注目のスタートアップ

eスポーツチームや大会運営などeスポーツ事業を展開する「Fennel」が2億円調達

company

2022年3月2日、株式会社Fennelは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

eスポーツチーム運営事業、eスポーツ大会運営事業、アパレル事業を展開しています。

2022年3月現在、『VALORANT』、『Apex Legends』、『PUBG MOBILE』、『荒野行動』、『第五人格』、『LOL:Wild Rift』の6タイトルでチームを運営しています。

また、『Apex Legends』では、国際大会となる「FFL GALLERIA GLOBAL CHALLENGE(FFL GGC)」を運営するなどの実績をあげています。

eスポーツ企業としてアパレル事業にも力を入れており、東京・大阪のポップアップストアでの販売など、様々な取り組みを行っています。

今回の資金は、国内外におけるeスポーツ選手の獲得、コーチ・アナリスト・育成選手・ストリーマー(配信者)の採用、大会運営のバージョンアップ、オリジナルブランドの本格展開に充当されます。

eスポーツ市場の市場規模は年々拡大傾向にあります。

新型コロナウイルス感染症による巣篭もり需要が大きく、ゲーム関連のライブストリーミング視聴者数も増加し、それに伴ってeスポーツシーンの視聴者も増加しています。

また、ストリーマー(配信者)を主体とした競技的な大会の開催が増えたこと、影響力のあるストリーマーが競技シーンに注目していること、eスポーツ選手の配信活動への注力などもあり、国内では急激にeスポーツシーンが盛り上がっています。

Fennelが開催した「FFL GGC」の公式配信が、同時接続者数約5万2,000人を記録するなど、eスポーツを観戦する人びとも増えており、今後のさらなる拡大が期待されます。

一方で、コロナ禍はeスポーツ大会の運営にとっては大きな障害でもあります。

ゲームの大会はオンラインで開催でできるから影響はさほどないだろう、と考える人もいるかもしれません。

しかし瞬間的な判断を必要とする格闘ゲームやシューティングゲームでは、インターネット回線が悪いほうが損をすることになってしまいます。そのため、大きな大会はオフラインでの開催が一般的となっているのです。また、現地に観客を入れることができるのも興行的に重要であるのはいうまでもありません。

とはいえ、こういった回線や観客の問題は5GとVRの普及によって解決できると考えられます。

ゲームの演出は、どちらかといえばサイバーな演出が食い合わせがいいこともあり、まずはeスポーツの領域で5GやVRといった最先端技術が活用されていくことになるでしょう。

eスポーツ市場は周辺ビジネスから見ても今後の可能性が期待されており、投資案件も増えてくるのではないかと考えられます。

他業種との提携や協業は、収益を伸ばすだけでなく、新たなイノベーションにもつながるかもしれません。「冊子版創業手帳」では、人脈を広げる方法や、商工会議所の活用方法など、販路拡大や提携先をみつけるためのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Apex Legends eスポーツ Fennel VALORANT アパレル チーム 大会 株式会社 資金調達 運営
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

アニメ・漫画などのIPやクリエイターと連携し企業のマーケティングを支援する「Minto」が「NTTドコモ・ベンチャーズ」から資金調達
2024年2月9日、株式会社Mintoは、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施したことを発表しました。 Mintoは、クリエイターと連携し企業のマーケティ…
新規航空路線の就航を目指す地域航空スタートアップ「ジェイキャスエアウェイズ」が2億円調達
2024年11月11日、株式会社ジェイキャスエアウェイズは、2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約6.5億円となりました。 ジェイキャスエアウェイズは、関…
有用化合物のバイオ生産を可能にする情報基盤を開発する「digzyme」が3,000万円調達
2020年5月29日、株式会社digzymeは、総額約3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 生命科学研究のビッグデータ解析によって有用化合物の新規バイオ生産開発を可能とする情報基盤を…
コンピューターゲーム向けサイバーセキュリティ事業を展開する「Sentry」が4,000万円調達
2022年5月11日、株式会社Sentryは、総額約4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Sentryは、コンピューターゲーム向けチート対策プロダクト「Sentry Anti-Che…
監査法人向けAI証憑突合システム「ジーニアルAI」を提供する「ジーニアルテクノロジー」が6,000万円調達
2022年10月17日、株式会社ジーニアルテクノロジーは、総額約6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ジーニアルテクノロジーは、監査法人向けAI証憑突合システム「ジーニアルAI」を提…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集