注目のスタートアップ

一滴の尿からがんを早期発見する検査技術など開発の「Icaria」が資金調達 「Craif株式会社」に社名を変更

company

2020年6月17日、Icaria株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

また、Craif株式会社に社名変更したこともあわせて発表しました。

尿中に含まれているmicroRNAを高効率に分離・回収することで、高精度ながん早期診断を可能にする独自デバイスを開発しています。

この診断には、Craifが開発する、microRNAデータベースと機械学習技術を組みあわせたプログラムを利用します。

microRNAは、細胞から分泌される生体物質です。がん細胞と正常細胞では分泌されるmicroRNAの種類や量が異なるため、これを分析することでがんの早期診断を行うことができます。

日本の死因として、がんは1981年~2019年まで連続で1位となっています。そのため、生存率が9割ある早期に発見し治療することが非常に重要となっています。

現在がんの早期診断の方法としては、PET/CT検査や、PET/MRI検査があります。しかしPET/CT検査では、胃がん、肝臓がん、肺がんなどは発見しづらいという課題があります。また、PET/MRIはPET/CTよりも普及が遅れています。要因としてMRIの装置価格が高いことが挙げられます。

そのため尿からがんの早期診断ができるようになれば、多くの病院で診断できるようになるだけでなく、検査時間の短縮や、身体への負担が少なくなるなど、様々なメリットがあります。

社会課題を解決する社会課題解決型ビジネスは、すぐに結果がでるものではなく、ビジネスとして成り立たせるために大きなハードルがあります。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人がどのように困難を突破してきたかを知ることは、起業や経営に大きく役立つことでしょう。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Craif Icaria がん 医療 株式会社 検査 診断 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

社会保険労務士向けSaaS運営の「KiteRa」が3億円調達
2021年4月19日、株式会社KiteRaは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 社会保険労務士向けSaaS「KiteRa(キテラ)-Pro-」を運営しています。 就業規則など社内規定…
災害対策長距離無人航空機の実用化を目指す「テラ・ラボ」が3億円調達
2020年5月20日、株式会社テラ・ラボは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 大規模災害発災直後の人命救助や救援・復旧作業のために、被災地情報を迅速に収集・分析できる長距離無人航空機…
心疾患による突然死を防ぐ超聴診器を開発する「AMI」が3,000万円調達
2020年5月14日、AMI株式会社は、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 4月10日には4.9億円を調達しています。 AMIは、疾患に繋がる心雑音のみを自動的に検出する聴診器「超…
オンライン・キャリア・トレーニング・サービス「POSIWILL CAREER」運営の「ポジウィル」が1.5億円調達
2020年10月5日、ポジウィル株式会社は、約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、独立系ベンチャーキャピタルのSTRIVEです。 ポジウィルは、オンライン・キャリア・…
ソーシャル・スクール運営の「NowDo」がインスタント・プレイ・ゲーム・ベンチャーの「Playco」と業務提携
2021年4月22日、NowDo株式会社は、Playcoと業務提携契約を締結したことを発表しました。 NowDoは、本田圭佑氏が代表を務めるベンチャー企業です。 好きなことで生きていくためのソーシャル…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集