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「シンプレクス・ホールディングス」がAI医療機器を開発する「SIMPLEX QUANTUM」に出資

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2022年6月13日、シンプレクス・ホールディングス株式会社は、SIMPLEX QUANTUM株式会社に対し、3億円のマイノリティ出資を実施したことを発表しました。

SIMPLEX QUANTUMは、握るだけで心拍を計測できるデバイス「心電くん」や、自律神経バランスを計測する「SQ-bar」サービス、ヘルスケア領域においてAIを活用したソリューションの研究開発を展開しています。

「心電くん」は、2020年4月に医療機器として認証されており、もし病変が会った場合には、心電図をかかりつけ医に共有し診療に活用してもらえます。

シンプレクス・ホールディングスは、金融業界においてクラウドを活用した堅牢なインフラの構築や、セキュリティに関するノウハウを活用したシステム開発などを行っています。

今後SIMPLEX QUANTUMは、シンプレクス・ホールディングス(とその子会社)と協力し、キュリティや安定性が求められる医療機関にソリューションを提供していきます。

また、医療機関でのAI機器導入に関わるシステムインテグレーションや、インフラも含めたトータルソリューションの設計・開発・運用などでシンプレクスグループと連携していく予定です。

心臓は一定のリズムで脈打っています。しかし何らかの原因でそのリズムが乱れた状態を不整脈といいます。

不整脈は身体の何らかの不調の可能性があるため、頻繁に不整脈になる場合は病院で診察してもらい、原因を突き止めてもらうことが重要です。

不整脈を調べる方法としては心電図検査がありますが、心電図検査では不整脈が発生しているその瞬間を捉えなくては診断できません。

つまり、もし動悸などを感じて病院に行ったとしても、病院で不整脈が起こらなくては診断できないのです。

そのため、次の手段としてホルター心電計を24時間身に着けることで不整脈を捉えます。

ホルター心電計自体は小さなデバイスですが、身体に数か所のパッチを貼ってコードとホルター心電計をつなげる必要があります。生活においてそれほど不便はありませんが、やはり長期間装着していると圧迫感などがあり気持ちいいものとはいえません。そのため、さらに手軽な心電計測の方法が求められていました。

SIMPLEX QUANTUMの「心電くん」は、整髪料のスプレー缶程度の大きさのデバイスで、握るだけで心電計測できることを特徴としています。これにより、動悸などの症状を自覚した時にすぐに計測できます。

最先端の技術は、医療における課題を解決する可能性があるなど、様々な領域で必要とされています。技術開発には多くの資金が必要となるため、資金調達に関するノウハウを知っておくとよいでしょう。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI SIMPLEX QUANTUM SQ-bar システム開発 シンプレクス・ホールディングス セキュリティ ソリューション デバイス ヘルスケア 共有 医療 医療機器 医療機関 心電くん 心電図 株式会社 機器 研究開発 自律神経 計測 診療
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