注目のスタートアップ

ダークストア型スーパーマーケット開発の「Mesh」が2億円調達

company

2022年3月16日、株式会社Meshは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ダークストア型スーパーマーケット「Mesh」を開発しています。ダークストアとは、ユーザーの来店がないデリバリー限定の店舗のことを指します。

一般のスーパーと同じように食品・飲料・日用品を取り扱い、アプリからの注文を受け付けてから20分以内に配達することを特徴としています。

サービス初期は東京23区内でサービスを提供し、順次日本全国・海外へとエリアを拡大していく予定です。

今回の資金は、「Mesh」の開発に充当されます。

購買行動がリアルからネットに急激に変化したことで、小売業界は長期的に縮小していくと予測されています。

また、新型コロナウイルス感染症の流行は非常に大きなできごとで、買い物に行く頻度を減らす、ネットスーパーを積極的に利用するという消費者が増加しました。

ほかにもコロナ禍に見舞われてから飲食店のデリバリーやテイクアウトは増加しました。店内飲食をやめ、既存店舗でデリバリー限定・テイクアウト限定といった業態に変更する飲食店も目に付きます。

小売店においてもECやネットスーパーに参入する企業が増加しており、その便利さからコロナが収束したとしても市場に根付くものと考えられます。

一方、ネットスーパーは生鮮食品を扱うため、対応エリア・時間に制限があることが課題となっています。また、実店舗の運用も並行して行っているためオペレーションが複雑化し、実店舗・ネットスーパー双方に支障が生じてしまうこともあります。

また、自社サービスとしてネットスーパーを運用しなくとも、Uber Eatsに登録し商品をデリバリーしてもらうという施策をとる小売店もあります。しかし、これもオペレーションが課題となり、商品の用意が遅れてしまうといったトラブルが発生してしまうケースがあります。

このように、既存のリソースのまま実店舗とネットスーパーの両方を運営するとなると、リソースが分散し、非効率的な業務になってしまう可能性があります。また、リソース不足は、商品の注文時間の制限や、長い配達時間を生んでしまいます。

「Mesh」は、こういった課題を解決するため、デリバリーに特化したダークストア型のスーパーマーケットを開発しています。

ダークストアとは、既存店舗を活用して倉庫のように扱い、ECビジネスの配送拠点として活用してサービスを展開する業態のことを指します。

また、既存のスーパーマーケットと同じようなレイアウトであるため、顧客に商品を取りに来てもらう店頭受取に対応しやすいというメリットもあります。

デリバリーに特化することでオペレーションを効率化し配達までの時間を短縮しているため、早く商品が届いてほしいという顧客のニーズに応えるサービスになると考えられます。

ネット販売はスーパーだけでなく、どのような業種でも有効です。「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットを活用した集客ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EC デリバリー ネットスーパー 小売 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

IT投資におけるスマートな意思決定をサポートするSaaS「digsas」クローズドα版がリリース
2020年12月15日、株式会社digsasは、「digsas」のクローズドα版を2021年1月4日にリリースすることを発表しました。 「digsas」は、IT投資におけるスマートな意思決定をサポート…
デジタルヘルス総合支援サービス「Doctors Cloud」などを展開する「ドクターズ」が「日総工産」と資本業務提携
2022年8月26日、ドクターズ株式会社は、日総工産株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ドクターズは以下のサービスを展開しています。 ・医師によって新規・既存のデジタルヘルスサ…
月経・妊活アプリ「flora app」を展開する「Flora」が資金調達
2022年11月14日、Flora株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Floraは、月経・妊活アプリ「flora app」や、女性の性に関する情報を多様な人びとから得られるイベント「F…
デジタルバイオマーカーを開発する「テックドクター」が12億円調達
2025年5月7日、株式会社テックドクターは、総額約12億円の資金調達を発表しました。 テックドクターは、日常生活における連続的な生体データから、病気の有無や治療による変化などを客観的に示す指標である…
「フューチャーベンチャーキャピタル」が大学・専門学校向け募集広報システム「SchooLynk Contact」を提供する「Doorkel」に出資
2023年3月20日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、東日本銀行地域企業活性化投資事業有限責任組合(東日本銀行地域企業活性化ファンド)より、株式会社Doorkelに投資を実行したことを発表…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集