「オカムラ」と「ボーンレックス」が共同で新会社「NovolBa」を設立 スタートアップ向け家具付きオフィスのサブスクサービスを提供

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2021年12月23日、株式会社オカムラ株式会社ボーンレックスは、2021年11月12日に共同で株式会社NovolBaを設立したことを発表しました。

2020年4月から、オフィス家具メーカーであるオカムラは、新規事業立ち上げ支援を行うボーンレックスと共同で、「NovolBa(昇る場)」事業を実証実験として開始していました。

この事業では、スタートアップがオフィスを構築する際の課題を解決するため、家具付きオフィスと周辺サービスのサブスクリプションサービスを展開しています。

NovolBaは、このサブスクリプションサービスのさらなる充実を目的に共同で設立されました。

具体的なサービス内容は、オフィス物件を賃貸し、オフィス家具・Wi-Fiといった備品を設置した状態で、月額定額制でスタートアップに提供するというものです。

入退去工事が不要でサービス(6カ月毎契約更新)として利用できることが最大のメリットで、面倒な契約・手続きがなく、身軽に移転することができます。

働く場所は重要です。起業家ひとりだけしかいないのであれば、自宅やコワーキングスペースでも事足りるかもしれません。

しかし人を雇って一緒に働くとなると、それなりの環境が必要となります。

テレワークの普及によって自由な働き方が浸透し、オフィスを持たない企業も実現できるようになりましたが、利便性を考えるとオフィスを契約することを選択する企業のほうがまだ多いと考えられます。

オフィスには、賃貸オフィス・レンタルオフィス・サービスオフィス・コワーキングスペース・シェアオフィスなど様々な種類があります。

中でも、賃貸オフィスを契約し理想の環境を構築することは起業家の夢のひとつです。

しかし賃貸オフィスは、物件探し、契約、家具選び、レイアウト作成など様々な手間がかかり、また、賃貸オフィスは退去する際、オーナーに半年以上前から通知をする必要があります。

そのため賃貸オフィスを契約するということは計画的に行わなくてはならないのです。

もしオフィスを構えたあとに、思ったよりも速いスピードで成長し多くの人材を雇う必要性が生じた場合、すぐにオフィス移転を考えなくてはなりません。

つまり賃貸オフィスを契約するということは、成長スピードも勘案しなくてはならないのです。

これは柔軟性が重要であるスタートアップにとっては大きな枷となってしまいます。

NovolBaは、このスタートアップのオフィス移転にかかる課題を解決するため、一社占有家具付きオフィスをサブスクリプションサービスとして提供しています。

年々スタートアップ1社あたりの調達額は上昇し成長企業が増えているため、こういったサービスの需要も高まっていくと考えられます。

起業の際にはオフィスが必要となります。賃貸オフィスを契約するのも良いですがコストがかかるため、創業期はシェアオフィスなどのオフィスも選択肢に入れると良いでしょう。「冊子版創業手帳」では、賃貸オフィスや、シェアオフィス、コワーキングスペースなどを比較し、創業期に最適なオフィス形態を明らかにしています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
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