注目のスタートアップ

自律型CADシステム「PlantStream」など建設SaaS展開の「Arent」が19億円調達

company

2021年11月24日、株式会社Arentは、総額約19億円の資金調達を実施したことを発表しました。

自律型CADシステム「PlantStream」を提供しています。

プラントにおけるプロットプランからパイプの複雑なルート設計などを、独自のアルゴリズムによって自動設計するシステムです。これにより、設計の高速化と、工数の削減を実現します。

今回の資金は、人材採用や、BIM/CIMの自動設計SaaS、配管の自動設計・積算SaaSなどの開発に充当される予定です。

BIM/CIM(Building/Construction Information Modeling, Management)とは、コンピューター上に現実と同じ建物の3Dモデルを立ち上げ、各部材の仕様・サイズをはじめ、設計から施工までの各工程において必要な情報を可視化・管理するシステムです。

従来の図面をもとにした設計では、どこか1カ所に変更があると、平面図、立体図、断面図、建具表など、各図面の該当箇所をそれぞれ修正する必要があります。

しかしBIMは、3Dモデルの情報を書き換えるだけですべての図面・表の変更されるため、大手設計会社を中心に導入が進んでいます。

またBIMではAIを活用した設計の自動化が実現できるため、設計業務の省力化・効率化を図ることができます。

これまで設計業務は専門家による職人芸となっていました。そのため技術の継承が難しく、持続可能性に課題がありました。

しかしArentは、このような熟練エンジニアの暗黙知をモデル化することにより、設計の自動化・最適化を実現しています。

SDGsの推進により、今後、持続可能な都市の設計・構築が進んでいくと考えられます。

BIMは次世代の設計業務において欠かせない存在として、その存在感を増していくでしょう。

効率化はどの業界でも大きな課題となっています。創業期は最新のシステムを導入できる機会でもあるため、自社に合ったシステム・ツールを選定・導入するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Arent BIM CAD CIM PlantStream SaaS 建築 建設 株式会社 自動化 設計 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ピッチ・イベント「earthkey pitch」企画・運営の「アースキー」が「電通」と事業連携 新規事業支援を強化
2021年1月12日、株式会社アースキーは、株式会社電通と事業連携を行うことを発表しました。 アースキーは、DX関連スタートアップによるピッチ・イベント「earthkey pitch」の企画・運営など…
患者中心の医療情報プラットフォーム開発の「Arteryex」が資金調達
2020年3月13日、Arteryex株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 企業向けヘルスケア・アプリ「健康銀行」を提供しています。 また、ブロックチェーンを活用し、患者自身が医療情報を…
与信プラットフォーム「Credit as a Service」展開の「Crezit Holdings」が6.5億円調達
2022年2月24日、Crezit Holdings株式会社は、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 消費者信用事業(貸金・割賦販売など)に参入したい企業に対し、金融サービス…
精神疾患向け治療用アプリを開発する「emol」が資金調達
2023年1月25日、emol株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 emolは、AIとの会話と感情記録によりメンタルセルフケアを実施するアプリ「emol(エモル)」、法人向けデジタルセル…
令和5年度「地域型住宅グリーン化事業」補助金
2023年4月28日、令和5年度「地域型住宅グリーン化事業」の募集が開始されました。 地域の木材関連事業者、建材流通事業者、中小住宅生産者等が連携体制(グループ)による、グループ毎に定められた共通ルー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集