月々の生活費からCO2排出量を計算する「家計炭素簿_α版」 無料提供が開始

tips

2022年5月12日、株式会社テックシンカーは、「家計炭素簿_α版」をリリースしたことを発表しました。

「家計炭素簿_α版」は、月々の生活費を入力することで、月間の支出額とCO2排出量、年間の支出額とCO2排出量を可視化できる無料サービスです。

また可視化されたCO2排出量は、各国の平均と比較することができます。

テックシンカーは他に、透明性のあるカーボンオフセットプラットフォーム「オフ・エミッション」を運営しています。

カーボンクレジットやクレジット付き商品を購入することで、森林保全事業、地域社会の活性化、SDGsにつながるプロジェクトに貢献することができるプラットフォームです。

世界の平均気温は長期的にみて上昇傾向にあり、このまま地球温暖化が進むと今世紀末には地球の平均気温が最大で約4.8℃も上昇してしまうという予測もあります。

気候変動に対応するためには、国などの政府機関だけでなく、企業・個人による取り組みも欠かせません。

日本は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロとする“2050年カーボンニュートラル”を掲げています。

排出を全体としてゼロとするという言葉は、温室効果ガスを排出しないことは不可能であるため、排出せざるを得ない分は、同じ量を“吸収”または“除去”することによって差し引きゼロにするということを意味しています。

吸収・除去するためには、森林保全活動などに寄付を行うといった方法が考えられます。この削減量・吸収量をクレジットとして発行し、他企業との間で売買できるようにした仕組みをカーボンクレジットと呼びます。

適切な額のカーボンクレジットを購入するためには、自身の二酸化炭素排出量を計算する必要があります。近年企業向けには様々なサービスが提供されはじめていますが、個人向けのものはまだあまり充実していません。「家計炭素簿_ α版」を活用することで、適切にCO2の削減に取り組んでいくことができるようになるでしょう。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。サプライチェーン排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ CO2排出量 SDGs オフ・エミッション カーボン・オフセット カーボン・クレジット カーボン・ニュートラル テックシンカー 二酸化炭素排出量 家計炭素簿 家計炭素簿_α版 株式会社 環境
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

循環型社会に向けた不要品の回収・選別・再流通の資源循環インフラを構築する「ECOMMIT」が資金調達
2025年9月1日、株式会社ECOMMITは、資金調達を発表しました。 また、株式会社メルカリとは資本業務提携を締結しています。 ECOMMITは、循環型社会に向けた不要品の回収・選別・再流通の資源循…
スペースデブリ除去など軌道上サービスに取り組む「アストロスケールホールディングス」が「みずほ銀行」と30億円の融資契約を締結
株式会社アストロスケールホールディングスは、株式会社みずほ銀行と、総額30億円の融資契約を締結したことを発表しました。 アストロスケールホールディングスは、スペースデブリ(宇宙ごみ)除去など、軌道上サ…
集束超音波(HIFU)治療装置開発の「ソニア・セラピューティクス」が5.3億円調達
2021年6月12日、ソニア・セラピューティクス株式会社は、総額約5億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 がん治療機器である、集束超音波(HIFU:High-Intensity F…
空間音響技術「Re:Sense」を提供する「クレプシードラ」が1.5億円調達
2024年4月19日、クレプシードラ株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クレプシードラは、空間音響技術「Re:Sense(リセンス)」や、音声プラットフォーム「…
指輪型ウェアラブルデバイス「SOXAI Ring」を開発する「SOXAI」が3.15億円調達
2022年9月5日、株式会社SOXAIは、総額3億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SOXAIは、指輪型ウェアラブルデバイス「SOXAI Ring(ソクサイ リング)」を開発して…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集