注目のスタートアップ

ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock」運営の「オーディオストック」が6.7億円調達

company

2021年11月24日、株式会社オーディオストックは、総額6億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock(オーディオストック)」を運営しています。

音楽クリエイターが作曲した作品を預かり、ストックミュージックとして販売・配信を行っています。

2019年から定額制プラン(法人、個人の区分けをなくし、使用シーンや人数に合わせて選択できるプラン)を開始しています。

今回の資金は、システム開発の推進や、国内外でのシェア拡大を目的としたマーケティングの強化、レコーディングコンテンツの拡充などに充当されます。

2021年8月に発表された総務省情報通信政策研究所による資料「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、全年代の平日におけるテレビ系動画の平均利用時間は181.7分、ネット系動画が49.7分といまだテレビ系動画の利用時間が多いことがわかります。

しかし若年層に限ってみると、10代のテレビ系動画の平均利用時間は82.9分、ネット系動画が102.8分とネット系動画が優勢、20代はテレビ系動画が101.2分、ネット系動画が89.7分とほぼ拮抗した利用時間であることがわかります。

特に20代のネット系動画の利用率は、2019年が54.4分だったものが2020年で89.7分に伸びたことが特徴的です。

またネット系動画の利用率の伸びは全年代に共通のものとなっており、新型コロナウイルス感染症の流行による巣ごもり需要の増加や、それぞれの年代に対応したコンテンツの増加などが利用率増加の要因であると考えられます。

YouTubeなどの動画共有プラットフォームに動画を投稿する人びとも増加しています。特にYouTubeに動画を投稿するクリエイターであるYouTuberは広く認知されており、子供の将来なりたい職業では上位に位置するまでになっています。

動画において音楽(BGM)は非常に重要な要素のひとつです。たとえばホラー映画のBGMをコミカルなものに変更しただけで怖さがなくなってしまうなど、視聴者に与える感情を左右する大きなものです。

しかしYouTuberなど個人の動画制作者は音楽家ではないことが多いため、フリーのBGM素材や有償のBGMを購入して使用しています。

「Audiostock」は、このような動画制作などにおいて利用できる音楽素材をロイヤリティフリーで提供するプラットフォームです。

Web制作などでお世話になることの多い写真・画像素材を提供しているストックフォトサービスの音楽版と考えるとわかりやすいでしょう。

個人の動画制作者の少なかった時代ではあまり大きな市場ではありませんでしたが、動画共有プラットフォームなどの利用率の拡大により、世界のストックミュージックの市場も大きく拡大していくと予測されています。

動画などを活用したPRはビジネスの成長には欠かせません。しかし創業期はコストの面から満足できるPRを行えないこともあるはずです。「冊子版創業手帳」では、創業期でも行えるネットを活用したPRのノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 動画 株式会社 資金調達 音楽
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ロボットハンドのピッキング性能を向上させる近接覚センサーを手がける「Thinker」が1.4億円調達
2024年3月28日、株式会社Thinkerは、総額1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Thinkerは、ロボットハンド領域の長年の課題だった死角を克服する技術である近接覚セン…
オンラインで弔電・香典を送ることができるプラットフォーム「itowa」を提供する「Swell」が資金調達
2024年2月20日、株式会社Swellは、総額9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Swellは、お悔やみプラットフォーム「itowa(いとわ)」と、お祝いやお悔やみの場面における…
サブサハラアフリカの小規模農家向けサプライチェーン効率化事業展開の「Degas」が2.4億円調達
2020年11月2日、Degas株式会社は、総額2億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 サブサハラアフリカ (アフリカのサハラ砂漠以南地域) の小規模農家向けに農業サプライチェーン…
V系バンドとファンをつなぐアプリ「VisUnite」の運営元が5,000万円調達!
ユナイテッドドリーム株式会社は、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ヴィジュアル系バンドとファンをつなぐ、ヴィジュアル系プラットフォーム・アプリ「VisUnite(ヴィジュナ…
AIカメラを活用したソリューションを提供する「Opt Fit」が7.8億円調達
2025年11月12日、株式会社Opt Fitは、総額7億8000万円の資金調達を発表しました。 Opt Fitは、防犯カメラを活用したAI事業を展開しています。 フィットネスジム専用の防犯カメラAI…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集