作りっぱなしにしてない?売上に直結するホームページ活用・改善方法
ホームページは店舗と同じ!起業・創業後の「アクセス解析」がカギ!
(2016/11/11更新)
創業してからホームページをそのままにしていませんか?「え?ホームページって作ったらそれでいいんじゃないの?」そう思われている方はいませんでしょうか。ホームページは不特定多数に向けたPRや集客のためのもの。ビジネスにはもはや必須の手段といっても過言ではありません。
いっぽうで、作った後に手を加えている人は少ないように見えます。たしかに再びコストをかけてすぐに手を加えるなど、よほどの理由がなければ、しなくても良いとさえ考えてもおかしくはありません。
しかしそこから脱却し、「せっかく作ったのに見てもらえない」から「見てもらえる」そして「問い合わせされる」にまで成長させてみませんか。そのためには、常にホームページに手を加え=運用、することが不可欠なのです。もちろん難しいことは必要ありません、ビジネスの基本に照らし合わせた重要データだけを追うことからはじめれば大丈夫です。
この記事の目次
ホームページ、なぜ改善する必要があるの?
なぜ作った後に、ホームページに手を加えるのでしょうか。それはホームページが、あなたのビジネスのネットにおける店舗のようなものだからです。
実際のお店で考えてみましょう。お客様が来ている、商品は見ている、しかし手に取ってもらえない、なぜでしょうか?もちろん、答えはお客様にしかわかりませんが、それでも現場で「それを見ている」店舗スタッフであれば、陳列を工夫したり、値引きシールをはったりと工夫するはずです。ホームページでも同様です。
実際にどのようなお客様が来て、どのようなページを見ているのか。そこにはとても重要なビジネス上の示唆があります。
目には見えないユーザーの動きを、「データを見る」ことから気づきを得たいわけです。そしてそれにもとづいて仮説をたて、ホームページの改善を行い、問い合わせや販売にまで導いていく。それこそが、成果を上げるホームページの運用なのです。
ホームページ改善の源泉は「アクセス解析」
「こういうPRをしたら来ると思っていたけど来なかった、では次はここを強調してPRしてみよう」などという仮説検証を行うことが、集客から成果へとつなげる第1歩です。
ホームページの改善はそのような仮説にもとづいて行われ、ホームページをつねに調整し、デザインや見せ方を工夫することで、徐々に成果が上がってくるようになるものなのです。最初から劇的な成果をあげるホームページなどは存在しません。
それぞれの数字を把握し分析、仮設を立て実行していく。数字を把握するための訪問分析なくしては、まるでメーターのない車に乗っているようなもの。道路状況やゴールへの環境変化に応じて、あなたはメーターや視界からの情報を総合的に判断し運転を進めていかなくてはなりません。
- どこであなたのホームページは露出して目にとまっているのか
- どこから訪問してきてくれているのか
- どのページがたくさん見られているのか
- どれくらい成果が上がっているのか
そのための指標とデータを計測・記録してくれるもの、それがアクセス解析です。アクセス解析と言いますと難しく聞こえますが、ようは重要な数字をしっかり取り把握し、どう改善したらどう数字が変わったかを示してくれるツール、ということです。
前述のように、車のメーターのようなものです。まずは定期的に見て、慣れることからはじめましょう。
アクセス分析のツールは無料でOK
訪問を分析するには、以下の2つのサービスを利用すればまずは問題ありません。どちらもGoogleが公式に提供しているものなので安心です。
Googleアナリティクス
https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/
無料のアクセス解析サービス。基礎的な計測から高度なデータ計測やレポート作成などが可能。ユーザーが多く情報が豊富で、対応できる外注先が多いこともメリット。
Googleサーチコンソール
https://www.google.com/webmasters/
無料のウェブマスター向けサービス。Google検索に対してデータ送信したり、ホームページの診断をしたりなど、ホームページ担当者に向けたおすすめのツールを収録しています。
いずれも多くのホームページ制作会社で対応可能でしょう。それほど有名なツールです。ホームページを立ち上げるときにいっしょに組み込んでおきたいものです(もちろん、あとから組み込むことも可能です)。
アクセス解析における重要指標を確認しよう
実装が完了しましたら、どんなにアクセス数が少ないホームページでも、3ヶ月もすればデータがたまってきます。次の四半期に向けて振り返りをすると良いでしょう。
それぞれのサービスで、ぜひとも見たいデータはこちらです。この見るべきポイントは、インターネットに限らないマーケティングの基本に則った考えかたですので、ぜひ理解してください。
Googleサーチコンソール
検索トラフィック>検索アナリティクス:ページ(クリック・表示回数)
Googleの検索結果にあなたのホームページがどれくらい表示されて、何回クリックされたかを示しています(概数)。
例えば表示回数は多いがクリックされない、ということでしたら、ホームページのタイトル部分を試行錯誤してみましょう。同じ検索結果に表示された競合のほうが、はるかに魅力的なアピール文などで負けているのかもしれません。
このように本操作では、より多く表示されているページがわかりますので、ページ改修の優先順位も付けられるようになり、おすすめです。
Googleアナリティクス
集客>すべてのトラフィック>チャネル
ここでは、どういう経路でアクセスしてくる訪問が多いのかがわかります。検索エンジン経由以外でも、昨今ではSNSからのアクセスも多いですので、その割合を把握しておくことは重要です。どこにリソースをかけるべきかの判断がつけやすくなるでしょう。
また、チャネルのなかでも「Organic Search」をクリックしますと、ユーザーがどういう検索キーワードで訪問してくれたのかわかります。キーワードから汲み取れるニーズを満たすホームページの内容になっていなければ、対応を検討しましょう。
Googleアナリティクス
行動>サイトコンテンツ>すべてのページ
ここで、「重要なページが見られた数」を把握しましょう。レポート画面内で、重要ページのアドレスを検索すれば見つかります。
重要ページというのは、例えば以下です。
- 会社概要ページ
- 製品カタログダウンロードページ
- 問い合わせフォームページ
- お買い物カゴページ
- ユーザー登録ページ
- 問い合わせ完了/購入完了ページ
これらの数字を把握することで、ホームページからどれくらい成果が上がっているのかが把握できます。また予想がたてられます。問い合わせをもらうためには、必ず問い合わせフォームを通過するからです(電話などを除く)。
問い合わせ完了などは、実際に届くメールなど通知の数を把握していれば良いわけですが、その手前の申込みフォームなども知っておくことは、見込みをたてる上でもとても重要です。たとえば「フォームはこんなに見られているのに問い合わせ数はそれほど多くないな。」などの気づきが得られます。
もし、その違和感に気づきましたら、ゴールに近いページから改善します。そうすることで、改善が成果に直結しやすくなるでしょう。
ゴールから遠くなればなるほど、不確定要素の影響を受けやすくなり、「改善したけど結局それが理由?ただの季節要因じゃないの?」など知見として改修のノウハウがたまりにくいため、ぜひとも前述の操作をまずは体得してみてください。
大切なのはデータを”定期的に”見ること
アクセス解析など、計測ツールを導入しましたら大切なことは、定期的に見ること。そうすることで平常値がわかるようになります。平常値を把握していれば、異常値に気づけます。そこが重要なのです。「これをやったからいくつ数字が増えた(減った)」とわかるようになるのです。そうすれば、しめたものです。
次は「これまでこういうことをやってこれだけの成果がある、ではリソースを倍にしたら倍になるかもしれない、倍になれば目標達成・・・」と具体的に次の一手を考えられるようになります。
なんとなく集客できそうだから広告を打つ、なんとなく流行っているからSEOをやってみるではなく、この数字を倍にしたいからどうすればいい?いくらくらいかかる?と情報収集や相談ができるようになるはずです。目標をクリアするための具体的方法を吟味し、試行錯誤しなければ成長はありえません。そのために、数字で把握できるツールが必要であり、それこそがアクセス解析なのです。
ぜひ、未導入の方はホームページに組み込んでみてください。そして、開始当初はできるだけ毎日見て平常値を体にしみこませてください。
もし、Googleアナリティクスなどで疑問点などが出てきましたら、以下のホームページが役立ちます。また、公式の掲示板なども活発に相談がされています。
・Googleアナリティクス公式コミュニティ
https://goo.gl/iO3IWx
・カグア!Googleアナリティクス活用Blog
http://www.kagua.biz
現状の数字を把握したうえで、具体的目標立てる。そこから、ネットマーケティングを始めてみませんか。
(監修:カグア!/吉田喜彦 )
(編集:創業手帳編集部)