注目のスタートアップ

ECプラットフォーム「ecforce」提供の「SUPER STUDIO」が44億円調達

company

2022年6月22日、株式会社SUPER STUDIOは、総額約44億円の資金調達を実施したことを発表しました。

SUPER STUDIOは、ECプラットフォーム「ecforce(イーシーフォース)」や、D2C事業の成長を支援するコンサルティング/オペレーティングサービス「ecforce teams」を展開しています。

「ecforce」は、ビジネスに合わせたネットショップを簡単に開設できるECプラットフォームです。

マーケティング機能、CRM(顧客関係管理)機能を提供し、ECの開設から成長までを支援しています。

年商数百億を超えるショップにも耐えられる強固な基盤を構築しており、その上でネットショップの運営に必要なすべてのデータを一元管理し、クライアントに合わせて最適な機能・UI/UXを提供することを特徴としています。

SUPER STUDIOは、多様なECの販売チャネルの注文データを活用し、効果的なマーケティングアクションを自動で最適化する次世代EC構想を開発しています。

次世代EC構想では、2023年の夏までにノーコードでEC事業者が総合的なデータと施策管理ができる状態を実現することを目指しています。

経済産業省の「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」(2021年7月30日発表)によると、2020年の日本国内のBtoC-ECの市場規模は、19.3兆円(前年比0.43%減)とほぼ横ばいの推移となりました。

一方で、すべての商取引における電子商取引市場規模の割合であるEC化率についてはBtoC-ECで8.08%(前年6.76%)と増加傾向であり、EC市場の拡大が進展していることがわかります。

また、世界に目を向けてみると、2020年時点で米国のEC化率は14.5%、中国のEC化率は44%、世界全体のEC化率は16.1%となっています。

つまり日本はまだまだEC化が進んでおらず、成長の余地が大きく残されているのです。

ECビジネスに参入するには、Amazonや楽天などのマーケットプレイスに出店することも手のひとつです。しかし、商品ページのカスタマイズ性やデータ活用などに課題を感じている事業者が増えているため、拡張性・柔軟性の高いECプラットフォームを利用する例が増えています。

ECプラットフォームのニーズの高まりは、企画・製造・販売を一貫して行うビジネスモデルであるD2C(Direct to Consumer)の流行が大きな影響を与えています。

D2Cではブランディングや顧客体験が重要であるため、自社で完全にコントロールできるEC基盤が必要となります。

また、顧客データを活用して商品開発やマーケティングに取り組むというモデルであるため、詳細なデータを得られるECプラットフォームが必要となるのです。

ECサイトはプロダクト販売のチャネルとして重要な存在です。ただ販売するだけでなく、企業・ブランドの価値観を発信するためのものとして活用することもできます。「冊子版創業手帳」では、創業期におけるECサイトの導入について詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ D2C EC ECプラットフォーム コンサルティング データ ネットショップ ビジネス マーケティング 一元管理 事業 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
起業するには何から始める?誰でもできる起業の仕方や手続き【5ステップで解説】
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ペットウェルネスブランド「PETOKOTO」展開の「PETOKOTO」が5億円調達
2021年12月1日、株式会社PETOKOTOは、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 PETOKOTOは、ペットライフメディア「PETOKOTO」や、独自の審査を通過した保護団体のみ…
金属加工業に特化したBtoBマッチングサービス「めたまっち」がリリース
2022年8月12日、株式会社ミラリンクは、新サービス「めたまっち」をリリースしたことを発表しました。 「めたまっち」は、金属加工に特化したBtoBマッチングサービスです。 作りたいモノのイメージ図や…
光を利用した治療技術の実用化を目指す「イルミメディカル」が3.4億円調達
2025年10月20日、イルミメディカル株式会社は、総額3億4000万円の資金調達を発表しました。 イルミメディカルは、血管内から光を照射する独自技術「ET-BLIT」をコアに、がん・神経疾患などの難…
ミスマッチを軽減する外国人採用サービス「Go and Up」がローンチ
2020年1月15日、株式会社ゴエンアップは、「Go and Up(ゴエンアップ)」をローンチしたことを発表しました。 「Go and Up」は、外国人採用のミスマッチを軽減する求職・採用オファー・プ…
新卒採用プラットフォーム「インタツアー」が採用コミュニケーションツール「next≫」とサービス提携
2023年6月1日、株式会社インタツアーは、株式会社アローリンクとサービス提携を開始したことを発表しました。 インタツアーは、新卒採用プラットフォーム「インタツアー」を運営しています。 就職活動の間、…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集