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2025年6月25日ワクワクするショッピング体験を提供する買い物アプリを運営する「カウシェ」が資金調達

2025年6月24日、株式会社カウシェは、資金調達を発表しました。
今回の資金調達により、累計調達額は約46億円となりました。
カウシェは、買い物アプリ「カウシェ」を開発・運営しています。
買い物をするユーザーと、モノを売りたい事業者の双方がワクワクするようなショッピング体験を提供しています。「カウシェファーム」や「みんなの投稿」機能を通じて、お得な価格で商品を購入することができます。また、友人、家族、SNS上の誰かとコミュニケーションを取りながらショッピングを楽しむことができます。
今後は、生活のあらゆる瞬間を豊かにする体験を創出するため、機能拡充を進めていきます。
今回調達した資金は、開発強化、経営基盤の拡充、人材採用の加速に充当します。
経済産業省の調査によれば、2023年における国内BtoC-EC市場規模は24.8兆円に達し、前年から9.23%の成長を遂げました。また、全商取引に占めるECの割合を示す「EC化率」は9.38%へと上昇し、オンラインショッピングの普及が着実に進展していることがうかがえます。
さらに、日本国内のEC化率は依然として欧米諸国に比べて低水準にあり、今後も大きな成長ポテンシャルを有していると見込まれています。
このような市場環境のもと、EC領域では差別化を図るビジネスモデルが台頭しており、とりわけ「購買」から「体験」へと進化するエンターテインメント型の提供価値が注目を集めています。
こうした潮流の一環として、カウシェはAI技術を活用した「発見型EC」を展開。従来の“探して買う”ショッピングスタイルから、“偶然出会う”新たな購買体験へと転換を図り、ユーザーとのエンゲージメントを高めています。
株式会社カウシェのコメント
このニュースを受けまして、株式会社カウシェよりコメントが届きました。
株式会社カウシェ 代表取締役CEO
1991年生まれ。日中ハーフ。2007年まで上海で生まれ育つ。2015年慶應義塾大学環境情報学部卒。2012年より宿泊予約サイト「Relux」を運営するLoco Partnersに2人目のメンバーとして入社。シード前からM&A後のPMIまで経験。海外事業立ち上げから責任者を務め、年間取扱高50億円の大幅な事業グロースに貢献、海外担当執行役員&中国支社長兼任。2020年4月にカウシェを起業。強みはチームビルド、大型提携、アジア進出など。
今回の資金調達の目的は何ですか?
今回の資金調達により、AIと人の知見を組み合わせたハイブリッド開発体制の強化を図り、新しい購買体験の創出を加速します。
また、経営管理体制の強化に加え、人材採用のため、「一定期間の就労を条件に退職後も権利保持が可能なストックオプション制度」を継続してまいります。本制度は行使条件に柔軟性を持たせることで、挑戦を続ける方が安心して多様なキャリア選択を行えるようにし、スタートアップへの転職の障壁を低減、参画しやすい環境を整備しています。
今後の展望を教えてください。
生活のインフラとしてのECサービスの拡大を図り、日本のEC市場全体の進化の牽引を目指します。
読者へのメッセージをお願いします。
この度、私たちが運営するお買い物アプリ「カウシェ」は、累計約46億円の資金調達を行い、事業拡大フェーズへと歩みを進めています。その背景にあるのは、単なる「モノを売る」ではなく、「偶然の出会い」や「買い物の楽しさ」をオンラインに融合させる、AI活用をした発見型の購買体験の追求です。
日本のEC化率はまだ9.38%と、大きな伸びしろがあります。私たちはこの未開拓市場に、単なる効率重視のネット通販ではなく、新たな体験を提供します。
起業に必要なのは「市場に問い続け、ユーザーの心を掴むプロダクトを作ること」。共に挑戦する皆さんにとっても、自社サービスの価値を考える上で、カウシェの挑戦が少しでもヒントになれば幸いです。
ECは重要なチャネルとなっていますが、EC独自の集客ノウハウが求められるため、しっかりと準備をして参入することが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットでの集客ノウハウについて詳しく解説しています。
また、ビジネスの成長段階においては資金調達が重要となります。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
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