注目のスタートアップ

風を3次元に可視化する小型・高性能ドップラーライダーシステムを保有する「メトロウェザー」が7億円調達

company

2022年4月11日、メトロウェザー株式会社は、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。

メトロウェザーは、風を3次元に可視化する小型・高性能ドップラーライダー「Wind Guardian」を保有しており、風況(風の吹き方)を立体的に把握・可視化することで、風の課題を解決することを目指しています。

具体的には、ドップラーライダーの活用により、ドローンの運航に必要不可欠となるリアルタイムでの高精細風況情報の提供を目指しています。

また、独自の気象予測シミュレーションを組み合わせ、都市防災・風力発電・航空・海運・鉄道領域などへの参入も考えています。

今回の資金は、海外展開も視野に入れた組織体制の構築、さらなる事業展開の加速に充当されます。

ドップラーライダーとは、赤外線レーザーにより、微粒子(エアロゾル)の散乱光を受信し、ドップラー効果に寄る周波数の偏移を観測することで、対象の移動速度・向きを計測する技術/システムのことです。

メトロウェザーは、京都大学において約30年にわたる大型レーダーの研究で培われた技術により、小型・高性能・低価格化を実現したドップラーライダー「Wind Guardian」を開発しました。

最大で半径15kmの範囲を計測することができ、さらにドップラーライダーから離れた地点にある風況を同時に測ることも可能となっています。これにより、都市の風況をリアルタイムに可視化し、ドローンなどの無人エアモビリティのレベル4の運航(有人地帯での目視外飛行)を実現することを目指しています。

ドローンが飛行する地上付近の空は風の乱れが多いため、安全で正確な運航が困難な状況にあります。リアルタイムで風況が可視化されることにより、ドローンは安全な場所を選んで運航することが可能になるのです。

プロダクトの開発には多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、ベンチャー・キャピタルから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Wind Guardian シミュレーション ドップラーライダー ドローン メトロウェザー リアルタイム 可視化 株式会社 資金調達 風況
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

組織のデジタル技術活用を支援するコンサルティング企業「オートノマス」が5,900万円調達
2023年10月17日、株式会社オートノマスは、総額5,900万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オートノマスは、組織のデジタル技術活用を支援するコンサルティング企業です。 生産活動における…
恋愛に特化したメタバース「Memoria」を開発する「Flamers」が1億円調達
2022年10月11日、株式会社Flamersは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Flamersは、恋愛特化メタバース「Memoria」の開発や、長期インターンの求人サービス「Vo…
医療介護現場向けコンディションケア面談サービスを開発・運営する「きゃりこん.com」が5,000万円
2023年12月20日、株式会社きゃりこん.comは、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 きゃりこん.comは、医療介護現場向けコンディションケア面談サービスを開発・運営しています…
SaaS・委託先管理プロダクトを展開する「Conoris Technologies」が1.5億円調達
2025年1月30日、株式会社Conoris Technologiesは、総額1億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Conoris Technologiesは、委託先企業の審査やク…
スマホ向けバッテリー・スタンド運営の「INFORICH」が10億円調達
2020年3月16日、株式会社INFORICHは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマホ充電器のシェアリング・サービス「ChargeSPOT」を運営しています。 駅などに設置され…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集