注目のスタートアップ

生分解性マグネシウム合金を利用した医療機器を開発する「メルフロンティア」が1.4億円調達

company

2020年10月16日、メルフロンティア株式会社は、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

独自技術による生分解性マグネシウム合金を利用した、各種医療機器を開発しています。

2020年10月現在、第1号製品である骨固定スクリューを開発しています。

現在、骨折などを負った骨を固定化するためには、ステンレスなどの金属製のネジやボルトが使われています。これは、骨の接合後に、永久的に留置するか除去を選択することになります。

開発中のマグネシウム合金製スクリューは、独自の加工技術により生体内で必要な強度を保ちながら徐々に分解・排出されます。そのため、生体内に残ることもなく、手術する必要もありません。

ボルトを取り除く場合、計2回手術をすることになるため、心身への負担が増えることになります。

しかし、生体内にボルトを残しておいた場合、たとえば寒い時や気圧が下がった時に痛みや違和感を感じてしまうことがあります。また、素材によってはMRI検査を受けることができないこともあります。

このような点から、除去のための手術をせずにボルトが生体内で分解される素材が求められています。小さな骨折の場合は、すでに分解吸収される素材のものが使われています。しかし大きな骨折の場合、強度が足りないため、金属製のボルトが必要とされています。

また、高齢化が進んでいくため、筋力低下による転倒や骨粗鬆症などによる骨折が増えていきます。そのため、メルフロンティアの開発する骨固定スクリューは多くの患者の助けとなることが期待されます。

医療課題を解決するビジネスなどの、社会課題解決型のビジネスはすぐに結果がでるものではなく、ビジネスとして成り立たせるために大きなハードルがあります。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人がどのように困難を突破してきたかを知ることは、起業や経営に役立つことでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ メルフロンティア 加工技術 医療 医療機器 技術 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

データを中心としたDX支援を展開する「アイディオット」が「エイチ・アイ・エス」から資金調達
2022年6月30日、株式会社アイディオットは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社エイチ・アイ・エスです。 アイディオットは、DX支援事業や、データ売買マッチングプラットフォー…
口コミのDXサービス「口コミコム」など運営の「mov」が3.3億円調達
2021年7月16日、株式会社movは、総額3億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 口コミの一括管理を実現する「口コミコム」や、インバウンド業界のニュースメディア「訪日ラボ」を運営…
ナレッジ共有ツール「Qast」運営の「any」が6,500万円調達
2020年4月2日、any株式会社は、総額6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 社内のナレッジ共有ツール「Qast(キャスト)」を運営しています。 Q&AとWikiにより、社内のナレ…
AI需要予測により食品廃棄ゼロを目指す「WonderPalette」が2,100万円調達
2024年7月31日、株式会社WonderPaletteは、2,100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 WonderPaletteは、食品業界に特化したAI需要予測SaaS「Wonder予…
CFOコンシェルジュ・サービス「資金調達サーチエンジン」β版がローンチ
2019年7月18日、株式会社BIZVALは、「資金調達サーチエンジン」のβ版を同日にローンチしたことを発表しました。 「資金調達サーチエンジン」は、スタートアップや、M&A投資を検討する事業会社、V…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集