【2024年最新】国内の生成AI関連スタートアップ企業12選!生成AIをビジネスに活用

創業手帳

国内にも生成AIに関連するスタートアップ企業が多数参入!


これまでAIといえば画像や音声を認識できる「識別系AI」が主流でした。
しかし、昨今は画像や文章音声などのコンテンツを生み出せる「生成AI」が世界的にブームを巻き起こしています。
生成AIはOpenAIをはじめ、海外での開発が中心となっていますが、国内でも生成AIに関連するスタートアップ企業が参入するようになってきました。

そこで今回は、国内の生成AIに関連するスタートアップ企業をピックアップしてご紹介します。
生成AIをビジネスシーンに活用したいと検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

創業手帳では、生成AIの活用の可能性を独自で調査した「ChatGPT生成AIガイド」を無料で配布中!最新のGPTsやGPTstoreの情報や、ChatGPTと専門家を対決させた結果、また生成AIにいくつか同じ題材で画像を作ってもらった検証結果などをまとめています。是非あわせてお読みください。



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生成AIとは?


そもそも生成AIとは、学習した膨大なデータを活用して新たなコンテンツを生み出せるAIで、「Generative AI(ジェネレーティブAI)」とも呼ばれています。
これまではAIに対して人間が明確な答えを提示し、AIがその答えを記憶することで予測を可能にしていました。
しかし、生成AIでは自らが学習を行える「ディープラーニング」という手法を用いることで、AI自身がコンテンツを生み出せるようになっています。

生成AIにも様々な種類があります。例えば以下のような生成AIがあります。

  • テキスト系:質問をするとAIが適切な答えを返してくれる
  • 画像系:希望や条件を書くことでその特徴を持った画像を生成できる
  • 文字起こし系:音声データから文字起こしを行い、テキストで出力できるようにする
  • 音声系:音声データを入力することでその声を学習し、新たな音声を生成する
  • 動画系:イメージを入力するとその内容に合った動画を生成できる

 

生成AIによってビジネスはどのように変わる?


ビジネスシーンで生成AIを活用すると、どのような変化が見られるのか。ここからは、生成AIがビジネスにもたらしてくれるものをご紹介します。

業務の効率化

これまで人が行っていた業務を生成AIに任せられるようになります。
例えば会議の録音データを議事録として保存する際、これまでは録音データを聞きながら人力で文章に起こしていました。

しかし、文字起こし系の生成AIを活用すれば、わずかな時間でテキストデータに出力することが可能です。
また、単純作業をAIに任せることで、従業員はより重要度の高い仕事に注力できます。

アイデア創出のサポート

クリエイティブなものを生み出そうとした時、どうしても良いアイデアが浮かばず悩んでしまうこともあります。
こういった状況で、生成AIをアイデア創出のサポートに役立てられます。

生成AIならいくつかのキーワードを入力するだけで、様々なバリエーションのアイデアを短時間で生み出すことが可能です。

生み出されたいくつものアイデアを比較し、より良いものを選ぶことで新たなコンテンツ制作につながります。
また、AIだからこそ発想できる革新的なアイデアを生み出せる可能性もあるでしょう。

人手不足解消とコストの削減

日本国内において、多くの業界で人手不足の問題が浮上しています。
人手不足でありながら生産性の低い単純業務にリソースを割く必要があり、より人手不足の状況に陥っていたケースもあります。

生成AIを活用すれば単純作業をすべて任せられるため、貴重な人的リソースを確保でき、人手不足の解消にもつながるのです。

また、生成AIを活用すれば様々なコンテンツを制作できるため、これまで内製または外注で対応していた業務をゼロコストで行えるようになります。
金銭的な部分だけでなく、労働力や時間のコストも削減することが可能です。

【厳選】国内の生成AI関連スタートアップ企業10選


生成AIを活用したサービスというと、OpenAIをはじめ海外の企業が注目されがちですが、国内でも生成AI関連のスタートアップ企業が続々と参入してきています。
そこで、国内の生成AI関連スタートアップ企業を10社厳選してご紹介します。
どのようなサービスが国内で誕生しているのか、ぜひチェックしてみてください。

1.neoAI

neoAIは、企業向けに生成AI戦略の立案からPoC、開発までを一貫して支援するスタートアップ企業です。
2022年に創業したばかりですが、すでに大手企業や金融機関へ生成AI開発・コンサルティングを提供しています。neoAIで手掛けているのは、主に2種類の事業です。

・法人向けAIソリューション事業
事業に紐づく最適な生成AIの開発・コンサルティングを実施しています。
LLM(大規模言語モデル)におけるプロジェクトの経験・ノウハウをパッケージ化した各種ソフトウェアも用意されています。
また、企業関連のデータを生成AIに記憶させチャットボットを構築する「neoSmartChat」も提供しています。

・エンタメAIサービス事業
「Dream Icon」と「Dream Animal」という2つの画像生成サービスを配信しています。
Dream Iconは自身の写真を送るだけで、生成AIが150枚も違うテイストの自画像アイコンを生成してくれるサービスです。
Dream Animalでは愛犬・愛猫のアイコン画像を生成してくれます。

2.sakanaAI

sakanaAIは、元Google AIの研究者だったLlion Jones氏とDavid Ha氏によって2023年8月に設立したスタートアップ企業です。
Llion Jones氏は生成AIの革命になったとも称される論文を発表したひとりです。

David Ha氏はGoogle Brainが東京にチームを設立した際のトップとして来日した経歴があります。
Googleを2022年に辞めてからはStability AIの研究トップになりましたが、2023年6月に退社し、sakanaAIを立ち上げました。

まだ立ち上げたばかりということもありますが、明確な事業スケジュールは設定せず、時間をかけて革新的な研究開発に取り組むとしています。
なお、現在はNTTとアーキテクチャの研究開発に協力する連携協定を締結するなど、すでに大手企業との取組みがスタートしています。

3.ELYZA(イライザ)

ELYZAは東京大学の研究室が開発したディープラーニングをもとに、言語生成AIソリューション事業を手掛ける企業です。
GPTによるDXソリューションの導入から実用化までサポートを行ったり、日本語に特化した言語モデルを用いてビジネス活用を提案したりするなど、言語生成AIを用いた事業が中心です。
入力したテキストを3行に要約する文章要約AI「ELYZA DIGEST」や、キーワードを入力するとその単語を用いて様々な形式の文章を生成できる「ELYZA Pencil」などもリリースしています。

また、2023年12月27日には商用利用も可能な日本語対応のLLMを公開しました。
日本語のテキストを使って事後学習をさせたことで、日本語だけでいえばGPT-3.5を上回る性能としています。

4.Neural Pocket(ニューラルポケット)

Neural Pocketは、独自のAIライブラリを開発することでスマートシティの創造を目指す企業です。主に6つの事業領域を展開し、AIを活用したサービスを提供しています。

・デジフロー
リアル空間における人や車などの動きをデータに変換し、人流を見える化させることで課題解決につなげるサービスです。
混雑状況の通知や人数・滞在時間などを常に把握できます。

・デジパーク
カメラで撮影した画像をもとに駐車場の混雑状況を把握するサービスです。
混雑状況の確認はもちろん、駐車場内にあるサイネージや満空表示灯に情報をリアルタイムで発信することもできます。

・AI MD
AI MDはSNSやショッピングサイトなどから膨大な情報を収集し、AIによって解析させてファッショントレンドを予測するサービスです。
トレンド予測だけでなく、豊富なコーデ事例も提示してくれます。

・FOCUS CHANNEL
FOCUS CHANNELは、高級マンション内で広告を配信するサイネージメディアです。高級マンションに特化することで、ターゲットに対して効率的に広告を配信できます。

・DigiLook
高輝度のLEDビジョンを製造・設置・アフターサポートまで手掛けるサービスです。
デジタルサイネージにAIカメラを搭載することでAI解析によるマーケティングも行える「屋内向けAIスマートサイネージ」も扱っています。

・Generative Web
Generative WebはChatGPTを活用してWeb解析や口コミへの自動返信を行うサービスです。HTMLの知識がなくても簡単にWebページの編集が行えるようになります。

5.FLUX(フラックス)

FLUXは「テクノロジーをカンタンに。経済価値を最大化する。」をミッションに掲げ、AIを活用したサービスを提供する企業です。
事業の中核を担うのは、ノーコードAIプラットフォーム「FLUX AI」です。
FLUX AIは予測分析や自然言語処理、LLMなどのAI技術を開発するスキルを持っていなくても、簡単にビジネスへ活用できます。

例えば広告収益を最大化させ、かつ運用工数の削減も目指す「FLUX AutoStream」、デジタル広告配信でオーディエンスの最適化を図る「FLUX Targeting」などがあります。

また、2018年に創業したFLUXですが、翌年の2019年には2億円の資金調達に成功しました。
さらに2年後(2021年)のシリーズAラウンドでは10億円もの資金調達に成功しており、注目度の高い企業といえます。

6.Lightblue

Lightblueは画像解析・自然言語処理を軸に、最先端技術の大衆化を目指す東大発のスタートアップ企業です。
Lightblueでは複数のアルゴリズムを組み合わせ、複雑な技術を活用することで人間と同程度の判断能力を実現させています。

「Human Sensing」はカメラの映像を解析し、人がどのような動作をしているか、現在どのような状態にあるのか、どれくらいの時間その状態なのかを判定・見える化させたシステムです。
これまで人間が目で見て判断していた仕事も機械化・省人化ができます。

また、「Human Sensing BASE」はノーコードで動作解析・物体検出のAIシステムを取り入れられる支援ツールも提供しています。
映像データをAIに学習させ、ルールを設けるだけで様々な動作解析が可能になりました。

7.xenodata lab.

xenodata lab.は、未上場の企業50万社と20,000業界の業績予測を行う、経済予測プラットフォーム「XENO BRAIN」を提供するスタートアップ企業です。
XENO BRAINは国内で初めて経済分野に特化した生成AI・予測AIを活用しています。

生成AIはダウジョーンズとの業務提携によって提供を受けた2,000万本以上の経済ニュースと、xenodata lab.に蓄積された経済分野の膨大な知識体系を学習させています。
ファインチューニング次第であらゆる経済文章やデータを生成することが可能です。

一方の予測AIは統計データを学習し、時系列データの予測を素早く大量に行えるようになっています。
例えば、予算を策定する際に将来的に市場動向はどのように変化するかをサポートしたり、原材料・部品価格の市況予測を行ったりすることも可能です。

8.Laboro.AI

Laboro.AIは、オーダーメイド型AIソリューション「カスタムAI」の開発・提供を行っています。
カスタムAIは最先端の機械学習技術をもとにそれぞれのビジネスに合わせたAIソリューションの提供が可能になります。
企画から開発・PoC、導入・実装、運用、チューニングまで幅広く対応しているのが特徴です。

カスタムAI以外にも、AIを活用したソリューションの提供を実施しています。
例えば、自然言語処理を活用し、研究開発成果の販売先や提供先、協業先などを探索してくれるソリューションがあります。

これらのソリューションはパッケージ化されているものの、顧客の状況に合わせてカスタマイズ開発することが可能です。

9.ギリア

ギリアは統合AIプラットフォームの開発を手掛けるスタートアップ企業です。
最先端のディープラーニングを活用した技術を、多くの人が自在に使いこなせるようにすることを目指しています。

企業が求めるシステム・コンテンツを制作するために、以下のAI技術を導入することが可能です。

  • 画像解析
  • 深層強化学習
  • 自然言語処理
  • 姿勢・視線解析
  • データ解析

例えば、学力診断システムを開発したことで、これまで約2時間かかっていた試験・結果分析が、約10分で行えるようになりました。
その結果、生徒と教師の両方にかかっていた負担の大幅軽減につながっています。

また、医療・介護用ベッドにカメラを設置し、動作認識・予測を行うことでスタッフが迅速に駆け付け、早期に問題解決ができるようになりました。

10.ストックマーク

ストックマークは、自然言語処理に特化したAIサービスを提供するスタートアップ企業です。
これまで分析が難しかったテキストデータを言語処理に特化したAIが構造化し、価値あるデータへと変えていきます。

「A news」では国内外約35,000ものWebサイトから関心の高い情報を毎日届けてくれるAI情報収集プラットフォームです。
情報収集の効率化につながるのはもちろん、チーム内での情報共有も活発に行えるようになります。

「A strategy」では国内外のあらゆるビジネスニュースを収集し、情報のボリューム分析やクロス分析、時系列分析などを調査できるプラットフォームです。
競合や市場動向、トレンドの把握に役立ちます。

国内の生成AIスタートアップ企業は今後も技術発展を遂げることが期待できる!

生成AIの開発は国内でも進んでおり、様々なサービスも提供されてきています。これからも、さまざまな場面で活用されることになるでしょう。

日々進歩を続けている生成AIの技術は、今後も発展していくことが期待されています。




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(編集:創業手帳編集部)

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