創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2020年10月19日生分解性マグネシウム合金を利用した医療機器を開発する「メルフロンティア」が1.4億円調達

2020年10月16日、メルフロンティア株式会社は、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
独自技術による生分解性マグネシウム合金を利用した、各種医療機器を開発しています。
2020年10月現在、第1号製品である骨固定スクリューを開発しています。
現在、骨折などを負った骨を固定化するためには、ステンレスなどの金属製のネジやボルトが使われています。これは、骨の接合後に、永久的に留置するか除去を選択することになります。
開発中のマグネシウム合金製スクリューは、独自の加工技術により生体内で必要な強度を保ちながら徐々に分解・排出されます。そのため、生体内に残ることもなく、手術する必要もありません。
ボルトを取り除く場合、計2回手術をすることになるため、心身への負担が増えることになります。
しかし、生体内にボルトを残しておいた場合、たとえば寒い時や気圧が下がった時に痛みや違和感を感じてしまうことがあります。また、素材によってはMRI検査を受けることができないこともあります。
このような点から、除去のための手術をせずにボルトが生体内で分解される素材が求められています。小さな骨折の場合は、すでに分解吸収される素材のものが使われています。しかし大きな骨折の場合、強度が足りないため、金属製のボルトが必要とされています。
また、高齢化が進んでいくため、筋力低下による転倒や骨粗鬆症などによる骨折が増えていきます。そのため、メルフロンティアの開発する骨固定スクリューは多くの患者の助けとなることが期待されます。
医療課題を解決するビジネスなどの、社会課題解決型のビジネスはすぐに結果がでるものではなく、ビジネスとして成り立たせるために大きなハードルがあります。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人がどのように困難を突破してきたかを知ることは、起業や経営に役立つことでしょう。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | メルフロンティア 加工技術 医療 医療機器 技術 株式会社 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2021年3月3日、株式会社obnizは、総額約2億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 あらゆるものをIoT化できるボード「obniz Board」や、「obniz Board」を…
2023年6月21日、IssueHunt株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 IssueHuntは、バグバウンティプラットフォーム「IssueHunt バグバウンティ」や、脆弱性報告受付…
2023年5月11日、オイシックス・ラ・大地株式会社は、株式会社アグリゲートの第三者割当増資の引き受けにより持分法適用会社化し、2023年5月10日(水)付で、アグリゲート社と業務提携契約を締結したこ…
2024年11月8日、株式会社RemitAidは、総額5500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレシリーズAラウンドでの資金調達は総額2億円となります。 RemitAidは、海外企業との…
2023年11月9日、株式会社セルファイバは、総額約8億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 セルファイバは、細胞ファイバー技術を利用した細胞量産技術を開発する東京大学発スタートアッ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…