注目のスタートアップ

半導体検査を短縮する電子ビーム生成装置を開発・製造・販売する「Photo electron Soul」が3.5億円調達

company

2022年5月31日、株式会社Photo electron Soulは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Photo electron Soulは、電子ビーム生成装置を開発・製造・販売する、名古屋大学発ベンチャーです。

半導体製造におけるウェハの欠陥検査において、独自の革新的な電子ビーム技術(半導体フォトカソード電子ビーム)により、従来よりも圧倒的に速い検査を実現するものです。

今回の資金は、国内外の新規顧客に向けた製品開発・早期導入、製造拠点の拡充、電子ビーム生成技術をより高度化・高機能化するための研究開発などに充当します。

ウェハとは、単結晶シリコンの円柱状のインゴッドを薄くスライスした円盤状の板のことです。

電子部品である半導体素子の材料であり、電子機器にとってなくてはならないものです。

このウェハに回路を形成することで電子部品を製造するのですが、この製造工程の段階はいくつもあり、その複数の段階で欠陥が発生することがあります。

そのため何度か欠陥検査をすることになるのですが、電子部品の一種である集積回路(IC)は非常に細かく精密であるため、検査にも高度な技術が必要となります。

また、ICの高性能化のため、近年は微細化と多層化が進み、さらに検査の難度が高まっています。

既存の検査技術・装置はこうした細かい電子部品の検査に時間がかかることが課題となっています。半導体メーカーや半導体検査装置メーカーは、検査技術の開発に多くの資金を投入していますが、それでも未だ有効な検査技術は現れていません。

Photo electron Soulの技術は、この半導体検査装置の検査速度を圧倒的に向上させることができるという革新的なものです。半導体検査装置における電子ビーム生成装置のグローバルシェアを50%獲得することに向け事業を推進しています。

事業の成長にとって豊富な資金は重要なもののひとつです。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、創業期の資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Photo electron Soul ベンチャー 半導体 半導体フォトカソード電子ビーム 名古屋大学 株式会社 検査 研究開発 資金調達 電子ビーム 電子ビーム生成装置
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

PropTech特化のVC「デジタルベースキャピタル」が設立
株式会社デジタルベースキャピタルは、自社の設立と、PropTechに特化した最大10億円規模のファンドを組成したことを発表しました。 デジタルベースキャピタルは、PropTechスタートアップ・コミュ…
小規模コーヒー農園向けにスペシャルティコーヒーの生産・精製するための機器・知識などを提供する「GOOD COFFEE FARMS」が資金調達
2022年10月17日、GOOD COFFEE FARMS株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 GOOD COFFEE FARMSは、世界中のコーヒーの小規模農家に向け、スペシャルティコ…
スキンケア・コスメティックのD2Cブランド展開の「リバースラボ」が2億円調達
2022年2月10日、リバースラボ株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スキンケアD2Cブランド「sirobari」と、コスメティックD2Cブランド「sirocos」を展開…
スマホARゲームを開発する「CoilSite」が2,000万円調達
2022年9月5日、株式会社CoilSiteは、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 CoilSiteは、スマートフォン向けARゲームを開発しています。 拡張現実を用いた高い没入感、…
遠隔接客サービス「RURA」を提供する「タイムリープ」が「グローリー」と資本業務提携
2024年7月10日、タイムリープ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、通貨処理機・セルフサービス機器の開発・製造・販売・保守などを手がけるグローリー株式会社です。また、グロー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集