Copilotの使い方徹底解説!Microsoft 365でできること・料金・無料版との違い
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)でビジネスの効率化&生産性UP!
●Microsoft 365 Copilotとは:WordやExcel、PowerPoint、Outlook、TeamsなどMicrosoftアプリに統合された生成AI。業務文書やスライド・議事録・メール作成、データ分析、要約などを支援し、ビジネスの生産性を大幅に向上。
●多彩な機能:データ分析(Excel)、メール作成(Outlook)、プレゼン作成(PowerPoint)などがAIの指示で作成できる。
●新機能追加(2025年9月):Teams・SharePoint・Viva Engage上で共同作業エージェント(collaborative agents)が導入。AIをアシスタントではなくチームメンバーとして使えるように。
●料金プラン:法人向けは月額4,497円(Microsoft 365契約に追加)。個人向けの「Microsoft Copilot Pro」は月額3,200円(1ユーザー/月)。
●ChatGPTとの違い:特定業務に最適化され、Microsoftの各アプリと連携し高精度の成果物を自動生成可能。
Copilot for Microsoft 365(コパイロット)をご存知でしょうか。
Microsoft 365 Copilotは、2023年11月1日(米国時間)に正式にリリースされ、2025年9月現在までに、多くの企業・個人が利用する生成AIへと成長を遂げてきています。
Copilotは、ExcelやWord・PowerPointなどのMicrosoftアプリに組み込まれており、簡単に資料分析や要約・スライド作成などをしてくれるAIです。
本記事では、Microsoft 365 Copilotの基本的な使い方から、特徴・各アプリでできることをまとめてご紹介します。
2025年の最新情報をお届けするので、ぜひ最後までご覧ください。
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この記事の目次
- Microsoft 365 Copilot(コパイロット)でビジネスの効率化&生産性UP!
- Copilotの直近のアップデートまとめ
- Microsoft 365 Copilot(コパイロット)の基本的な使い方
- Microsoft 365 Copilot(コパイロット)アプリごとの使い方!何ができるの?
- Copilotの無料版と有料版の違い
- Microsoft 365 Copilot(コパイロット)の料金(価格)はいくら?
- 個人ユーザー向けに「Copilot Pro(コパイロットプロ)」がリリース!
- 【使ってみた】Copilot for Microsoft 365(コパイロット)アプリで何ができる?
- Microsoft 365 Copilot(コパイロット)のよくある質問(FAQ)
- Microsoft 365 Copilot(コパイロット)を使いこなそう
Copilotの直近のアップデートまとめ
Microsoft 365 Copilotでは、リリース後から定期的にアップデートが繰り返されています。
以下に、主要なアップデート情報をまとめました。
- 【2025年9月アップデート】
- 【2025年8月アップデート】
- 【2025年6月アップデート】
- 【2025年5月アップデート】
- 【2025年4月アップデート】
- 【2024年9月アップデート】
最新の情報をキャッチアップしたい方は、ぜひ参考にしてください。
【2025年9月アップデート】Copilotに追加された新機能
Microsoft社は 2025年9月18日に、Copilotのエージェントとモデル選択に関する複数のアップデートを発表しました。
- モデル選択肢を拡張:Anthropic Claude系モデルを追加
- Human-Agent Teams:人とエージェントの共同作業機能を発表
- 業務特化型Copilot:Sales/Service/ Finance部門向けにソリューションを追加
- 拡張性のアップデート:大規模ファイル処理改善、モバイル版Analystのサポート
【2025年8月アップデート】Copilotに追加された新機能
Microsoft社は2025年8月12日に、CopilotにGPT-5モデルを組み込むアップデートを発表しました。
- GPT-5をMicrosoft 365 Copilot に導入
- SharePointのエージェント強化(チーム/コラボ対応)
- Copilot Chatに複数参照オプションを追加
- 画像推論・編集機能の導入
- Edge要約機能を強化(ブラウジング中の要約対応)
- Teams/Outlook/WordへのCopilot Chat展開を拡大
【2025年6月アップデート】Copilotに追加された新機能
Microsoft社は2025年6月18日に、Copilotのエージェント機能に関する最新情報を発表しました。
- Researcher エージェントの一般提供(調査タスク自動化、37言語対応)
- Analyst エージェントの一般提供(データ分析支援、Pythonの実行対応、8言語対応)
【2025年5月アップデート】Copilotに追加された新機能
Microsoft社は2025年5月21日に、Build 2025においてCopilotの新機能を発表しました。
- Copilot Tuning
- Multi-Agent Orchestration
- Developer Tools/Agent 拡張
- Wave2春リリースの一般提供開始
【2025年4月アップデート】Copilotに追加された新機能
Microsoft社は2025年4月2日に、Copilotの最新アップデートを発表しました。
アップデート箇所 | 詳細 |
---|---|
Copilot Studio | ・Copilot Studioでの SharePoint URLのサポート強化 ・エージェントのパブリックWebサイトのスコープ設定の追加 ・自律エージェント構築時に追加データソースが利用可能に ・Copilotチャットでエージェントビルダーを使用可能に |
Excel | ・Web版のExcelでCopilotとPython を併用して分析可能に ・テキストに対して応答の音声ナレーションを追加可能に |
Copilot Chat | ・画像について自然言語で質問可能 ・対話型ホバーを使用して電子メールの分析情報を強化 |
Copilot Studio | エージェントビルダー内から製品チームにFBを直接送信可能に |
Microsoft Loop | ・既存のCopilotページから複数のページを作成可能 ・長期間にわたるLoopの変更を要約可能に |
PowerPoint | プレゼンテーションを約40言語で翻訳・作成可能に |
Word | ・音声をドキュメントに変換してアイデアを素早く整理可能に【iOS】 ・テーブルとしての視覚化も可能に【iOS】 ・チャットエクスペリエンスが簡素化されより使いやすい仕様に【Web】 |
【2024年9月アップデート】Copilotの新機能を発表
Microsoft社は2024年9月17日に、「Microsoft 365 Copilot Wave2 」と題して、Copilotの最新アップデートを発表しました。
アップデート箇所 |
詳細 |
|
---|---|---|
Microsoft 365 |
Excel |
・「Copilot in Excel with Python」の導入 ・高度な関数・ピボットテーブルやチャートのカスタマイズ・条件付き書式設定などにも対応 ・数値だけでなくテキストのデータに対しても分析が可能 |
PowerPoint |
・「Narrative Builder」の導入 プロンプトからプレゼンテーションのアウトラインが作成可能 ・「Brand Manager」の導入 企業毎のガイドラインに沿ったプレゼンテーションを自動で作成可能 |
|
Word |
・データ参照機能の強化 Web上のデータ・PDF・PowerPoint・Wordファイルの参照が可能 また、暗号化されたドキュメントやメール・会議議事録なども参照可能 |
|
Teams |
・議事録機能の強化 会議中の音声・チャットを同時に分析可能 全体像を把握し、議題の見落としを減らせる |
|
Outlook |
・「Prioritize my inbox」の導入 重要なメールを優先的に表示 長文メールを自動的に要約 |
|
OneDrive |
・OneDrive内のファイル分析機能 必要な情報をすぐに探し出せる ・ファイル同士の比較機能 最大5つまで比較可能 要約や比較結果を素早く得られる |
|
Copilot エージェント |
・指示無しで作業を自動的に遂行してくれる仮想従業員 ・自律型AIエージェント作成機能(agent builder) 「Copilot Studio」にて作成可能 ・「Visual creator agent」機能 画像・デザインの生成が可能 将来的には動画も作成可能に |
|
Copilot Pages |
・複数人が同時にAIと作業できるプラットフォーム 生成したコンテンツは編集・追加・共有可能 ・社内データの取得、資料作成が可能 |
|
GPT-4o |
・GPT-4 TurboからGPT4oに変更 全体的なパフォーマンスが向上 |
個人向けcopilotは改悪かという意見が上がったことも
iPhoneのMicrosoft Copilotアプリは、定期的にアップデートを繰り返していますが、一部仕様が使いにくくなったという意見が上がったこともありました。
具体的には、トップ画面のインターフェースについてです。
一見、さまざまな選択肢が提示され使いやすいように思えますが、自分の知りたい内容が選択肢と完全一致するケースはほとんどないでしょう。
というのもCopilotをはじめとしたチャットAIは、明確な悩み・目的があって利用するユーザーがほとんどのはずです。
そのため、関係ない選択肢が並んでいるUIが、初期のシンプルなUIに比べ、改悪されたと感じた方もいたようです。
2025年9月現在では、シンプルなUIに戻っており、思考を邪魔されることなく直感的に利用できるようになっています。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)の基本的な使い方
Microsoft 365 Copilot は、WordやExcel・PowerPoint・Outlook・Teamsといった日常的に使うアプリに組み込まれたAIアシスタントです。
使い方はとてもシンプルで、「起動→入力→回答」の3ステップで利用できます。
【起動】
・Windows:タスクバーの Copilot アイコンをクリック
・スマホ:専用アプリをインストールして起動
【入力】
・チャット画面で質問や依頼を入力
「この文章を要約して」「データをグラフ化して」など
【回答】
・Enterキーやクリック・タップするとCopilotがすぐに提案や成果物を生成
要約文章・分析結果・スライド案など
たとえばWordなら「会議の議事録を要約して」と入力すれば自動的に文章をまとめてくれます。
Excelでは「売上データを分析してグラフにして」と依頼すると、関数を組まなくてもデータを整理して可視化できます。
またOutlookでは、プルダウンメニューの「推奨されるプロンプト」から最適なものを選択するだけで、メールのドラフトが作成可能です。
日常業務でよく行う文書作成・メール対応・データ分析・プレゼン準備を効率化するのがCopilotの基本的な使い方です。
特別な操作は必要なく、自然な文章で依頼または、複数回クリックするだけで成果物を生成してくれるのが大きな特徴です。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)アプリごとの使い方!何ができるの?
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)の使い方を、それぞれのMicrosoftアプリごとにご紹介します。
なお、下記の各アプリ名については日本向けには「WordのCopilot」などと表記されることがあります。
- Copilot in Word
- Copilot in Excel
- Copilot in PowerPoint
- Copilot in Outlook
- Copilot in Teams
- Copilot in Viva Engage
- Copilot in OneNote
- Microsoft 365 Chat(旧Business Chat)
- Copilot in Loop
どのような機能によって、作業が効率化できるのかみていきましょう。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)の使い方を、それぞれのMicrosoftアプリごとにご紹介します。
Copilot in Word
Wordにおいては、出力する文書の形式などを指示することで、それに沿った文章の雛形を出力したり、データを与えてそれに沿った図表や提案書などを作ったりすることが可能です。また、長い文章の要約もできます。
【Copilot in Wordの注目機能】
- Microsoft Graph連携による自社データとの統合
- Word内でのプロンプト操作
- 文書の形式変換
- 共同編集とCopilotへの依頼の併用
また、既存の社内文章やファイルをたたき台にして、それを提案書の形にした文章を作成する、といった使い方も便利です。
Copilot in Excel
Excelでは、データに基づいて図表を自動作成できる他、未来の数値のシミュレーションや、図表を解説する文章についても出力することができるようになりました。
【Copilot in Excelの注目機能】
- 自然言語でのデータ分析指示
- データの要約
- Python連携による高度な分析(特定環境で利用可能)
- 表内容の整理・タイトル提案
- 複数シートの統合・集計
- データクリーニング(重複の削除・日付フォーマットの統一など)
他にも、図表からわかる相関関係やトレンドの分析などもしてくれます。
Copilot in PowerPoint
PowerPointがMicrosoft 365 Copilot(コパイロット)と最も相性が良いかもしれません。文章で枚数やトーン、内容を指示するだけで自動でスライド作成が可能です。
【Copilot in PowerPointの注目機能】
- Wordや文書データからのプレゼン自動生成
- プレゼンの要素追加
- デザイン要素の提案・挿入
- スライドに合わせたプレゼン原稿の作成
- スライドの翻訳支援(他言語対応)
また、修正したいことも、直接作業者が修正するのではなく、文章で指示して修正してもらうことができます。
Copilot in Outlook
Outlookでは、作成したいメールの内容やトーン、宛先などを指示するだけで、メールが自動で簡単に作成できます。
【Copilot in Outlookの注目機能】
- 長文メールの要約・次アクションの提案
- メール文面のトーン調整や言い換えの提案
- Microsoft 365カレンダーとの連携
- OneDriveやSharePointとの連携による添付資料の提案
- 対応が必要なメールの抽出
また、すでに受け取っているメールの内容を踏まえて、返信内容の下書きを作成してもらうこともできます。定型文でなんとかなるようなメールの内容であれば、ほぼ全自動でメール作成が可能です。
Copilot in Teams
Teamsでオンライン会議をしている際に同時並行でCopilot(コパイロット)がその会議の要点を整理してチャット欄に表示してくれたり、会議が終わった後に自動で議事録を作成してくれたりします。
【Copilot in Teamsの注目機能】
- 録音(文字起こし)や議事録をもとにした過去の会議の要点抽出
- 会議内容からTo Doへの自動連携・タスク管理
- 膨大なチャットデータから必要な要素だけを抽出
- 会議中の進行アシスト
Teamsで会議をすれば、人間がイチから議事録作成の仕事をする必要はもうありません。
Copilot in Viva Engage
Copilot in Viva Engageは、Microsoft 365のTeamsに追加されたモジュール「Microsoft Viva」において、社員の満足度を向上させるため、学習・コミュニケーション・福利厚生などの管理を行うAIサポート機能です。
この機能では、上司と部下の間でのコミュニケーションを促進し、職場内のコミュニティ形成を促進できます。
具体的には、社内の会話やコミュニティからトレンドを検出し、それに基づいて会話の糸口やコミュニケーションのアイデアを提案可能です。
企業の成長には、個人の生産性を高めるだけでなく、企業理解を深めながら全員が同じ方向を向いて業務を進行していくことが求められます。
Copilot in Viva Engageを適切に利用することで、新入社員や中途社員、または途中参加のメンバーとの適切なコミュニケーションを促進し、職場のコミュニティを活発にできるでしょう。
Copilot in OneNote
Copilot in OneNoteを使えば、ドキュメントの作成や管理を効率化できます。
【Copilot in OneNoteの注目機能】
- ノート内容の要約・整理
- 原稿の校正
- 強調表示・フォーマットの調整
- 表や図から要点を抽出(Excelとの連携)
- 複数ノートの統合・要点抽出
- 計画書・構成案の作成
資料作成やドキュメントの管理・共有・表データの更新などの業務が効率化できるでしょう。
Microsoft 365 Chat(旧Business Chat)
Microsoft 365 Chat(旧Business Chat)は、Microsoft 365 Copilotによって提供される新しい作業体験です。
この機能によって、Microsoft 365の各種データやツールを横断的に活用して、業務効率化と生産性向上を実現できます。
Microsoft Graphの機能を活用し、ドキュメント・プレゼンテーション・メール・カレンダー・メモ・連絡先など、さまざまな情報源にアクセス可能です。
積極的に活用することで、チーム内での認識のズレを防ぎ、共通の認識を持って業務を進めることができるでしょう。
たとえば、ある顧客に関するメールのやり取りやその後の報告書を1つのドキュメントにまとめたり、過去の会議資料や売上データから問題点を洗い出したりといった作業が簡単に行えます。
複数のツールからの情報収集が効率化され、チーム全体での問題点の可視化と共有が可能です。
Copilot in Loop
Copilot in Loopは、コラボレーションツール「Microsoft Loop」にAI機能を統合し、チームの共同作業をサポートするサービスです。
この機能では、チームプロジェクトにおけるブレーンストーミングやコンテンツの下書き生成など、アイデア出しを支援します。
また、Teams・Outlook・Microsoft Whiteboard・WebのWordなど、さまざまなMicrosoft製品と連携することで、チームの共創を促進可能です。
たとえば、プロンプトの共同作成やドキュメントの自動更新、さらにはプログラミングコードの作成支援(コード例を下書きとして提案)など、さまざまな業務を効率化できます。
Copilot in Loopにより、プロジェクトは常に最新の状態で進行し、効率的なチームワークを実現できるでしょう。
Copilotの無料版と有料版の違い
Copilotには、「Microsoft 365 Copilot」と「Microsoft Copilot Pro」2種類の有料プランがありますが、機能にどのような違いがあるのでしょうか。
Copilot Proとの違いを表でまとめましたのでご覧ください。
Microsoft Copilot Pro (有料) |
Microsoft Copilot (無料) |
|
---|---|---|
最新モデルへのアクセス | 優先アクセス | ピーク時以外の時間帯 |
AI使用クレジットを取得 | 多くの使用 | 制限付きの使用 (Designerのみが含まれる) |
新AI機能へ早期アクセス | ◎ | × |
リアルタイムの結果を得る | ◎ | ◎ |
複数のデバイスやプラットフォームでの使用 | ◎ | ◎ |
一部のMicrosoft 365アプリでCopilotを使用 | ◎ | ○(制限あり) |
自信を持ってドキュメントを作成 (Word) |
◎ | × |
受信トレイを効率化 (Outlook) |
◎ | × |
プレゼンテーションの グレードアップ (PowerPoint) |
◎ | × |
短時間でデータをまとめる (Excel) |
◎ | × |
メモをパワーアップ (OneNote) |
◎ | × |
ポッドキャストの作成 | ◎ | ◎ |
Deep Research | ◎ | × |
アクション (オンラインタスクの依頼) |
◎ | × |
Copilot Proでは、最新モデルへ優先的にアクセスでき、ExcelやPowerPointなどと連携することが可能です。
また、Microsoft 365 Copilotでは、Copilot Proの機能にくわえ、情報源を社内データにするといったカスタマイズができます。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)の料金(価格)はいくら?
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)の料金は、日本円で月額4,497円です。
Microsoft 365 Copilotは、以下の法人プランで利用できます。セキュリティ要件をクリアした法人企業向けサービスです。
・Microsoft 365 E3
・Microsoft 365 Business Standard
・Microsoft 365 Business Premium
上記のプランにアドオンとして追加するため、プラン費用+Microsoft 365 Copilotのプラン費用がかかりますので注意しましょう。
個人ユーザー向けに「Copilot Pro(コパイロットプロ)」がリリース!
Microsoft 365 Copilotは、企業に対してのみリリースをしており、個人が使うことはできませんでした。
しかしMicrosoftは2024年1月15日(米国時間)に、個人版に相当するAI拡張機能「Copilot Pro(コパイロットプロ)」の提供を開始しています。
「Microsoft 365 Personal/Family」を契約しているユーザーは、Copilot Proプランを追加することで、Copilotの機能を個人でも利用できるようになります。
具体的には、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、OutlookにおいてCopilot機能を利用可能です。
また、OpenAIの最新モデルを優先的に利用できるため、ChatGPTの代わりにCopilot Proを追加するという人も多く出てくるでしょう。
「Copilot Pro(コパイロットプロ)」の料金(価格)はいくら?
現時点での価格は、日本円で月額3,200円です。
EntraIDは必要なく、Microsoftアカウントを持っていれば誰でも契約できます。
ただし、Microsoft 365 アプリで Copilot を利用する場合は、「Microsoft 365 Personal」または「Microsoft 365 Family」どちらかのプランを契約する必要がある点には注意しましょう。
【2025年1月〜】個人向けプラン「Personal・Family」が値上げ
Microsoft社は、Microsoft 365の個人向けプランである「Personal・Family」の値上げを発表しました。
それぞれのプランにCopilot機能が標準実装されたことが、要因とされています。
これまでは、以下の表のように「Personal・Family」プランを契約した上で、Copilot Proプランを追加する必要がありました。
▼過去の個人向けプラン
プラン名 | プラン金額 | +Copilot Proした金額 |
---|---|---|
Microsoft 365 Personal | 1,490円/月 | 4,690円/月 |
Microsoft 365 Family | 2,100円/月 | 5,300円/月 |
※ 現在は新しい料金になっているため注意
しかし、「Personal・Family」が値上げされて、Copilot機能が標準実装されたため、「Personal・Family」プランの契約のみでCopilotが使用できるようになります。
すでに契約中の方は次回更新のタイミングで、新しく契約する方は2025年1月17日から下記の料金が適用されます。
▼現在の個人向けプラン
プラン名 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
Microsoft 365 Personal | 2,130円/月 (640円の値上げ) |
21,300円 (6,400円の値上げ) |
Microsoft 365 Family | 2,740円/月 (640円の値上げ) |
27,400円 (6,400円の値上げ) |
それぞれ月額で640円・年額で6,400円の値上げということもあり、Copilot機能を利用していないユーザーからは不満の声も集まっているようです。
また、Copilot機能が使えるようになったものの、AIクレジット(≒Copilotの使用回数)が月に60回分しかないことも注意が必要です。
制限なくCopilotを利用するためには、上記の料金に追加して、Copilot Proプランを追加する必要があります。
Microsoft Copilot Studioの料金について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
【使ってみた】Copilot for Microsoft 365(コパイロット)アプリで何ができる?
Bingに組み込まれていた「Copilot」が、「Microsoft Copilot」という単独のアプリでリリースされ、スマホ上で簡単にCopilotのAIチャット機能が利用できるようになっています。
単純なAIチャット機能だけでなく、質問を元にパーソナライズされたトピックの提案など、「悩みを解決する」という点において優れた機能が利用可能です。
また、Microsoft Copilotでは、画像生成機能も無料で使うことができます。
Microsoftアカウントを作成し、アプリ上でログインするだけで、誰でも簡単に画像が生成できてしまうのです。
さらに、Microsoft Copilotは、音声入力にも対応しています。
会話するように話しかけるだけで、すぐにAIが音声付きで回答を生成してくれます。
どこでも手軽に利用でき、プロンプトの手入力もいらないなど、益々利便性が上がってきているアプリです。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)のよくある質問(FAQ)
こちらでは、Copilotに関してよくある質問の回答をまとめています。ぜひ参考にご覧ください。
Q1.Copilotは無料で使えますか?
無料でも利用できますが、機能は限定されます。
ブラウザ版やアプリ版の「Microsoft Copilot」では、チャット・検索・画像生成などの基本機能を無料で体験できます。
ただし、Word・Excel・PowerPointといったOfficeアプリ連携は有料プランが必要です。
Q2.Copilot ProとMicrosoft 365 Copilotの違いは何ですか?
Copilot Pro(月額3,200円) は個人向けで、WordやExcelなどのアプリでAI機能を使えます。
一方、Microsoft 365 Copilot(月額4,497円) は法人向けで、社内データやセキュリティ環境と連携し、より高度な業務利用に対応します。
Q3.Copilotはどのアプリで使えますか?
主に以下のMicrosoft 365アプリでCopilotが利用可能です。
- Word(文章作成・要約)
- Excel(データ分析・グラフ生成)
- PowerPoint(プレゼン資料作成)
- Outlook(メール作成・要約)
- Teams(会議要点整理・議事録作成)
このほか、OneNoteやLoopなどでも活用できます。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)は日本語で使える?
リリース当初から日本語でもサポートが提供されているため、現時点で問題なく利用できるでしょう。
Microsoft 365 Copilotの対象言語は、アップデートごとに追加されています。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)とChatGPTの違いとは?
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)とChatGPTの大きな違いは、機能はもちろんですが、それぞれの使用者に対してオーダーメイドされているかどうかです。
ChatGPTは文章で指示すると、文章の答えを返してくれる生成AIですが、Microsoft 365 Copilot(コパイロット)は、ExcelやPowerPointなどとも連携し、図表の作成・分析などにも対応しています。
また、Microsoft 365 Copilot(コパイロット)は、それぞれの使用者に蓄積されている情報(社内データ含む)をたたき台にして、新たな文章や図表などを作成してくれるので、ChatGPTよりも、自社に沿った最適な文章や図表を作成することがより得意です。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)を使いこなそう
以上、Microsoft 365 Copilotの概要や、いつから使えるかなどについてまとめてご説明しました。
Microsoft 365 Copilot(コパイロット)はWordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft製品をサポートする生成AIです。
文章で指示するだけで、すぐに提案書やメール、プレゼンテーションなどを自動で作成できます。
今後、このCopilot(コパイロット)を利用している人と、そうでない人の差はどんどん開いていくでしょう。ぜひ使ってみてください。
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(編集:創業手帳編集部)
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