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2022年7月7日視線計測型VR検査機器を開発する「ニューラルポート」が2,000万円調達
2022年7月7日、株式会社ニューラルポートは、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
ニューラルポートは、視線計測型VR検査機器の開発を行う、大阪大学発の研究開発型スタートアップです。
心理・精神科の領域において、視線検出が可能なVRゴーグル「Pico Neo 2 Eye」による視線計測を活用し、VR空間上に表示される動画群像を眺めるだけで、AIがストレス度合いを判断してくれるシステムを開発しています。
また、このシステムで得られたデータを活用し、ユーザーごとに超集中状態(ゾーン)とパワーナップ(戦略的仮眠)をかけ合わせたコンテンツを提供するという、IoMT(Internet of Medical Things)サービスの展開も予定しています。
今回の資金は、視線計測型VR検査機器の研究推進に充当されます。
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アイトラッキング(視線計測・追跡)とは、その言葉のとおり視線の動きを捉える技術のことです。
このアイトラッキングは医療・福祉以外にもさまざまな場所で活用されていますが、近年はVRにおける没入感の向上にも活用できると注目されています。
現実の私たちの視界は、見たいものにピントが合い、それ以外はぼやけています。アイトラッキングを搭載していないVRゴーグルでは、映像すべてがはっきりと映るせいで現実と仮想空間の差異が生じてしまい、違和感を抱かせる原因となっています。
VRゴーグルにアイトラッキング機能を搭載し、装着者の視点に応じて映像の描写を変えることで、より現実空間に近い映像表現が実現されるのです。
VRゴーグルで大きなシェアを持つ「Meta Quest」シリーズ(旧:Oculus Quest)は近々アイトラッキング機能の搭載を予定していますし、「HTC VIVE Pro Eye」などすでにアイトラッキング機能を搭載したデバイスも販売されています。
そしてアイトラッキング技術は、ストレスの測定や認知症・うつなどの早期発見に役立つことが研究によって明らかになっています。
5G時代では次世代のコンテンツやビジネスのツールとしてVRゴーグルが大きく普及することが見込まれています。そのため、VRゴーグルを活用した簡易的なメンタルヘルス診断やストレスチェックなども普及すると予想されます。
研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
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