注目のスタートアップ

サブサハラアフリカの小規模農家向けサプライチェーン効率化事業展開の「Degas」が2.4億円調達

company

2020年11月2日、Degas株式会社は、総額2億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

サブサハラアフリカ (アフリカのサハラ砂漠以南地域) の小規模農家向けに農業サプライチェーンの効率化事業を展開しています。

具体的には、土地面積に対する生産性の低さを解消するため、小規模農家をネットワーク化し、高品質な種子・肥料の提供や、農業知識の指導、収穫物の回収〜買取、バイヤー側への販売を行い、生産性能向上を支援します。

また、一貫して行う効率的なオペレーションを「Degas Farmer Network」としてパッケージ化して提供しています。

今回の資金調達により、ガーナ国内最大のトウモロコシ農地の運営を開始します。また、「Degas Farmer Network」のさらなる拡大や、加入農家の収穫高や買取実績等の独自データを活用した、農家の信用格付アルゴリズムの設計や銀行・保険会社等との提携を通した農家へのファイナンス事業にも参入します。

国連が定めた“持続可能な開発目標(SDGs)”では、“飢餓の終息、食料安全保障および栄養改善を実現、持続的農業の促進”が第2の優先目標として掲げられています。

サブサハラアフリカでは、栄養不足に陥っている人口の割合は、21世紀最初の十年で29.1%から20.6%まで減少したものの、2015-2016年には2億人から2.24億人へと22.7%に再び上昇しています。

主な要因は紛争や気候変動であるため、これらの課題を解決するためには先進国による支援が必要となります。アフリカもこの課題を重要視しており、アフリカ連合加盟国は「包括的アフリカ農業開発プログラム(CAADP)」により2025年までの飢餓撲滅のために尽力しています。

しかし、アフリカ連合加盟国や先進国による様々なコミットメントがあるものの大きな進歩はなく、2025までに栄養不良率を5%以下にまで削減できそうな国はアフリカ55カ国のうち9カ国であると予測されています。

食糧危機など大きな社会課題を解決するためには、政府やNGOなどの取組みだけでなく、ビジネスにより持続的に利益を上げられる仕組みを構築することも重要です。社会課題解決型ビジネスはビジネスとして成立させるのに障壁があります。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人がどのように困難を乗り越えてきたかを知ることは、ビジネスの成長につながるはずです。

カテゴリ 有望企業
関連タグ SDGs アフリカ サプライチェーン 効率化 株式会社 生産性 資金調達 農家 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

自然言語AI搭載アド・ネットワーク「CANDY」運営の「スリーアイズ」が資金調達
2020年1月17日、株式会社スリーアイズは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ディノス・セシールです。 自然言語AIを搭載するアド・ネットワーク「CANDY」を開発・運営して…
電子書籍を主体とする出版スタートアップ「BookBase」が2.5億円調達
2024年10月1日、株式会社BookBaseは、総額2億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 本ラウンドにおいては、最大2.94億円の資金調達を目指しており、セカンドクローズに向けた…
遺伝子細胞製剤のCMO/CDMO事業を展開する「サイト‐ファクト」が3億円調達
2023年8月28日、株式会社サイト-ファクトは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 サイト-ファクトは、遺伝子細胞製剤に特化し、CMO(医薬品製造受託企業)・CDMO(医薬品製造開発…
モビリティのシェアリングプラットフォーム「HELLO CYCLING」「HELLO MOBILITY」などを展開する「OpenStreet」が22億円調達
2023年3月10日、OpenStreet株式会社は、総額22億円の資金調達を実施したことを発表しました。 OpenStreetは、自転車のシェアリングプラットフォーム「HELLO CYCLING」、…
「大阪大学ベンチャーキャピタル」が新規細胞医薬品を開発する九州大発ベンチャー「ガイアバイオメディシン」に1億円を出資
2021年6月4日は、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社ガイアバイオメディシンに対し、1億円の投資を実行したことを発表しました。 ガイアバイオメディシンは、九州大学大学院薬学研究院・米満…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集