注目のスタートアップ

ベリリウム製造販売事業を手がける核融合スタートアップ「MiRESSO」が18.3億円調達

company

2025年8月7日、株式会社MiRESSOは、総額18億3000万円の資金調達を発表しました。

MiRESSOは、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)の認定を受けた核融合スタートアップです。

独自の低温精製技術により、ベリリウムを安定的かつ安価に供給することを目指しています。

2024年10月に大平洋金属株式会社と包括的業務提携契約を締結し、大平洋金属株式会社の製造所において、MiRESSOのベリリウム製造のパイロットプラント「BETA」(Beryllium Testing plant in Aomori)の整備を進めています。

また、低温精製技術をプラットフォームとして展開し、リサイクル分野も含む鉱物資源の精製における課題に応じた精製プロセスの提案や技術ライセンスを行う技術プラットフォーム事業も展開しています。

今回調達した資金は、「BETA」の建設に活用します。2027年度中の生産開始を目指しています。


世界的な人口増加に伴い、エネルギーの安定供給はますます重要なテーマとなっています。また、SDGs(持続可能な開発目標)の推進もあり、エネルギー供給においては、化石燃料依存からの脱却が求められています。

こうしたなかで原子力発電は、莫大なエネルギーを生み出すことができ、かつCO2を排出しないという点でクリーンな発電方式とされており、脱炭素とエネルギー安全保障の観点から再評価が進んでいます。しかしながら、メルトダウンのリスクがあるため、極めて慎重な運用が必要とされる点が課題です。

こうした課題を克服する次世代の発電手法として期待されているのが、核融合炉です。核融合は、メルトダウンの危険性がなく、高レベル放射性廃棄物もほとんど発生しないという利点があります。

一方で、その技術的難度は非常に高く、実用化には長い時間がかかるとされてきました。しかし近年は、次世代エネルギーへの注目が高まり、民間における核融合関連の研究開発やこの分野への投資が活発化しています。国内でもスタートアップを含む複数の企業が核融合分野で事業を進めています。

このような流れのもと、MiRESSOは核融合炉の燃料のひとつであるトリチウムの効率的な生産に必要なベリリウムを、安定的かつ安価に供給することを目指しています。

現状、ベリリウムの生産量については、核融合炉での活用という観点からは不足しており、より安定的な供給が求められています。また、ベリル鉱石からの精製においては、多量のエネルギーが必要で、CO2の排出量も多く、コストがかかるという課題があります。

MiRESSOは独自の低温精製技術により、ベリリウム供給の課題を解決し、核融合炉の実現に貢献することを目指しています。

革新的な技術を実現するには資金調達を成功させることが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ プラットフォーム ブランド 供給 株式会社 核融合 製造 販売 資金調達 金属
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族経営で家族に給料を払うとどうなる?個人事業主・法人の違いと節税方法を徹底解説
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ギフトECサイト「TANP」運営の「Gracia」が11億円調達
2020年7月29日、株式会社Graciaは、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。 贈りたいものがみつかるギフトEC「TANP」を運営しています。 商品の仕入れから、受注、ラッピング…
農作物のアップサイクルに取り組む「グリーンエース」が資金調達
2022年9月30日、株式会社グリーンエースは、資金調達を実施したことを発表しました。 グリーンエースは、農産物のアップサイクルに取り組む東京農工大学発のスタートアップです。 東京農工大学とJA全農と…
「TWIN PLANET」が個人に寄り添い活動をサポートするタレント向けサービス「BPS(ビジネスパーソナルサービス)」を開設
2020年5月29日、株式会社TWIN PLANETは、「BPS(ビジネスパーソナルサービス)」を開設したことを発表しました。 「BPS」は、芸能人、歌手、スポーツ選手、文化人などを対象に、所属事務所…
グローバルリスク情報取得ツールを開発・提供する「Glocalist」が資金調達
2024年1月22日、株式会社Glocalistは、資金調達を実施したことを発表しました。 Glocalistは、グローバルリスク情報取得ツール「Glocalist」を開発・提供しています。 各国官公…
研究開発人材のマッチングプラットフォーム「CoA Researcher」を開発する「CoA Nexus」が3億円調達
2025年10月29日、株式会社CoA Nexusは、総額約3億円の資金調達を発表しました。 CoA Nexusは、研究開発人材のマッチングプラットフォーム「CoA Researcher」を開発してい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
無料冊子
創業手帳冊子版(無料) 補助金ガイド 創業手帳woman 飲食開業手帳