CO2排出量可視化サービス提供の「e-dash」と「栃木銀行」が業務提携

tips

2022年6月17日、e-dash株式会社は、栃木銀行と、業務提携契約を締結したことを発表しました。

e-dashは、三井物産株式会社の100%子会社で、CO2排出量可視化サービス「e-dash」を提供しています。

「e-dash」は、電気・ガスなどのエネルギーの請求書をアップロードすることで、事業を通じたCO2排出量(Scope 1・2)を自動で算出し、CO2可視化の業務効率化を実現するサービスです。

また、サプライチェーン排出量(Scope 3)についても、ソフトウェア上で算出・可視化できます。

CO2排出量の可視化だけでなく、三井物産のネットワークも活用しながら、CO2排出量削減の施策の実行を支援することを特徴としています。

今回の提携により、栃木銀行の顧客に「e-dash」を提供し、CO2排出量の可視化を支援します。

世界の平均気温は長期的にみて上昇傾向にあります。もしこのまま地球温暖化が進むと、今世紀末には地球の平均気温が最大で約4.8℃上昇するという予測があります。

地球温暖化を抑制するには、企業・個人の環境への配慮が必要となります。

とくに企業は事業活動において多くのCO2を排出しているため、これを削減することが求められています。

CO2排出削減のため、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする“2050年カーボンニュートラル”を掲げています。

排出を全体としてゼロとするという言葉の意味は、温室効果ガスを排出しないことは事実上不可能であるため、排出せざるを得ない分は、同じ量を“吸収”または“除去”することによって差し引きゼロにするということを意味しています。

吸収・除去のためには、森林保全活動などに寄付するといった方法が考えられます。この削減量・吸収量をクレジットとして発行し、他企業との間で売買できるようにした仕組みをカーボンクレジットと呼びます。

適切な分のカーボンクレジットを購入するには、自社が排出するCO2の量を把握する必要があります。

CO2排出量を可視化するには、エネルギー使用量から計算する必要がありますが、事業で使用するエネルギーは、ガス、軽油、ガソリン、電気など多岐にわたります。

またそれに加えて、サプライチェーン(原料調達・物流・販売など)で発生するCO2排出量も存在します。

これらを手作業で計算していくのは骨が折れる作業であるため、「e-dash」など、CO2排出量を可視化するサービスが求められているのです。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなっています。CO2排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ Bé-A Japan CO2 CO2排出量 e-dash SDGs エネルギー サービス サプライチェーン排出量 三井物産 可視化 株式会社 業務効率化 業務提携 環境
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

モバイル・オーダー・プラットフォーム提供の「Showcase Gig」が「JR西日本」と資本業務提携
2019年9月19日、株式会社Showcase Gigは、西日本旅客鉄道株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 同時に、株式会社JR西日本イノベーションズから出資を受けています。 …
コミュニティ・タッチ・ツール「commmune」提供の「コミューン」が4.5億円調達
2020年9月28日、コミューン株式会社は、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 企業とユーザーをつなげるコミュニティ・タッチ・ツール「commmune(コミューン)」を提供…
自動運転技術を活用した物流インフラの構築を目指す「T2」が35億円調達
2023年9月1日、株式会社T2は、総額35億円の資金調達を実施したことを発表しました。 T2は、自動運転技術を活用した物流インフラの構築を目指しています。 レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サー…
「Facilo」が2億円調達 不動産に特化したコミュニケーションクラウドを正式リリース
2023年2月22日、株式会社Faciloは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Facilo(ファシロ)」を正式リリースしたことも併せて発表しました。 「Facilo」は、不…
ダイヤモンド半導体を開発する「大熊ダイヤモンドデバイス」が1.4億円調達
2023年5月24日、大熊ダイヤモンドデバイス株式会社は、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 大熊ダイヤモンドデバイスは、ダイヤモンド半導体を開発する、北海道大学および産業…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集