中小企業庁「中小M&A市場改革プラン」を公表

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2025年8月5日、中小企業庁は、「中小M&A市場改革プラン」を公表しました。

中小企業庁は、2025年4月に「中小M&A市場の改革に向けた検討会」を設置し、中小M&A市場の改革を図るための検討を進めていました。今後、各関係者が実施すべき取り組みとそれらを促進する施策等について「中小M&A市場改革プラン」として取りまとめました。

「中小M&A市場改革プラン」について

「中小M&A市場改革プラン」では、中小M&Aの普及・促進を図るための中小企業庁のこれまでの取り組みを振り返るとともに、現時点の事業承継・M&Aに係る状況を紹介しています。

その上で、中小M&A市場改革に向けた今後の施策の方向性として以下の通り施策を取りまとめています。

(1)M&Aの譲り渡し側に係る施策
(2)中小M&A市場に係る施策
(3)M&Aの譲り受け側に係る施策


日本社会の高齢化に伴い、企業経営者の世代交代も一段と進展しています。このような背景から、事業承継において計画的かつ戦略的な取り組みが、経営課題としていままで以上の重要性を帯びています。

もし事業承継が円滑に進まなければ、長年培われてきた経営資源、人的ネットワーク、技術力、ノウハウといった無形資産が失われるリスクがあります。その影響は個々の企業にとどまらず、地域産業の空洞化を招き、ひいては日本経済全体の活力低下につながりかねません。だからこそ、中小企業が築いてきた貴重な資産と価値を次世代へ確実に引き継ぐ体制の構築は、社会全体の持続的成長にとって不可欠といえます。

こうしたなか、さまざまな施策の成果により、M&Aは事業承継を進める戦略的な手段として根づきつつあります。しかし、地方部や比較的小規模の中小企業においては、依然としてM&Aに対する不安感が残っていることが課題となっています。

そこで中小企業庁は、「中小M&A市場の改革に向けた検討会」を設置し、中小M&A市場の改革に向けた検討を進めてきました。その検討を取りまとめ、各関係者が実施すべき取り組みを示し、それらを促進するための施策について「中小M&A市場改革プラン」として公表しました。

M&Aは財務基盤の強化やEXIT戦略としても重要です。M&Aを成功させるには、早期から戦略を立て、企業の基盤を整備することが重要だといわれています。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、M&Aのメリットや成功パターンについて詳しく解説しています。

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「中小M&A市場改革プラン」を公表します

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