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インフルエンサーが自分のブランドを作って売れるサービス運営の「picki」が6,000万円調達

2019年5月22日、picki株式会社は、総額約6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ファッション分野で活躍するインフルエンサーのオリジナルブランド立上げ、EC販売をサポートするD2Cプラットフォームサービス「picki(ピッキー)」を運営しています。

また、商品だけでなく、ECサイトやオウンド・メディアを通して、クリエイターの思い・こだわり・ストーリーをダイレクトに届けます。

株式会社picki代表のコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社picki代表の鈴木 昭広氏氏よりコメントが届きました!

名前
picki株式会社 代表取締役 「日本のものづくりをエンタメ化して誰もがクリエイターになれる世界を目指す」を理念に、ファッションブランドの立ち上げから販売までを一貫してプロデュースする、ファッションD2Cプラットフォーム「picki」の運営に携わる。
ーこの事業にかける想いを聞かせてください

鈴木:現在、オリジナルのアパレルブランドを立ち上げたいと望む、個人のクリエイターやインフルエンサーが増えています。

デザインはもちろん、使用する素材や工場の選定までこだわり、自分の個性をファッションで表現したい

そんな本気でものづくりをしたい人達の、オリジナルファッションブランドの立ち上げから販売までを一貫してサポートする、『picki(ピッキー)』というファッションD2Cプラットフォームを僕らは立ち上げました。

ファッションアイテムの企画・生産・物流にとどまらず、pickiが展開するECサイトやオウンドメディアでは、つくり手の想いやこだわり、ファッションアイテムが出来るまでの生産過程など、ブランドの裏側にあるストーリーをユーザー(ファン)にダイレクトに届けていきます。

pickiを立ち上げた根底にある僕の想いは、ふたつです。

ひとつめは、インフルエンサーやクリエイターが「自分の好き」を大切にし続けられる世の中を創りたいということ。インフルエンサーやクリエイターが、その人独自の尖った個性や世界観を大切にし続けるために必要なのは、何でしょうか?それは、そのクリエイターを応援し続ける人(ファン)とお金がクリエイターに入ってくる仕組みです。

Youtubeが動画配信を通じて、ファンと対価を獲得する仕組みを与えて、好きなことで生きていけるクリエイター(Youtuber)を増やしたように、pickiはファッション分野に高い関心のあるクリエイターが自分らしさを詰め込んだオリジナルブランドを通じて生きていける仕組みをつくっていきます。

ふたつめは、pickiをプラットフォームとして、来訪者(ユーザー)に、様々な個性的なクリエイターやインフルエンサーとの出会いを提供し、人生を変える瞬間を生み出す場に育てたいということ。なぜなら、人生を切り開くのは、自分の視野を広げてくれたり、価値観を揺さぶってくれる、刺激的な人との出会いの積み重ねだと思っているからです。

僕は現在33歳ですが、10代の頃に読んだ堀江さんの著書『稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方』に強く影響を受けて、20歳の頃から「自分も堀江さんのように起業をして、大きな事業を展開したい」と思っていました。ただ、なかなか上手くはいきませんでした。僕は深く考えるより、まずは行動という人間です。「just do it」というか、チャンスがありそうだと感じたら、後先考えず行動に走ってしまう。そのせいで、失敗したことは数え切れないほどあります。借金を背負ったり、ビジネスパートナーから裏切れたこともありました。

また、「結局、自分は何がしたいのか?」と悩んだ時期もありました。自分が本気で取り組みたいと思うことが何なのかわからない。自分は、ただお金を稼いで、有名になりたいだけの奴なのか? 自分のことを冷めた目で眺めていた時もあります。

そんな僕が、pickiという本当に心からやりたい事業を見つけることができたのは、刺激的な人々との出会いの積み重ねがあったからです。
個性的な人たちとの出会いが、人生を切り開く。自分に迷ったら、人と会え
これが僕の生きる指針なのかもしれません。

ー今回の資金調達について、反響はありましたか?

鈴木:資金調達のプレスリリースがB Dash Camp(独立系ベンチャーキャピタルのB Dash Ventures主催の、スタートアップの祭典)前夜祭の日だったのですが、pickiを応援してくれる人たちがプレスリリースにシェアやコメントなど反応をしてくれたおかげで、NewsPicsのテクノロジーのTOPに表示され続け、その結果B Dash Campに参加される多くの投資家様、起業家様に認知していただき、大きな反響をいただきました。

ー今後どのような事業を展開していきたいと考えているか、教えてください

鈴木:まずは、オリジナルのコンテンツ制作(インスタグラマー等のインフルエンサー企画のオリジナルファッションブランドの立ち上げ)に注力していきます。
それと並行し、pickiが掲げる「パーソナルブランド※業界全体を盛り上げていく」を実現すべく、pickiのプラットフォーム(現在はWebサイトのみ。8月にアプリのローンチを目指しています)にて自社他社問わずパーソナルブランドの魅力をお知らせしていきます。
そして、パーソナルブランドの制作を通じ、インフルエンサーとそのファンをつなぐコミュニティの形成に取り組んでいく予定です。

※pickiの造語で、インフルエンサー等クリエイター個人が立ち上げるオリジナルブランド

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