創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2019年7月2日 大久保の視点リノベーション住宅の流通プラットフォーム運営の「ツクルバ」が東証マザーズに新規上場

株式会社ツクルバは、株式会社東京証券取引所から、東京証券取引所マザーズへの新規上場を承認されたことを発表しました。、
上場日は、2019年7月31日(水)が予定されています。
ITを活用したリノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」や、物件探し・オフィス・デザイン・移転コンサルティング・サービス、ワーク・スペース「HEYSHA(ヘイシャ)」などを展開しています。
<創業手帳・創業者 大久保幸世の視点>
リノベーションのスタートアップが増えている社会的背景
リノベーション業界のスタートアップが増えてきており、売上、利益も大きいケースが多い。古い業界は、もともと単価や利益が高めに保持されているので、その革新は利益が出やすいという傾向がある。また、日本は今後人口減少で、新しく建てるより、リノベーションするという需要が増えていくと思われる。コストを抑えるという面もあるが、本質的に、人工が日本全体で減っていく中では、あるものを活用するというのは自然の流れだろう。
途上国は新築主義。先進国ではリノベーションが当たり前になっていく。
例えば、アジアに出張すると、平均年齢が若く、人工が爆発的に増えている国(東南アジア全般、インドネシア、フィリピン、カンボジアなど)では、農村が都市化されて、家が新築され、地価が上がり一気に開発が進むさまが見て取れる。近代化で開発されて土地が値上がりして経済が加速するのは経済発展の基本的なセオリーだ。
近代化が進みつつある途上国では基本的に不動産は新築になる。
日本も、戦後、長らく人口増加、経済成長を前提にした、新築主義だったが、今後、あるものを使っていくリノベーションの割合が増えていくだろう。欧州や米国など先進国では、あるものを修繕して100年など、長く使っていく不動産が主流だ。
日本もマクロ的にはその流れにっていると言える。
特に日本は人口構造の変化が他国より大きいので、人口構造の変化、社会的な必然性から、今後リノベーション業界の需要は高まっていくものと推測される。
鍵になるのは、今あるものをいかしながら上質な空間をどう作れるかだろう。
今後、同社の動向や、続くスタートアップの動向が注目される。
カテゴリ | トレンド |
---|---|
関連タグ | スタートアップ ツクルバ リノベーション |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年11月30日、経済産業省は、令和5年度補正予算案「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金」に係る補助事業者(事務局)の公募について発表しました。 優れたアイディア、技術を持つ若い人材…
経済産業省 特許庁は、「スタートアップに対するプッシュ型支援」(PASS)を2024年4月から実施することを発表しました。 「スタートアップに対するプッシュ型支援」(PASS)は、特許庁からスタートア…
2025年4月10日、株式会社Unitoは、資金調達を発表しました。 Unitoは、住んだ日数分だけの家賃システム「リレント」を起点に、帰らない日は家賃がかからない住まい「unito」や、最短即日入居…
8月21日のニュースの中から、起業家がチェックしておきたいニュースをまとめました。 経産省、中小企業後継者のサポート続々 経産省が中小の事業承継サポートを進めています。事業を承継する人が、本格的な承継…
優勝は日本から出場のアイリス沖山翔さん! 2023年12月1日(米国時間)にサンフランシスコで「スタートアップワールドカップ(SWC) 2023」決勝大会が開催され、日本代表のアイリス株式会社の沖山翔…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
解説者紹介
大久保幸世 創業手帳 株式会社 ファウンダー
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。