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2022年4月15日風況観測・シミュレーション・解析事業展開の「レラテック」が「豊田通商」と資本業務提携

2022年4月14日、レラテック株式会社は、豊田通商株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。
レラテックは、高度な風況観測・シミュレーション・解析技術を有しており、風況調査とそのコンサルティングサービスを展開しています。
豊田通商は、ドップラーライダー(風況観測機器)やその燃料電池の販売を行い、風況観測におけるプロバイダーとしてサービスを展開しています。
今回の提携により、レラテックが展開する風況観測事業において、効率性と確実性を高めて機器調達ができるようになります。また豊田通商は、解析技術を含む風況観測サービスの提案と、ハードウェアとコンサルティングサービスを連携した事業展開が可能となります。
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レラテックは神戸大学初の研究開発型ベンチャー企業です。気象工学のバックグラウンドを持っており、その知見とネットワークを活かして風力発電のための風況コンサルティング事業を展開しています。
風力発電は、太陽光発電と違って夜間でも発電可能であることや、環境負荷の低さが注目されており、欧州では主流の再生可能エネルギーのひとつです。
国内においても風力発電の普及については考えられているのですが、国内は欧州よりも風が弱く、また季節によっても風況が大きく変化することから、あまり風力発電に向かない土地であるといわれていました。
また、洋上(海の上)は比較的風が安定しているのですが、国内の海は深く、洋上風力発電所の設置も困難であると考えられていました。
しかし、近年の洋上風力発電所開発の進展により、浮体式という、海の上に浮かべた浮体の上に風車を立てるという方式が実現されました。これにより通常の風車よりもコストはかかりますが、国内の沖合でも風力発電所を設置することが可能となったのです。
浮体式の洋上風力発電はコストがかかるため、より風が強い場所に狙って設置しなくては建設コストを回収することはできません。そのため、特定の場所の風の吹き方である風況を調査・観測する技術の重要性が高まっています。
近年になってドップラーライダーという風況を観測できる技術/装置が高性能化・小型化されたこともあり、観測に関する環境が大きく変化しています。
風力発電は国による推進もあり大きな発展が見込める領域です。今後様々なプレイヤーの参入が目立つようになってくるでしょう。
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