 電子紹介状
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
合同会社と株式会社の違いサムネイル
合同会社とは?株式会社との違い、メリット・デメリットをわかりやすく比較
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「グリラス」が食用コオロギを用いて開発したお菓子「C. TIRA Cookie」・「C. TIRA Crunch」を自社ECで販売開始
2021年6月4日、株式会社グリラスは、「C. TIRA Cookie(シートリア クッキー)」と「C. TIRA Crunch(シートリア クランチ)」を6月4日から自社ECサイトグリラスオンライン…
副業・フリーランス管理クラウド「Lansmart」提供の「CloudBrains」が8,000万円調達
2021年10月26日、株式会社CloudBrainsは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 副業・フリーランス管理クラウド「Lansmart(ランスマート)」を提供しています…
顧客体験パーソナライゼーションSaaS「ReviewBank」開発の「Revie」が1億円調達
2022年9月28日、株式会社Revieは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Revieは、顧客体験パーソナライゼーションSaaS「ReviewBank」を開発しています。 個々の顧…
無人ストア事業展開の「600」がマンション専用新サービス「Store600」の提供を開始
2021年4月26日、600株式会社は、「Store600(ストアろっぴゃく)」を、日鉄興和不動産株式会社の分譲マンション「グランリビオ明野南ヒルトップ」の共同設備として、4月20日からサービス提供を…
独立支援型シェアサロン運営の「Reco」が資金調達
2021年9月15日、Reco株式会社は、総額数千万円の資金調達を実施したことを発表しました。 独立支援型シェアサロン「Reco(リコ)」を運営しています。 フリーランスや独立予定の美容師を対象とした…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集