注目のスタートアップ

独自冷凍技術により地域のパン屋と消費者をつなぐ「パンフォーユー」が6億円調達

company

2022年6月1日、株式会社パンフォーユーは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。

パンフォーユーは、独自の冷凍技術とテクノロジーを活用し、個人向けパン宅配サービス「パンスク」や、法人向けパンの福利厚生サービス「パンフォーユーオフィス」、パンを売りたい事業者とパン屋をあらゆる方法でつなぐ「パンフォーユーBiz」、パンギフトプラットフォーム「全国パン共通券」を展開しています。

「パンフォーユーBiz」は、パンを販売したい事業者に向け、商品選定・仕入れ管理・物流手配・店舗展開までをフルサポートするサービスです。

また、2022年3月25日から、自社開発の低糖質パンブランド「まいパン」の販売を開始しています。

通常のパンよりも糖質の量を減らすことができるオリジナルのミックス粉を使用し、独自のレシピによって通常のパンに近い味わいを保ちつつ糖質を15g以下に抑えています。

今回の資金は、全事業の拡大のためのマーケティングやシステム開発の推進に充当します。

総務省統計局の「家計調査」によると、1世帯あたりのパン年間支出金額は長期的にみて増加傾向にあることがわかります。

一方で日本において長年主な主食であった米の年間支出金額は年々減少しており、2010年ごろからパンを下回っています。つまりパンこそが主食となっているのです。

さらに高級食パンブームなどもあり、さらにパンに対する関心は上昇しているといえます。

しかし、パン屋の廃業率については近年悪化しています。要因としては、競争の激化や、コンビニなど異業他社の参入、人件費などの高騰、多品種大量生産のビジネス・モデルの難しさ、販路が店舗周辺に限られることなどが挙げられます。

パンフォーユーは、この地域のパン屋が抱える運営や販路拡大などの課題を解決するため、様々な事業を展開しています。

従来まで冷凍パンは美味しくないというイメージがありましたが、パンフォーユーの冷凍技術によって冷凍されたパンは、焼き上がってから常温で1日置いたパンよりも品質が高いことが検査で実証されています。

実際に消費者の口コミなどでもベーカリーのパンと変わらないという声を多く確認できます。

今後ウェルネス市場・健康食品市場においても商品開発を進めていくとしているため、時代の流れと共にどれだけ事業が拡大していくのか注目が必要です。

デジタル時代において企業の利益を最大化させるためには、IoTなどのテクノロジーを活用することが重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ オフィス ギフト サブスクリプション テクノロジー パン パンスク パンフォーユー パンフォーユーBiz パンフォーユーオフィス 個人 全国パン共通券 冷凍 宅配 技術 株式会社 法人 消費 福利厚生 資金調達 食品
オフィス移転手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

公共制度・補助金の認知・申請を簡単にするチャットサービス提供の「Civichat」が1,500万円調達
2021年5月25日、株式会社Civichatは、1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 公共制度を行使する際に障壁になる認知や申請の手間などの手続きを簡素化する、LINE@上のサービ…
「ザブーン」が船員労務管理SaaS「MARITIME 7」をリリース
2022年6月23日、株式会社ザブーンは、「MARITIME 7(マリタイムセブン)」をリリースしたことを発表しました。 「MARITIME 7」は、スマートフォンやタブレットから勤怠登録ができるサー…
「イー・コミュニケーションズ」がTOEICオンライン・テストのAI監視サービスに「Remote Testing AIアナリスト」を提供
2020年12月9日、株式会社イー・コミュニケーションズは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が提供する「TOEIC(R) Listening & Reading IPテスト(…
オーディオ機器のサブスクリプションレンタルサービス運営の「ONZO」が1,500万円調達
2021年5月17日、株式会社ONZOは、総額1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オーディオ機器のサブスクリプションレンタルサービス「ONZO」を運営しています。 ヘッドホンやイヤ…
国際物流サービスをワンストップで提供する「エフシースタンダードロジックス」に「D Capital」が資本参加
2022年5月30日、エフシースタンダードロジックス株式会社とグループ企業の中外海運倉庫株式会社は、D Capital株式会社が運営する「D Capital 1号投資事業有限責任組合」が出資する特別目…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集