注目のスタートアップ

VRアート制作ツール「Snow Canvas」を開発する「Zenesis」が1,800万円調達

company

2022年4月28日、株式会社Zenesisは、総額1,800万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Zenesisは、VRアート制作ツール「Snow Canvas」、VRアートをNFTマーケットプレイスで正しく表示させる3Dビューワー「Snow View」を開発しています。

「Snow Canvas」は、VR上でNFTの発行が1ステップで行えるVR NFTアート制作ツールです。

「Snow View」により、「OpenSea」などのNFTマーケットプレイスにおいて、制作時の見た目を崩さずにVRアートを3D表示させることを可能とします。

今回の資金は、「Snow Canvas」・「Snow View」の開発・サービス運営に充当します。

VRアートとは、VR空間上に描かれた3Dのイラストレーション(絵画)のことです。

2021年3月24日に、せきぐちあいみ氏がオークションに出品したVRのNFTアート《Alternate dimension 幻想絢爛》が約1,300万円で落札されたことから注目を集めました。

しかし、《Alternate dimension 幻想絢爛》以後にVR NFTアートの大きな落札は生まれておらず、VRアートを出品するアーティストも増えていません。

Zenesisはこの問題を、VRアートをNFTにするプロセスが複雑である、NFTマーケットプレイスでVRアートが魅力的に表示されない、という2点にあると分析しています。

そのため、Zenesisはこの2点を解決するためにVRアート制作ツール「Snow Canvas」と、3Dビューワー「Snow View」を開発しているのです。

VRアートを制作するための主流なツール「Tilt Brush」は、既存の平面のイラストソフトで絵を描くのとほぼ同じように直感的にイラストを描くことができるため、VRアートは比較的イラストレーター・美術家が参入しやすいものでもあります。

奥行きのある絵画表現を実現できるため魅力的に感じるクリエイターも多いでしょう。Zenesisのプラットフォームが実現されれば、こういったクリエイターの参入も見込めるため、NFTアートにおいて大きな分野になる可能性があります。

新たなビジネスの創出には資金が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 3D NFT Snow Canvas Snow View VR Zenesis アート 制作 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ライブプラットフォーム「SPWN」の運営やXRライブ事業などを手がける「バルス」が「マーベラス」と協業
2023年6月1日、バルス株式会社は、株式会社マーベラスより出資を受け、同社が保有するIPの育成に向け協業することを発表しました。 バルスは、エンターテインメント領域に特化したDX支援ツール「SPWN…
デジタル・マーケティング事業など展開の「インフィニティエージェント」が資本金を6,000万円に増資
2020年8月11日、株式会社インフィニティエージェントは、2020年8月7日付で資本金を6,000万円に増資したことを発表しました。 運用型広告をメインに、デジタル・マーケティングに関する総合的なコ…
屋内特化のドローン自立飛行システム「MarkFlex Air」を開発する「Spiral」が資金調達
2020年4月14日、株式会社Spiralは、資金調達を実施したことを発表しました。 屋内などGPSの届かない環境でもドローンの自立飛行を可能にするシステム「MarkFlex Air:MFA」を開発・…
ブロックチェーンゲームを開発・運営する「doublejump.tokyo」が30億円調達
2022年4月27日、doublejump.tokyo株式会社は、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 doublejump.tokyoは、ブロックチェーン技術領域でのゲームの企画・開…
日本木造民家ホテルの企画・設計・施工・運用までを一貫して手がける「LOOOF」が資金調達
2023年8月1日、株式会社LOOOFは、資金調達を実施したことを発表しました。 LOOOFは、日本木造民家ホテルの企画、設計、施工、運用まで一貫して手がけ、里山集落に残る豊富な地域資源を活かしたホテ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集