Web会議などで自分の外見をAIによって置き換える「xpression camera」が正式リリース

tips

2022年3月31日、株式会社EmbodyMeは、「xpression camera(エクスプレッションカメラ)」の正式版をリリースしたことを発表しました。

「xpression camera』は、自分の外見をAIによって置き換え、表情・身体の動きに追従する動画をリアルタイムに生成するサービスです。Zoom・Teams・YouTubeなどあらゆるビデオアプリ上で動作します。

このサービスを利用することで、たとえば自分のスーツ姿の画像を1枚用意すると、パジャマ姿であってもほかの参加者にはスーツ姿でWeb会議に参加しているように見えます。

Web会議などのビデオチャットだけでなく、映像制作、ライブ配信など、幅広いシーンで活用することができます。

新型コロナウイルス感染症の流行により、コミュニケーション手段としてビデオチャットが利用されるシーンが急激に増加しました。ビデオチャットはインターネット環境さえあれば、どこでも・いつでもコミュニケーションが行えることがメリットですが、一方で複数人が同時に話すと会話が埋もれてしまって聞こえないという問題や、回線の品質の問題などがあり、現実のコミュニケーションを代替するまでには至っていません。

また、自分の部屋でビデオチャットを行う場合、身だしなみを整えたり部屋を綺麗に保つことなどが必要であり、それをストレスと感じている人も多いでしょう。Web会議ツールとして有名なZoomには背景を置き換えることができる「バーチャル背景」機能があり、これを活用している人もよく見かけます。

しかし自分の身だしなみに関してはまだ課題があります。2D・3Dのアバターを利用して動画制作・ライブ配信を行うVTuberのように好きなアバターを被ってコミュニケーションができれば便利だろうと思った人もいるかもしれません。

VTuberがよく利用しているソフトウェアに「FaceRig」というものがあります。これはWebカメラによってユーザーの顔や頭部を認識し、表情・動きをアバターに反映させるというソフトウェアです。しかしオリジナルのアバターを利用したい場合は、ソフトウェア側にアバターのパーツがそれぞれ「何」であるのかを設定しなくてはなりません。また2Dのアバターの場合はもともとは静止画であるため動作が存在しません。そのためLive2Dなどのソフトウェアを利用して動きを設定することも必要となります。このようなことからオリジナルのアバターを気軽に利用することは難しかったのです。

しかしEmbodyMeの発表した「xpression camera」は、AIによってパーツを判別し、口の開きや瞬きなどの動作も自動で生成することで、静止画1枚を読み込むだけでアバターを動作させることが可能になるというソフトウェアです。手軽に静止画アバターを動かすことが可能となるため、今後どのようなシーンで活用されていくのか注目が必要です。

テレワークなど新たな働き方のためにはコミュニケーションツールなどICTツールの導入が必要です。「冊子版創業手帳」では、創業期における社内システムの構築について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ AI EmbodyMe Web会議 xpression camera Zoom アバター ライブ動画 動画 株式会社
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

かかりつけ医を推進するプロダクトを開発・提供する「レイヤード」が「メディパル」「FFGベンチャービジネスパートナーズ」と資本提携
2023年1月16日、株式会社レイヤードは、メディカル・データ・ビジョン株式会社と資本業務提携および、株式会社メディパルホールディングス、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ傘下のベンチャーキャピタ…
「MeSHLIFE」が不動産取引における契約書類作成・管理ツール「smooos」β版を公開
2023年1月24日、株式会社MeSHLIFEは、「smooos(スムース)」β版を公開したことを発表しました。 「smooos」は、不動産取引における契約書類作成・管理ツールです。 不動産売買を主取…
自由診療クリニック特化型のDXツールを開発・提供する「B4A」が資金調達
2023年9月27日、株式会社B4Aは、資金調達を実施したことを発表しました。 B4Aは、自由診療クリニック特化型のDXツール「B4A(ビーフォーエー)」を開発・提供しています。 リアルタイム予約や電…
ケニア発のマイクロ・ファイナンス・スタートアップ「HAKKI AFRICA」が資金調達
2020年4月16日、株式会社HAKKI AFRICAは、資金調達を実施したことを発表しました。 信用情報の存在しない貧困層の小規模事業者にも積極的に少額から融資を行う、マイクロ・ファイナンス事業を展…
猫の痛み検知AI「CatsMe」を開発・提供する「Carelogy」が7000万円調達
2025年1月10日、株式会社Carelogyは、総額7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Carelogyは、猫の痛み検知AIアプリ「CatsMe(キャッツミー)」を開発・提供してい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集